2012年3月4日日曜日

アトリエ・天工人《港区Mアパートメント》オープンハウス

都内にて、アトリエ・天工人主催オープンハウスを見学。

左右を既存住宅に挟まれた住宅密集地。奥の隣接地との境に高低差があり、やもすれば1階がまるまる塞がれてしまうところ、敷地面積約49坪を最大限に活かしつつ、豊かな居住空間を有する賃貸集合住戸を実現させた。

戸数は5つ。前後2棟に分け、間を共有スペース(共有階段とエントランス)で結んでいる。道路側の棟に傾斜があるのは、MAXの空間をギリギリまで追求した結果。

平面プランに拠ると、全体的に細長くなった建物の計4カ所にコの字の"切り込み"を入れ、全ての住戸に光庭を与えている。

アトリエ・天工人代表山下保博氏は「賃貸住宅では部屋数を増やす事を優先して、住宅としてあたりまえな採光と通風が二の次になりがち。住み手も『どうせ寝に帰るだけだから』と妥協してしまう。でももし僕なら、そんな住まいは嫌だった」と設計コンセプトの主軸を明快に説明した。

光庭があるお陰で、住宅密集地とは思えない明るい採光と快適な通風が確保されている。1階から2階へ向かう途中の共有スペースまでもが明るい。

202号室。玄関は各戸とも大きめで、自転車などを置くことも想定している。

202号室は階段を上がった3階がメインフロア。居室の天井高さを2.5メートルと高めに設定したのも本物件の特徴。

202号室リビングダイニング。大開口の1/3は曇りガラスでプライバシーを確保(電線は未だ養生中、かつ電柱も移動する予定)。壁および天井はRC打ち放し。

同リビングダイニング、奥にキッチンがある。造作家具はシカモアの突き板。床はウォールナット オイル塗装仕上げ。左側が寝室。
寝室の造作収納。



水まわりの床仕上げは人造石研ぎ出し。浴槽エプロンも同仕上げ。

最上階301号室へ。光庭に面した開口だけでなく、住戸の玄関ドアまわりやドア面材そのものを曇りの防犯ガラスにしたりして、可能な限り採光をとっている。

301号室は最大63.19平米で、最も高い家賃設定。床はカバ オイル塗装仕上げ。

リビングダイニングの暖房はキッチン下に格納。

階段を昇ると納戸と、301号室だけに付いたルーフバルコニーがある(この日は見学できず)。

203号室・リビングダイニングとキッチン。

メゾネットの階段を降りて、203号室の1階・道路に面した大開口部の納まり。ミラーガラスなので、部屋の内側に立つと開口の大きさ=採光を今更ながら実感する。床はウォールナット オイル塗装仕上げ。


1階奥の101号室。こちらの床はカバ オイル塗装仕上げ。

ハッと気付いた時には既に遅し、脱ぎ散らかした靴を揃えてくださる事務所スタッフ(面目ありません)。見学時もワンツーマンで付いていただき、ありがとうございました。

意匠設計:山下保博+庭本卓実/アトリエ天工人、構造設計:名和研二+皆川宗浩/すわ製作所、施工管理:内田産業、賃貸仲介業者:テンポラリーハウス

2 件のコメント:

naga shin さんのコメント...

仕上げも意匠も削ぎ落している空間なので
ほんとに気に入った人に住みこなしてほしい
アパートメントですね。

en さんのコメント...

立地も魅力的でした。歩いて根津美術館に行けちゃう距離です。青山霊園の櫻も近いし、六本木で痛飲しても歩いて帰れるでしょう。家賃177,000円からです。