2012年10月26日金曜日

谷尻誠氏による「MOUNTAIN GYM」が東京ミッドタウン・ガーデンに出現

東京ミッドタウンで「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2012」がスタート(会期:2012年10月26日~11月4日)。 「デザインを五感で楽しむ」をコンセプトに秋に開催される恒例のイベント。今年のテーマは「デザインと遊ぶ」。
展示のひとつ、ミッドタウン・ガーデンの芝生広場「DESIGN TOUCH Park」に、谷尻誠氏(Suppose Design Office)が設計した「MOUNTAIN GYM(マウンテンジム)」が出現した。
「MOUNTAIN GYM」は直径にして約15メートル、高さ4メートルの大きさ。用材のパーチによる構造物で、昼は子供たちの遊び場に、夜はライトアップされて闇に浮かぶオブジェに。
構造物を縫うようにして巡る白いパイプと、転落防止か所々にネットも見える。
「遠くから見ると山のようで、近付いて、中に入ると建築物のよう。手を掛けてよじ登っていけばジャングルジムになる」という、「人の行為によって空間の名前が決まる」と常々語っている谷尻氏らしい作品。

「MOUNTAIN GYM」は単純なパターンで出来ているものの、複雑そうに見えるようにしたとのこと。ジムの周辺には構造物の1単位が椅子になって置かれている。
敷地は奥(北)から手前(南)に緩やかな傾斜になっており、水平垂直をきっちり出すのに、現場でかなりの苦労があったという。素晴らしき日本の大工の技。構造設計は金田充弘氏。
ミッドタウン・タワーの日陰に入らないうちは、ジムの中にグリッドの影が落ちる。
張られたネットは落下防止の策でもあるが、蓄光(ちっこう)塗料が施されていて、夜になるとこの網の面にライトがあたり、幻想的なオブジェが芝生の上に浮かび上がるらしい(照明計画:アーキコンプレックス)。
近所のインターナショナルプリスクールの一団が通りかかり、歓声をあげてジムに一直線、みるみるうちに上までよじ登って行った。まさに谷尻氏が思い描いていた光景。
真下からの見上げ。子供たちの歓声が落ちてくる。もちろん大人でも乗れます。
白いパイプはいわば「電話」で、上と下、横に繋がった先で「もしもし」。教えなくても、子供たちにはすぐ解る。
この子供たちにとって、この構造物は夢中になれる遊具にすぎない。だが間違いなく、建築家・谷尻誠氏による作品である。
小さな子供にとっては上に昇る為の大きな階段であり、足場であり、顔を出すところ。大人が腰掛ければ、椅子になったりテーブルになったり。
DESIGN TOUCH 」の会期中、「MOUNTAIN GYM」は11時から17時まで中で遊ぶことが出来る(利用者多数の場合は入場制限あり)。夜は17時から22時までライトアップされる。入場無料。ジムの周りでは、27日(土)、28日(日)に各種ワークショップも予定(雨天中止)。
晴れた日には、ジムの横に移動式本屋「BOOK TRUCK」もオープン(11-17時)。

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