2012年11月1日木曜日

[DESIGNTIDE TOKYO 2012] メイン会場の様子

秋の恒例イベントとなった「DESIGNTIDE TOKYO(デザインタイド トーキョー)2012」が、今年も東京ミッドタウン・ホールを会場に10/31(水)より始まった。 インテリア、プロダクト、建築などさまざまなジャンルから集まったデザイナーや企業による作品が毎年発表され、今年で8回めを数える。コンセプトは「思考をトレードする場」。
今年の会場構成は、インターデザインアーティストの織咲誠氏(インターワークス研究所)。ものづくりの現場を若い世代にも学んでもらおうと、多摩美術大学プロダクトデザイン研究室が設営に参加している。生み出されたのは、白い森のような空間。
白い木立の正体は、梱包などで使われるポリエチレン製エアーシートを熱で溶かしたもの。実際の樹木から型をとっているのでウロがあったり、気泡緩衝材の名残があったり(会場受付付近に茶紙の原型と材料提供各社のサンプル展示あり)。
織咲氏によるコンセプトは「ゆるいわく」。作品や来場者が木立に囲まれた森の中で語らうイメージを表現。

会場はHALL-AとBに分かれている。
3組の招待作家による[TIDE Focus]のひとつ、DRILL DESIGN のブースは会場に入ってすぐ目の前。
ここ10年間に発表してきた作品やプロジェクトから、Paper-Woodをつかったプロダクトなど代表的な40作品を展示。「人づくりプロジェクト SHELF展」で発表されたブックシェルフ「TOTE」など最新作を含む。
ブースは小高い丘をイメージ。作品群全体の1/3ほどの出展ボリュームとのこと。

[TIDE Exhibition]には00から31の出展者がエントリー。
ブースナンバー12:AIR FRAMEは、主にアクリルのプロダクトを製作している浜松の会社。立ち姿が美しい、鏡に厚み(奥行25ミリ)をもたせたミラースタンド「DETECT STAND MIRROR」をあえて裏側から紹介。周囲に溶け込むような映り込みは会場で確認を。

エマニュエル・ムホー氏が今年も出展(TIDE Exhibition:19)。
作品タイトルは「TOKI」。先ずはベンチに腰掛けて作品を見るように勧められる。
白いボードにムホー氏らしい色合いの極細スティックが取り付けられている。辛抱強くジーッと眺めていると、カラースティックがなんと回転するのがわかる。
↓ 数秒経過 ↓

TOKI = 時の意。「時」という普遍的要素と「色」という感覚的要素が交わったときに現われる、エモーショナルな「時」の世界。


HALL A と HALL B の間の空間では、コカ・コーラが初出展。
使用後に回収される「コンツアーボトル」で、ボトルとし ての役割を終えたものを 100%再利用したテーブル・ ウェア「ボトルウェア(Bottleware)」の初披露。同製品は10/31よりシボネ青山で先行発売される。

コカ・コーラといえばお馴染みのこのボトル。「暗闇で触れてもそれがコカ・コーラのボトルと判るもの」として1915年にデザインされた。つまり2015年には御歳100才に。
コンツアーボトルは細かく砕かれ、溶かされ、青森のガラス職人の手で「ボトルウェア」に生まれ変わる。会場ではそんな背景も感じ取れる構成になっており、 左から見ていくとデザインのプロセスが、右からは製造のプロセスがわかる動線に。会場構成および「ボトルウェア」のデザインは佐藤オオキ氏が代表を務めるnendo が手掛けた。
緑がかった独特な色味と、再生ガラス特有の細かい気泡や歪みをそのまま生かして、上部をスパッと水平に切って、ボトルの底だけが残されたようなシンプルなかたちにした」と佐藤オオキ氏。底には小さくコカ・コーラのロゴが入っている。
ボトル独特の色は「ジョージア・グリーン」といい、コカ・コーラ発祥の地である米国ジョージア州の森に由来する。会場では再利用の過程で細かく砕かれたガラスが、海辺の波うち際のように敷かれている。量にしてボトル約 7000本、重さは2.3 トンもあるという。

同社では過去にも、回収された同社のペットボトル111本を再利用したチェア「111 NAVY chair」を Emeco(エ メコ)社と共同開発している。サスティナブルなライフ スタイルを提案すると共に、「人と人とを繋ぐ」というブランドコンセプトから誕生した作品。


出展者から直に購入できる[TIDE Market]には13組が出展(HALL B)。
PIECE OF PEACE Satellite による「『レゴ ブロック』で作った世界遺産展PART-3」のブースが目を引く。
《ピサの斜塔》が(ちゃんと)傾いている! 右端は「モアイ像」。日本唯一のレゴ社公認レゴモデルビルダーである直江和由氏の手によるもので、設計図なしで制作されるというから驚き。ガウディの《サグラダ・ファミリア》を模した手前のポスターは、11/2(金)から12/3(月)の会期で渋谷パルコ パート1・3Fのパルコミュージアムで開催されるチャリティアート展の案内(詳細はパルコの会場サイトを参照)。

k2m designによる、ドームやテントなどに使われる膜素材の端材を再利用したプロダクツ「KATAMAKU(カタマク)」は[TIDE Market]M13のブースにて。
膜材は施工時に大量に発生し、埋め立て処理されるしかなかった。その端材の特徴を活かし、パスケースやブックカバーに。

会場の一番奥の[TIDE Table]では会期中、各種トークイベントが開催される。[TIDE Table]と[TIDE Market]との境には、会場施工時に余ったと見られる"端材"が薪のストックのように積まれていた。
会期は11/4(日)まで、11-20時(最終入場時間19:30)、入場は有料。また都内各所のエクステンション会場でもそれぞれ展示やイベントが開催される。

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