2012年9月22日土曜日

丹青社による「人づくりプロジェクト SHELF展 2012」

六本木のアクシスギャラリーにて、3日限りの展覧会「人づくりプロジェクト SHELF展 2012 知恵を集めてカタチにするチカラ」へ。
本展主催丹青社が、新入社員研修の一環として2009年から取り組んでいる実践型研修において、外部の複数のデザイナーおよび協力会社と共に制作した成果物9点の展示。会場構成も同社による。
丹青社の新入社員17名が基本2名1組となり、後述する社内外のデザイナー9組が提案したSHELF(シェルフ)を、制作協力会社の協力のもと、約3ヶ月の間につくり上げた、その成果。展示は昨年に続く2回め。
小林幹也(MIKIYA KOBAYASHI INC.)「風景に溶け込むこと」
手前:寺田尚樹(テラダデザイン一級建築士事務所)「変化する楽しみ」
右奥:長岡勉(POINT)「なんでも受け入れる場所」
寺田氏の作品は、透明アクリルのボックスの上と下の面に小さな磁石が25個付いていて、1つずつ着脱でき、また面をずらしてつけかえることも可能。寺田さん謹製のプラモデルを収納するのにもってこい。
長岡作品の特筆すべきは、小口処理の美しさ。木目を見せるところと見せないところ、あらわれる木目の縦・横方向などが全て設計図面で指示している。
DRILL DESIGN(林裕輔、安西葉子)「シンプルな組み合わせと気持ち良いスタイル」
おさえの金属バーの加工および塗装に苦労したという作品。
丹青社社内デザイナー/永原健太郎「遊びやモノの居場所」
子どものために考案された家型のシェルフ。身体が大きくなってドアから出入りして遊べなくなったら、内側を収納棚として使える。
藤森泰司(藤森泰司アトリエ)「行儀が良い佇まい」
引き出しの付いたスタック式のチェア。四脚のプロポーションがとても細く、加工が甘いと反りが生じて重ねられなくなってしまうという。
橋本潤(Junio Design)「組み合わせて広がっていく期待感」
鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)「シャープな外観に機能がある驚き」
目黒クラスカでの「トラフのコローロ展」にも出展された壁付け棚。紐がついた専用把っ手がないと開けられない(8/11ブログ掲載)。
芦沢啓治(芦沢啓治建築設計事務所)「興味の最大公約数」

アイデアがカタチとなり、美しいプロポーションをなすその陰には、シロウト目にはわからないが、極めて高い技術力が駆使されている(協力会社は画像参照)。
限られた予算と時間の中で具現化するには、デザイナーと制作会社の間に立った丹青社の新入社員が、デザイナーが表現したいものは何かをきちんと理解し、橋渡しを行なわねばならない。これに勝る経験はないと、この「人づくりプロジェクト」に情熱を注ぐ同社の人材企画室長松村氏は胸を張る。三者にとって刺激となるプロジェクトである。

展覧会会期は9/20(木)~9/22(土)、入場無料。

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