2012年7月31日火曜日

オカムラデザインスペースR 第10回企画展「Flow_er」

ホテルニューオータニ・ガーデンコート3Fにある(株)岡村製作所のショールーム「オカムラ・ガーデンコート・ショールーム」にて、オカムラデザインスペースR 第10回企画展Flow_er」が開催されている。

「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」をコンセプトに、これまで妹島和世氏と荒神明香氏による「透明なかたち」展、小嶋一浩+赤松佳珠子/CAtと諏訪綾子氏による「PARTY PARTY」などを開催してきた同スペース。10回めとなる今回は、平田晃久氏とガーデンプランナーでフラワーアーティストの塚田有一氏によるインスタレーション。
会場には、末広がりのジャングルジムのように組み上げられたアクリル構造物に、多種多様な植物が絡み合っている。作品の上から下に水が静かに流れ落ち、清流のようなせせらぎが会場に満ちている。
「オフィス空間に、水と構造体と植物がからみ合った、庭とも建築ともつかない光景をつくりたい。中央のアクリル構造体を伝って、水が一枚の花のように広がりながら流れ落ちます。人はその世界に入り、目に見え、あるいは見えない様々な流れに耳をすまします。これは庭師の思考に導かれながら、建築のかたい殻を水の流れの中に解き放ち、私たちのからだを、変化する水の様態の中に解き放つ試み」であり、また「人口化されたオフィス空間に『溢れる水と植物の力』を導入することにもチャレンジ」した作品。(カッコ内文章はリリースより転載)。会期中、水は流れ続け、植物も成長を続けて変化していく。

会場では東西南北が設定されていて、上の画像は南西から見たところ。奥が北で、右奥のガラス壁面側が東。
西側からの眺め。
会場では東西南北とともに季節も設定されていて、東=春、正面・南=夏、西=秋。植栽も季節に合わせて塚田氏が配した。西側のイチジクの木の枝には実がなっていて、赤く熟した実も。
北東側からの眺め。
天井照明は入口・南東側(画像向かって左奥)からのライティングで、春の陽射しをイメージしている(協力:岡安泉照明計画事務所)。
アクリル構造体の基本形は正方形。対する辺の中心を結んでできる1/4の正方形のひとつを90度に折り曲げたが基本パーツ。大きさはS、M、Lの3タイプあり、一辺が36cmのSサイズの倍の大きさがM、Mの倍がLサイズ。これらが段々に組み合わさって、高さ2メートル強の構造体となっている。
 スタイロフォームを敷くなど防水加工を施した上に小石が敷かれ、上から流れ落ちてくる水を受ける。南北に置かれた飛び石をわたると、構造体の中心部に辿り着く。
中心部には屋根があって、水は落ちてこない。やや身を屈めて、垂れ下がった植物を避けながら空間の中へ。
真ん中の空間の見上げ。
絶えず流れ落ちる水の音が、下界の暑さを束の間、忘れさせてくれる。水がないところに置かれた植物は2-3日おきに新しくしているとのこと。

「北側」に続く飛び石を渡りきったところから、中心部の見返り。

8/1追記:タイトルが途中で区切ってある意図を平田事務所に確認しました。 「植物が根から水を吸い上げて、それを細分化して葉まで浸透させるような形だとすると、このアクリル構造体では逆に、上から落ちた水を立体的に 薄く引き延ばしながら地面へと流している。共に水の流れを具現化したもの、流れる-ものということでflow_erにしている」とのこと。

会期は8月10日(金)まで(8月4、5日は休館)。
2日(木)19時から平田氏と塚田氏によるワークショップ「廻り花」、3日(金)19時半からは能楽公演「水の音」が開催される(共に定員あり要予約)。
参考リンク:出展者である塚田有一さんのFacebookはこちら。会場画像がウォールに数枚あり。

0 件のコメント: