2013年3月1日金曜日

DIESEL HOME COLLECTION INSTALLATION LINES by CHIKARA OHNO / SINATO

渋谷1丁目のDIESEL SHIBUYAB1FのDIESEL ART GALLERYにて、大野力氏(sinato/シナト一級建築士事務所)によるインスタレーション「LINES」が22日から始まった。
イタリアのファッションブランドであるディーゼル(DIESEL)のホームコレクション“Successful Living from DIESEL”のアイテムを用いた「DIESEL HOME COLLECTION INSTALLATION PROJECT」の第3弾で、sinatoは2010年夏に旧南青山店で行なった「ROLLS」に続く会場構成。

ディーゼルの幅広いアイテムはオンラインストアでも確認できるが、モノを実際に使っているシーンを想像できるように、という店側の希望を汲み取った大野氏は、視界を遮る壁で空間を仕切らず、あくまで家具を主役に、黒(スチール)と白(木)の線だけで、家のような空間を出現させた。
黒い円形の上枠をもつ「ドア」が「家」の入口。画像右下、ドア下枠右のコーナーを始点に、奥に置かれたドレッサーの左側まで、黒のスチールが一筆書きの如くぐねぐねと線を描くようにして、リビング、ベッドルーム、ドレッサー室と空間を緩やかに分割しながら、なんと1本の線で繋がっている。
腰をおろしたソファから、廊下を隔てた対面の眺め。
部屋のサイズは敢えて、家具が据え置けるギリギリに抑えている。「家具のまわりに輪郭線を描く感じで領域を切り取った」と大野氏。部屋と呼ぶには小さすぎる空間領域だが、一歩部屋の中に足を踏み入れてみると、このフェイクに思っていたよりも違和感を覚えない。ああ、わかった、子供の頃のおままごとの時の記憶だ、と気付き、なんとなく懐かしいデ・ジャブ(これは個人的感想)。
「家」の真ん中からの見上げ。スチールも木も床上設置だけで、壁や天井からは一切支えていないから驚き。白い木は屋根を架けるようなイメージで立体を表現。
今回の工期は3日、しかもストアは営業しているので、搬入口は限られ、大きな音もたてられない。スチールと木はモックアップで安全性を確認した後、最小パーツで会場に持ち込み、現場でジョイントした。構造設計もsinatoが担当。
ベッドルームの空間も縦横いっぱいのサイズ。青いクッションが置かれているのは階段に見立てたガラス什器。サスペンション照明も全てディーゼルのアイテム。
右奥の壁面も今回の展示に合わせてsinatoがデザイン。昔のレコード屋にジャケットが並んでいたようなイメージで、ディーゼルのカタログが納められている。
床に敷かれたパネルは下地などに使われるosbに塗装したもの。オフホワイト、グリーン、ブルーの3種。引っかいたような表情は刷毛で塗った時のものかと思ったが、集成材特有の表面をそのまま生かしたもの。
タオル、クッション、ベッドシーツといった用途の異なるファブリックを、奥行きある空間の中で、アイテムごとに分けて見せて欲しいという店側のリクエストにも応えたレイアウト。
展示期間は来年の2月16日まで。約1年間の会期中、シーズンごとにディーゼル・アイテムの展示替えを行なう予定。昨年のミラノサローネでディーゼルが発表した岩石模様のソファ「Mr. Softry Rocks sofa」なども入荷予定。「家」のラインも変わる可能性ありとのこと。
なお、会場に隣接するもうひとつのギャラリーでは「DIESEL + EDUN PRESENTS STUDIO AFRICA」を5月10日まで開催中。

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