2013年7月25日木曜日

ヨコミゾマコト × MAKI UEDA 「白い闇」展 開催中

紀尾井町のホテルニューオータニ ガーデンコート3階にある(株)岡村製作所のショールーム・オカムラ ガーデンコートショールームにて、7/23(火)よりオカムラデザインスペースR(ODS-R)第11回企画展が始まった。「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに、両者が協働することで初めて可能になる新たな空間創出を目指し、年1回開催している。

今回の展示タイトルは「白い闇」、企画建築家にヨコミゾマコト氏(aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所代表)、協働者に「嗅覚のアーティスト」MAKI UEDA 氏を迎えた。
ODS-R企画実行委員会(委員長:川向正人氏)から「いま最も関心があり、挑戦してみたい空間・風景の創出」を求められたヨコミゾ氏は、日常の設計作業とは間逆に位置するような、「無限に広がる境界のない空間」をショールームの一角につくり上げた。
前回の平田晃久氏と塚田有一氏による展示「Flow_er」では、大きな水盤と植物に占拠されたスペースには、真っ白い壁が弧を描いてたてられ、作品空間は隠されて見えない。

・・・そもそも有限なこの地球上に、無限に広がる空間をつくり出すなど土台無理な話です。しかし物理的には不可能でも、人の持つ感性と創造力に頼れば可能かもしれません・・・(会場配布資料『「白い闇」に向けて ヨコミゾマコト』より)。

「何もない空間~Invisible white」創出の協働者としてヨコミゾ氏に指名されたのは、「嗅覚のアーティスト」のMAKI UEDA氏。慶應義塾大学環境情報学部でメディア・アートを学び、現在はオランダと日本に拠点を置き、香りを嗅覚に訴えかけるメディアと位置づけて、作品を発表している。東京では初の作品発表であり、ヨコミゾ氏とのコラボレーションも初めて。
体感型展示なので、細かい説明は避けるが、人ひとりが入れる程度の丸穴から場内に足を踏み入れると、何もない、真っ白い、静寂なる空間がそこにある。視覚はアテにならず、手を打ち鳴らすと独特の反響音がして、空間の果てがまるで掴めない。場内に照明はなく、出入口を含めて開口部は2カ所だけ。平衡感覚を失いそうになりながら、じりじりと歩を進めると、UEDA氏が用意した香りがふっと鼻腔を掠めていく。
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2013.8.20 内部の画像2点を追加掲載します(2点共に、提供:株式会社岡村製作所)

撮影:皆川聡(Satoshi Minagawa)


撮影:皆川聡(Satoshi Minagawa)
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下の画像の丸い穴は、出入口とは別のもう1つの開口部。会場を回り込んだ外側から撮影したもの。
本展のイメージにあわせ、UEDA氏は3つの香りを用意した。1つの空間内で混ざらないように配置し、香料の注入や空気排出のタイミングなど、精密を要した空調(空間)設計を、音楽の楽譜に例え、3つの香りが語りかけてくるよう、「香りの解像度」を上げるよう心がけたとのこと。
ポスターのビジュアルは、ヨコミゾ氏によれば「白い空間内に3色の香りを投じ、それが渦のように混ざっていく様子を表現したもの」(デザイン:姜 順花 Soonhwa Kang 氏)。

本展会場へ足を運ぶ前のアドバイスを3つ。
1.香水などはつけていかない
2.裸足は避け、靴下着用(必要な方には会場側でソックスの提供あり)
3.作品鑑賞は一人ずつが望ましいので、状況によっては入場制限がかかる


開廊時間は10-18時、会期は8/9(金)まで(7/28、8/3、4休館)。入場無料。会期中、シンポジウムやギャラリートークなども開催される。

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