2012年9月26日水曜日

東京ミッドタウンにて企画展「田中一光とデザインの前後左右」始まる

東京ミッドタウン・ガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTで始まった企画展「田中一光とデザインの前後左右」へ(画像は9/20内覧会時のもの)。
日本のグラフィック界を代表するデザイナー田中一光氏の没後10年となる今年、氏のデザイン思想とはどのようなものだったのか、どのように表現されていたかを残された作品の数々からたどる。
展覧会ディレクターは、田中氏と仕事を共にしてきた小池一子氏、会場構成およびグラフィックデザインは、田中一光デザイン室に1977年から11年在籍した廣村正彰氏。
安藤建築×田中一光の世界。B1Fの会場へ降りる階段から見下ろすと、廣村氏によるインスタレーション「His Colors」が広がっている。
豊富なカラーバリエーションをもつ色紙「タント」が壁面に(協力:竹尾)、屋外サンクンコートにかけての床には中川ケミカルの「カッティングシート」が貼られている。共に田中氏が色選定に関与した。
ギャラリー1:「田中一光 本の世界」。
田中氏が職人達と手掛けた装丁の仕事美を堪能できる第1室。実際にページを捲ることは出来ないが、中身のレイアウトも来場者に見てもらおうと、展示150点のうち一部をデジタル化し、ディスプレイ上で表示している。このほか田中氏自邸の本棚に並んでいた蔵書のうち21点を展示。
ギャラリー2「田中一光:グラフィック表現の多様性」
オリジナルポスターやグラフィックアート(版画)計68点がズラリと壁面を飾る。計10のテーブルでは、「文字、タイポグラフィーの追求―フォントの誕生へ」から「生活美学:無印良品―生活者の視点でものづくり」まで、テーマごとに作品やフィニッシュ前の校正紙などをみることが出来る。
ギャラリー2でも一部のテーブルにiPadを用意。
田中氏は企業ロゴのデザインなども数多く手掛けた。1973年からは西武流通グループ(現・セゾングループ)のアートディレクターを務め、グラフィックのみならず、店舗空間、環境デザイン、CIなど幅広く手掛け、企業のイメージ戦略をデザインの面から総合的に支えた。デザイナーとはビジュアルだけでなく、企業と消費者との関係をもデザインするのだという意識が強くあったという。
西武美術館はじめ、田中氏が手掛けた美術展のエントランスデザインほか。
能や芝居のポスターの数々。田中氏は学生時代(現:京都市立芸術大学)は演劇部に在籍、役者として舞台に立ったことも。
田中氏のデザイン思想の流れを汲み、インスピレーションを受けた作家による作品も展示。
「継ぐものたち―三宅一生+Reality Lab.」。
会期は来年1月20日(日)まで。9月29日(土)のオープニングトークは既に定員に達しているが(立ち見は可能)、ほかにも会期中、いくつかの関連プログラムを開催予定。

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