2010年11月20日土曜日

TOTOギャラリー・間「GLOBAL ENDS towards the beginning」シンポジウム:セッション2

建築会館にてTOTOギャラリー・間 25周年記念展「GLOBAL ENDS towards the beginning」シンポジウム。昨夜に引き続いてのセッション2
3名の建築家(パウロ・ダヴィッド氏/ポルトガル、ケリー・ヒル氏/シンガポール、スミルハン・ラディック氏/チリ)による自作品レクチャーと、ケン・タダシ・オオシマ氏司会進行のもと、TOTOギャラリー・間運営委員会新メンバーの岸和郎氏(京都大学教授)、内藤廣氏(東京大学教授)、原研哉氏(武蔵野美術大学教授)による総括。


7組の建築家の選考の過程で、内藤氏は「なんとなく"世界の果て"に立っているような、孤立した印象」を彼等から受けたそうだ。こういう場から次の新しい価値観が生まれるのではないかという提示に、原氏も「従来の産業ビジョンが終焉を迎え、アジアの時代が到来する。欧米の価値観を基としない新しいカルチャーが生まれるだろう」と述べ、例として、移動が常態化しているニューノマド的人種には "リゾートホテル"なるものは意味を成さなくなるので、従来とは全く異なる新しいタイプのホテルの可能性を予見した(聞きながら、京都の《9 hours》を思い出す)。

「ギャラ間のような小さなスペースのギャラリーは、いわば常に"危険水域"に立たねばならない(大きな展覧会は公共美術館でやればいい)」という内藤氏の言葉は、厳しい経済情勢下の企業文化活動へのエールと受け取れる。また"グローバル"については「逆に我々日本人は"世界"という言葉の中に閉じ込められているのかもしれない」と述べ、今後は「孤立を恐れず、建築家としてもっと孤立すべきである」とも。これら内藤氏の数々の言葉が強く印象に残る。

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