2012年9月23日日曜日

オリエンタルカーペット展示会

絨毯(じゅうたん)の製造販売を行なっているオリエンタルカーペット(株)の展示会へ。今年は表参道から水天宮に会場を移しての開催。
来場者を迎えるのは、隈研吾氏がデザインした「ガーデンカーペット」。「KOKE」と「ISHI」の2タイプがこのほどデビュー(製品概要は後述)。
同社を代表する製品「山形緞通(だんつう)」。緞通とは人の手だけで織られる最高級の絨毯を指し、中国で敷物を指す「毯子(tan-tsu)」が転化したのが語源らしい。
会場では、伝統の手織緞通をはじめ、手差緞通(クラフトン)、タピストリ、クッション、マットなど各種製品が一堂に展示されている。チラシによれば、半額の札がついた会場限定の特販品もあり。
同社の創業は昭和10年(1935年)。これまで官公庁や公共施設、ホテルのホールや会議室の敷物や壁掛けを多数手掛けてきた。戦前には戦艦大和および武蔵の長官室などに納品したことも(画像は会場配布物より)。
熟練のカッティング技術により、文様が立体的に浮かび上がった緞通と、その上に掛けられているのは、昭和39年(1964年)にバチカン宮殿に納品した特注品のレプリカ。中央の図柄は、当時のローマ法王パウロ六世の教皇紋章。技術的なことや紋章の絵解きを会場スタッフに教わり、いろいろと勉強になった。
壁側に掛かっているデザインラグは、奥山清行氏が主宰するモノづくりプロジェクト山形工房で展開している手刺緞通のシリーズ。
左:新作「INAHO」は風になびく黄金色の稲穂をイメージ。右の青いラグは、人気が高いという「UMI」。揺らぐ海面、その一瞬をカメラで切り取ったような。

冒頭でふれた「ガーデンカーペット」は、隈研吾氏とのコラボレーションで誕生した最新の手刺緞通。2タイプとも日本的な「自然美」を意識してデザインされた。
モスグリーンの「KOKE」は、苔むした日本庭園をイメージ。羊毛に加えてシルク糸を多用しているので、細かな水泡がプチプチと弾ける音が指の間から聞こえてくるような瑞々しい触感がある。また撮影画像では「KOKE」の下になって一部しか見えていないが、ホワイトグレーの「ISHI」は、枯山水の砂紋を表現したもの(会場展示物は売約済み)。共に10月発売予定。

「日本の自然の豊かさは、色でもなく質感そのものの中にあるということを、この質感豊かなカーペットの中に発見して欲しい」(隈研吾氏からのメッセージ)。


会期は9/22(土)、23(日)の2日間のみ、10〜18時オープン。会場はT-CAT(東京シティターミナル)1F。入場自由。

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