2025年7月25日金曜日

《Anywhere Door(エニウェア・ドア)》 建築家山之内淡による、分散型の建築インスタレーション作品

建築家、山之内淡による作品《Anywhere Door》が、山之内自身が思いをはせる世界の4箇所に展示されている。

2025年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展期間中に開催される  Time Space Existence への公式招聘を皮切りはじまったインスタレーションは、マリナッサ庭園(イタリア、ヴェネチア)のほか臨済宗大本山 円覚寺(神奈川県鎌倉市)‣白井屋ホテル(群馬県前橋市)・KURKKU FIELDS(千葉県木更津市)の 4箇所に設置されている。
日本の文化と職人の誇るクラフトマンシップを伝える屋外建築 インスタレーションでもある。1枚の扉を介して、鑑賞者が扉の向こう側の自然や建築、文化的背景、そして人とのつながりを模索した作品。

<建築家による作品主旨説明> 
屋外建築インスタレーション《Anywhere Door(エニウェア・ドア)》。ドアの佇む背景には、空や大地や海や森 が広がっています。「ドア」という、地球上の多くの人々が日常的に触れている小さな建築を、ランドスケープ の中で美しく、同時に触れて楽しい作品として創造します。ドアを屋外に設置する表現を通して、具体的な情報・ モノ・コトが光の速さで繋がる現代において、繋がることそのものを否定することなく、繋がることの根源的な喜びを、目の前の大地や空はどこまでも繋がっている事実の中で、鑑賞者に考えてもらうことを意図しています。「ひとつの作品が、場所や文化によって全く違う見え方をする。」その反応の違いや重なりを意識的に織り込ん だ中央集権的ではない分散型・ネットワーク型の作品でもあります。 『あなたと同じ、世界のどこかに。』人も自然も含めた “繋がり” への根源的な喜び / 幸福を称える作品です。(山之内 淡)

▲イタリア・ヴェネチア
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展期間中に開催される European Cultural Centre 主催の Time Space Existence 公式招聘作品として発表(写真:田中克昌)

▲北鎌倉・臨済宗大本山 円覚寺
文化庁から許可を得て、鎌倉市文化財課立ち会いのもと、 少なくとも江戸時代頃から一度も掘削されていない山門のある広場に枕木で仮設基礎をつくり設置(写真:田中克昌)
▲木更津・KURKKU FIELDS 
常設作品として園内に展示されることになった。鉄筋コンクリー ト基礎をつくり設置された。作品への近づきやすさや園内での見え方も考慮された。(写真:田中克昌)
▲前橋・白井屋ホテル
常設作品としてヘリテージタワー内に展示されることになった。4 箇所で唯一の屋内設置作品。作品と一体化した脚部を設計し設置された。(写真:田中克昌)



<Anywhere Door企画・設計・制作クレジット>
Anywehre Door 企画/プロデュース:Tan Yamanouchi & AWGL 
Anywehre Door 設計:山之内 淡(Tan Yamanouchi & AWGL) 
制作:伴田 茂(有限会社伴田鉄工所) 
塗装:斗光 裕一(有限会社大成塗装電気製作所) 
 
Anywehre Door 公式 website 制作: 
Creative Director:山之内 淡(Tan Yamanouchi & AWGL)  
Art Director:大橋 謙譲(株式会社 CHERRY)  
Copywriter:片岡 良子(株式会社 CHERRY)  
Design Engineer:柳原 健人(PRESET)  
Photographer:田中 克昌




株式会社AWGL一級建築士事務所


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