2024年11月6日水曜日

11/2、東京都中央区京橋に開業「TODA BUILDING」

戸田建設株式会社が東京都中央区京橋1丁目にて開発を進めていた超高層複合ビル「TODA BUILDING」を11/2(土)に開業した。2016年に都市計画決定の京橋一丁目東地区計画が完了し、街区「京橋彩区」もグランドオープンとなる。
「TODA BUILDING」は、戸田建設の本社ビル建替えを機に、隣接街区(事業者:株式会社永坂産業、公益財団法人石橋財団)と共同して都市再生特別地区制度を活用し、特区テーマを「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」と「街区再編、防災力強化、環境負荷低減」として、それぞれが超高層複合用途ビルを建設する大規模プロジェクトとして開発を進めてきた。ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図し、8~27階をオフィスフロア、1~6階を芸術文化施設と商業施設で構成する地下3階地上28階建ての超高層複合用途ビルとなっている。「人と街をつなぐ」をコンセプトに、ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、創作・交流ラウンジ、ギャラリー&カフェを設けるほか、戸田建設のアート事業を含む様々なアートプログラムやイベントを展開することで、オフィスの枠を超えたアートとビジネスが交錯する場所を創出する。
▲11/1に行われた記者会見。戸田建設・社長の大谷清介氏

1F・2F共用部 パブリックアートプログラム「APK PUBLIC」
1Fの中央通りに面する緑豊かな広場は、アート作品や地域のイベントを楽しめるほか、憩いの場としても利用出来る。また、高さ16mの大きな吹き抜けが特長のエントランスロビーとそれを取り囲む2Fの回廊から成るビル共用部では、当社のアート事業「ART POWER KYOBASHI」の一環としてパブリックアートプログラム「APK PUBLIC」を展開。新進アーティストやキュレーターが都市の風景を担う大規模な作品を展開する本プログラムの第1弾、APK PUBLIC Vol.1は、「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をコンセプトに、国内外で活躍する飯田志保子氏をキュレーターに迎え、小野澤峻氏、野田幸江氏、毛利悠子氏、持田敦子氏の4名の作品を2026年3月まで展示する。
▲持田敦子《Steps》2024
▲野田幸江《garden -b- 〈地層になる〉》2022‐2024
▲毛利悠子《分割された地震動軌跡模型 I-4》2024

3F ギャラリーコンプレックス
3Fのギャラリーコンプレックスには、現代アートを代表する「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」のギャラリー4軒が集結。ギャラリーごとに異なる建築家(田根剛氏、西澤徹夫氏、石田建太朗氏、植原雄一氏)が内装デザインを手掛けており、アートだけでなく空間としても各ギャラリーの個性を楽しめる。
3F APK ROOM
戸田建設のアート事業の活動拠点。展示会やレクチャーなどの活動を展開していく。アートを起点にさまざまな創造的実践に出会い、参加メンバーの関心や課題意識を深めていくプログラム「APK STUDIES」が2025年より開始予定。2025年2/4から第1期メンバーの募集をする。
4F TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
大小2つのイベントホール。ホールAは約500名収容可能で、400インチの大型スクリーンと長さ約65mのガラス張りのホワイエを備える。ホールBは約260名収容可能。ホールの他、大中小5つのカンファレンスも併設し、様々なビジネスシーンをサポートする。
6F CREATIVE MUSEUM TOKYO
「作品」や「表現者」、さらにはそこに至る「プロセス」を大空間で体感できるミュージアム。大空間の展示室ではアニメ、マンガ、音楽等のポップカルチャーや現代アート、デザインなどの展覧会を年間約4本開催予定。ミュージアムショップと中央通りを望むテラスに隣接したミュージアムカフェでは、展覧会毎にオリジナルグッズや、オリジナルメニューを提供する。オープニング企画展として『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ―そして無限城へ―』が11月2日(土)から2025年3月2日(日)まで開催中。
TODA CREATIVE LAB“TODAtte?(トダッテ)”
8Fには、戸田建設グループのミュージアム「TODA CREATIVE LAB“TODAtte?(トダッテ)”」を創設。戸田建設グループのみならず建設業の過去・現在・未来の姿を、見て、触って、体験して、楽しく学習いただけるとともに、社会や皆様が抱える様々な課題を一緒に考え、解決を目指していくミュージアム。一般公開は2025年初頭予定。
アート空間で食事を楽しむベーカリー&カフェや和食と日本酒が楽しめる飲食店
1FのGallery & Bakery Tokyo 8分は、「THE CITY BAKERY」と「ArtSticker」が運営する、パンやコーヒーを買うことの延長線上でアートの鑑賞も楽しめるスペース。アートのために設計されたミュージアムを思わせる空間は建築家・元木大輔が率いる株式会社 DDAAが設計。展覧会の作品は専用アプリでの購入が可能。2Fには飲食店「和食日和 京橋 おさけと」が開業。2025年夏以降、さらに飲食店が4店舗オープン予定。

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