2012年9月15日土曜日

MOTで開催中の「特撮博物館」展、10/8(月)まで

東京都現代美術館(MOT)で開催中の企画展「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」へ。
1960年代以降に日本映画やTV番組の特殊撮影(特撮) に使われた縮小模型や複製などの資料500点が集められている。本展用に撮りおろされた短編映画「巨神兵東京に現わる」が場内限定で上映されるなど、開催前から話題の展覧会。撮影可能なミニチュアステージは大撮影会の様相を呈す(短編映画に関するネタばれ含む)。
「特撮スタジオ・ミニチュアセット 倒壊する東京タワーを中心とした都心部ミニチュア装飾の一例(模擬撮影用」美術デザイン:稲村正人、制作・設置:マーブリング・ファインアーツ

折れ曲がった東京タワーは「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」で使用されたもの(以下、※印は会場配布物「副館長の余計なヒトコト」より) 。
看板、バス停、車や自販機、植え込みに至るまで驚異のつくりこみ。撮影で写らない箇所(ビルの裏側など)は合理的に手を抜いている。※但し、上の画像左上:ビルの屋上看板が骨組みだけなのは、不景気で借り手のつかない世情を反映したもの。

背景の空はエアブラシで描かれている。
※画像中央のクリーム色の建物は学校施設で、ちゃんと耐震補強されていて、かつ2012年仕様とのこと

壁面の青空はエアブラシで描かれている。要求されるのはどこにでも浮かんでいそうなありふれた雲、だが描く側にしてみればそういうのが一番難しいらしい(音声ガイドより)。
雑居ビルの駐車場、奥に数台の単車が停められているという細かさ。
超リアルな看板や張り紙。外階段が付いてないのは「手抜き」か、それとも昔の雑居ビルにみられる「超芸術トマソン」か。
Dilaもちゃんと入ったJR西荻窪駅のミニチュア(ちなみに短編映画では巨神兵が阿佐ヶ谷に降り立ち、地下鉄南阿佐ヶ谷出入口がある《東京靴流通センター》とおぼしきビルを熱線で一瞬で吹っ飛ばすので近隣住民は必見)。

↓参考:JR西荻窪駅近影↓
実物とは多少異なるが、それはそれ、西荻っぽい。
これはミニチュア部分。バス停、たて看、のぼり、柱に貼られたポスターまで超リアル(コピーは「庭でやろう」になってます)。
短編映画で、アパートの窓ガラスを通して見た外に巨兵神が悠然と進行するカットがあるが、そのシーンを撮った技法「内引き」のセットも再現されている。※奥にいくほど縮尺が小さくなり、据え置く高さも変えてる(手前の室内:1/6、1/10、1/25、1/80)。 こちらの制作も(株)マーブリング・ファインアーツ
短編映画「巨神兵東京に現わる」ではこのアングルでのカットあり(窓の外、ビルの向こうを巨神兵がのっそりと歩く)。

エヴァや怪獣ものに注目が集まっているが、「日本沈没」、「ローレライ」からの出展もあり、あのシーンは成る程、特撮だったのかと認識。建物模型は《東京タワー》が3つはあったか。ほか今はなき《渋谷パンテオン》、《横浜赤煉瓦倉庫》、《銀座和光》、崩壊した《国会議事堂》等いろいろ。

70点の音声ガイド(清川元夢ナレーション、60分)に従って、ゆっくりじっくりキッチリと会場を観ての所用は3時間半。藤本壮介氏が展示デザインした隣接会場の企画展「日本ファッションの未来性」まで辿り着けず。
本展を存分に堪能したが、図録の閲覧用サンプルが出ていないのがやや残念。
関連グッズは会場限定販売の「巨神兵のガチャポン」(3種、各¥500)が大人気。ガチャポンはミュージアムショップ[NADiff contemporary]の奥にも販売コーナーがあり、その向かいに、短編映画用と同じ型から制作された巨神兵の頭部(造形:竹谷隆之)の展示があるのでお見逃しなく。
会期は10/8(月)まで、開館10-18時、月曜休館(9/17・24日、10/1・8は開館)。

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