2010年11月12日金曜日

ミラノサローネ Canon「NEOREAL」再び

今年4月にミラノサローネで開催されたキヤノン「NEOREAL 体感映像の原動力 ─ キヤノンデジタルイメージング」に出展された、建築家平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)とアーティストの高橋匡太氏による作品「prism liquid(プリズム リキッド)」が、同社のプライベート展示会 Canon EXPO Tokyo 2010会場(グランドプリンスホテル新高輪 2010.11.10-12)で3日間だけ再現された。


細長い空間で作品を構成し、構造物の下を通り抜けられたミラノ会場に対し、今回の特別展示では、地上エントランスから地下へ緩やかに下るスパイラル・スロープを歩きながら、上と下、360度から作品を鑑賞できる。サイズはミラノの2/3のボリューム。


3ミリのアルミ板を溶接した構造物に、映像作品が投影される。実際に見るまで、作品そのものが光っているのだと勘違いしていたが、さにあらず。立体の上で映像が時に水面のように揺れ、美しい。

計6つの支点で固定された構造物をかたちづくっているのは、二重の四角柱を内包する基本ユニット。らせん状に連なり、この四角柱に巻きつくようにして映像が浮かび上がる。「いかに"映像をうつ"か、線でボリュームをつくるか、表現してみたい世界を、高橋氏とディスカッションを重ねた」と平田氏。

まさに「光の折り紙」。静止画なので判りにくいが、ひとまわり4分半ほどの映像世界をご堪能あれ。
12/10追記:動画を公開しました(再生時間約5分)。













平田氏の螺旋ユニットの行き着く先には、"川"が流れている。次々と変化する画像は、スロープ途中に置かれたブースとリンクしており、水を張った上にホログラムシートを敷き、下からLED照明で照らした。シートに触れると、さざめいた動きをブースの一番下に設置した3台のカメラ(iVIS HF S21)が撮り込んで、会場下の"川面"に投影する仕組み。「人の手が実際に触れた動きを、ダイレクトに反映させてみたかった」と高橋氏。





今回の展示では、作品に軸が4つあり、平田氏が手にしていたユニットの尖った先端(3枚めの画像の右下)側と、反対側の2方向から光が投射されている。映像はマスキングされていて、構造物の面上でピタリと像を結ぶ。時にマスキングが開放され、会場全体に光が広がる。


以上、画像のインプットからアウトプットまで全てキヤノン製品を使用。(撮影:デジタル一眼レフカメラEOS7DおよびデジタルビデオカメラiVIS HF S21、投影:WUX10 、SX80 MarkII)。入場には招待状と事前登録が必要。

0 件のコメント: