2013年10月18日金曜日

高松宮殿下記念世界文化賞受賞記念講演会2013

全世界の芸術家を対象とした顕彰制度「高松宮殿下記念世界文化賞」(公益財団日本美術協会主催)において、今年の建築部門の受賞者に選ばれたイギリスの建築家デイヴィッド・チッパーフィールド氏による講演会が、10/17(木)に赤坂の鹿島KIビル大会議室で開催された。
ドイツ・マールバッハ市の《近代文学館》、アメリカ《セントルイス美術館東館》、母国イギリスの《ターナー・コンテンポラリー》や《ヘップワース・ウェイクフィールド》など約20もの作品スライドをテンポよく送りつつ、氏の建築設計活動を通した社会への態度が示された。都市の歴史や土地の記憶をよみとき、「対話」を通して、その場にふさわしい建築と空間をつくりあげることを重視するチッパーフィールド氏。最も多いスライド枚数を費やしたのは、ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)地区の《新博物館》。大戦で廃墟と化していた建物が、年月をかけて、丁寧に蘇っていくプロセスは感動を覚える。「単なる前時代のコピーではなく、エッセンスを煮詰めて、きちんとしたリ・デザインが必要だった」と12年におよんだプロジェクトを振り返った。
全般を通して語られた理念は一貫している。「建築家はTASK(責任)を負う職業であり、アーティストではない。また社会のデコレーターでもない」という言葉が印象に残る。日本国内では兵庫県で霊園のプロジェクトが進行中とのこと、完成が待たれる。

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