2011年3月30日水曜日

苅部寛子建築設計事務所+成瀬・猪熊建築設計事務所オープンハウス

都内にて、苅部寛子建築設計事務所と成瀬・猪熊建築設計事務所が手掛けた代田のマンションの改修工事の内覧会を見学。随所で新たな設計手法に挑戦している。

物件は築25年の新耐震の低層集合住宅の1室。特徴的なLDKの壁は、通常は壁紙クロスを貼る前にモルタルの凹凸を平にする為の「パテ扱き」を前面に施し、露出させた状態。擦れて汚れが付着しないよう、上からウレタンクリアを塗装している。

LDKの改装前。奥の隣室は食堂と、左側が台所だった。境の壁は躯躰なので、開口はこのまま、↓ 和室にチェンジ。

和室と手前・LDKは引き戸で仕切る。

大きな引き戸は通常のフラッシュ戸。小口の処理で、あたかも何枚もの合板を張り合わせたように見せている。床の仕上げ材はラーチフローリング。

パテ扱きの壁、ラーチの扉と床、グレーのモルタル天井、躯躰の現わし、そして畳と、仕上げはそれぞれだが、統一感があってスッキリ見える。
改装前は、画像手前の位置に台所があった。

LDK:横長の大きなキッチンカウンターは、L字ブラケット5本で支えている。換気口を画面左上の箇所で確保できた為、厨房の位置を思い切って此処まで動かすことが可能となった。

1口ガスコンロ+2口IHクッキングヒーター。これで1つの製品かと思ったら、異なる2製品を並べたもの。

廊下の位置はリノベ前後で変わらず。向かって左は玄関土間。右は前述のLDK(リーン・ロゼのソファ「カラン」がチラと見えている)。

廊下の突き当たり、アトリエとして使用予定。奥の壁がパテ扱き仕上げ。

廊下との仕切りはなんと、天井まで高さのある大きなフレキシブルボード(繊維強化セメント板)。ウレタンクリア塗装を施し、扉として使っている。

フレキシブルボードの扉を閉めた状態。扉ではなく、壁に見える。

廊下の反対側。元はトイレだったところを洗面室(コーリアン一体成形の洗面カウンター)に。画面右奥が浴室、その手前の木の扉を開けるとトイレ。
トイレと浴室の間に収まっていて見えないが、こちらの仕切り戸もフレキシブルボードを採用。

ガラス壁と扉の取り付けを待つ浴室。壁の色は、合板の上に透明のFRPを塗装し、下地のラーチ材とモルタルが透けて見えている。

この横にテラスへ出る開口部がある関係で、内寸が670しかとれなかったトイレ。柱を敢えてむき出しにして、間にリモコンやペーパーホルダーなどを納めたり、手洗い器も敢えて背面に設置して、広さを確保した。

洗面室の左にある居室。画面右に収納棚。

奥のランプはシルバーボール(使用例を初めて見た)。電球のガラス半分が反射鏡で、点灯すると壁側だけを照らし、眩しくない。

震災から日も浅く、開催を迷ったという今回のオープンハウスは、来場者の人数を制限して行なわれた。部材納期にも変更があり、昨日やっと届いたものもあるという中、開催に尽力された施主をはじめ関係者の方々に対し、厚く御礼申し上げます。

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