2013年12月10日火曜日

Project1000主催 《飛居》 オープンハウス

アトリエ・天工人の山下保博氏らが1997年に立ち上げ、同氏が代表を務める(株)Project1000(プロジェクトセン)が手掛けた住宅《飛居(トウキョ)》のオープンハウスを見学。
同プロジェクトは、「コストの透明性」「適正価格」などをうたい、「工事費1000万円台で建築家と家づくりが出来る」ことを目標とする、複数の建築家と施工会社によるチーム名。これまで計150件の住宅を世に送り出してきた。
今回の敷地面積は81平米強、北西側を除く三方を既存の低層住宅に囲まれている。また、北側斜線も厳しく、隣地境界線ギリギリの建ぺい率で設計された。設計監理はアトリエ・天工人
1F玄関から、奥の眺め。
床は樺のフローリング。向かって左側にトイレ、浴室などの水まわりをまとめ、奥に壁で仕切られた2つの個室がある。
1F洗面室。
「とにかくシンプルに」という施主の要望を反映させて、洗面ボウルとカウンターは一体成型。
1F浴室。


1Fと2Fを結ぶ階段の仕上げ。
これから上がる2Fの床と同じ無垢のフローリング材(15mm厚のアメリカンブラックチェリー)をサイズカットして使っている。小口は隠さず、あえてデザイン的に見せている。 画像右下の丸いボタンはプッシュツマミで、階段下に設けた収納スペースの取っ手。
2Fへの階段を昇っている途中から、2F南面の大開口からの明るい光が目に飛び込んでくる。
階段を昇り切ったところから、階下の見下ろし。
2FはLDKの一室空間。北側斜線いっぱいにとった三角の形状。

リビングは北西側に四角く張り出し、可能な限りで床面積をとった。また三方をガラスとしたのはクライアントの要望をとりいれたもの。

造作のサッシにより南北の開口を大きくとったので、三方を住宅に囲まれながらも、豊かな自然光と気持ちの良い風が想像以上に室内に入り込んでくる。
照明はキッチン上と北側の天井付近に設けた間接照明のみ。夜になると、この灯りが窓の外からほんのりと見えて、なかなか良い雰囲気で、「家っぽく見えない、カフェのような住まいを」というクライアントからの要望を満たした。
階下の洗面と同様、シンクとカウンターが一体となった、シンプルなキッチン。
南に面したベランダの床は、サッシのレールで分断されながらも、室内と連動した仕上げ。オイル塗装はアトリエ・天工人のスタッフと施主が共同で仕上げた。また、このベランダから見下ろせる庭の隅に植えられた花梨の低木も、同事務所が選び、植栽した。
2Fの天井見上げ。 木の梁はデザイン的な装飾でもあるが、ライティングレールを敷設してあり、後から照明を追加できる。

今回のクライアントは、Project1000 の代表を務める山下氏の著書『1000万円台で名作住宅ができるワケ』(扶桑社、2012年12月)に掲載された住宅作品を見て、今年1月に設計を依頼してきた。
設計を担当したアトリエ・天工人では、上記の敷地条件ならびに駐車場スペースを確保した4案を提案、その場で採用されたD案(画像右端)をもとに、最初の設計依頼からわずか約10か月で、シンプルながらディテールにこだわった住宅を竣工させた。
構造設計は本岡淳一/本岡構造設計事務所、施工管理は(株)内田産業

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