2025年11月28日金曜日

【カラーワークス】 壁紙新コレクション「The Purnon Papers」の販売開始

株式会社カラーワークスは、英国の最高級ペイントブランドFarrow&Ball(ファロー&ボール)による新しい壁紙コレクション「The Purnon Papers」を、2025年11月17日(月)より日本で販売開始した。このコレクションは、フランス・ロワール渓谷の小さな村に佇む歴史的建造物パーノン城で発見された5つの美しいパターンを現代に蘇らせたもの。かつて城で暮らした人々の感性が宿るオリジナルパターンをもとに、現代の住空間に調和するよう細部まで再構築されている。「The Purnon Papers」は単なる壁紙ではなく、城の豊かな歴史とそこで紡がれた人生の物語を住まいに届ける特別なコレクションだ。

■パーノン城とFarrow&Ballの出会い
パーノン城は1772年から1791年にかけて侯爵によって建てられた古典的なフランス様式の城で、1世紀以上もの間放置され危機的な状態にあった。2020年5月、フランスを愛するオーストラリア人夫婦フェリシティ・セルカーク氏とティム・ホールディング氏がこの城を購入し、歴史的・文化的遺産として保護し住み続けることを決意。当初夫妻は寝室と浴室の改修をFarrow&Ballに依頼したが、その過程で同社のクリエイティブ・ディレクターが屋根裏やリネン棚から歴史的なパターンと色彩の宝庫を発見。この貴重な発見をもとに、城の豊かな歴史と物語を現代に蘇らせるコレクション「The Purnon Papers」が誕生した。

■新柄コレクション「The Purnon Papers」詳細
PURNON(パーノン)▲
コレクションの象徴とも言えるデザイン。サギのモチーフが空間に優美さをもたらす。18世紀の屏風から発見されたパターンで、かつて城で催された宴の間仕切りとして使われていた。
ADELAÏDE(アデレード)▲
城主の娘アデレードのドレッシングルームで見つかった花柄を大胆に再構築。繊細さを保ちながら現代の空間に調和するデザイン。
ACHARD(アシャード)▲
城を建てた貴族「アシャード」家にちなんだ幾何学模様。リネン棚で発見され、日常に潜む美を表現。
BARACE(バラセ)▲
屋根裏で見つかった壁紙を現代的に再構築。ド・ラ・モット・バラセ夫人の母親のベッドを飾っていた歴史を背景に、家族の物語を映すデザイン。
AUGUSTE(オーギュスト)▲
侯爵の長男オーギュストに捧げられたパターン。革命期に命を落とした彼の儚い人生を静かに物語る。

■Farrow&Ballについて
英国の最高品質ペイントブランドとして、豊かな顔料を用いたペイントとハンドクラフトの壁紙を提供。全132色のペイントは英国の歴史的建造物の修復にも使用されるほど高品質で、EU基準をクリアした安全性を誇り、F☆☆☆☆認定を取得。近年は環境に配慮した水性塗料やリサイクル素材を採用し、2024年には国際的な認証制度「B Corp」を取得。
公式サイト:https://www.farrow-ball.jp




株式会社カラーワークス
https://www.colorworks.co.jp

2025年11月27日木曜日

【サンゲツ】不燃認定壁紙見本帳「2025-2028 FAITH」を発刊

サンゲツは、非住宅市場向けの不燃認定壁紙見本帳「2025-2028 FAITH(フェイス)」を2025年11月27日(木)に発刊した。同見本帳は「ダイバーシティ&ユニバーサル(多様性と普遍性)」を開発コンセプトに掲げ、プロユーザーのクリエイティビティに応えるコレクションへと進化。壁紙901点、特殊壁装材271点を収録し、空間への多様なニーズとこだわりに高感度で応えるラインアップとなっている。
主な特長
1. プロユーザーの創造力を刺激する新コレクション
色相環に基づく多配色コレクション「TONEGRID(トーングリッド)」を収録。多様なカラーニーズに対応し、内装材から建具、家具まで素材を横断した統一感のある空間提案を可能にする。全カラーは日本塗料工業会またはDICの塗装標準色と近似しており、設計段階での色彩計画をサポートする。
さらに、国内外のインテリアトレンドを取り入れた「MATERIA(マテリア)」シリーズを新たに追加。特殊印刷技法を駆使し、質感と陰影で魅せるマテリアルデザインを展開する。
2. 環境対応商品の拡充
植物由来の可塑剤を使用した人気シリーズ「biocloth(バイオクロス)」に不燃商品を追加。環境負荷低減へのニーズが高まる中、非住宅市場での利用を広げる。
3. 多様な空間ニーズに応える機能性
光反射率を改良した「エコリフレクト(R)」は、照度UP率・電力削減率ともに約7%向上。スーパー耐久性仕様を採用し、快適で省エネルギーな空間づくりに貢献する。
また、反響音を吸収しクリアな音環境を実現する硬質フェルトタイル「SOUNDIA(サウンディア)」を開発。リサイクルPET材料を約60%配合し、軽量で簡単施工が可能な低環境負荷商品として展開する。







不燃認定壁紙見本帳「2025-2028 FAITH」
発刊日:2025年11月27日(木)
収録点数:壁紙901点(新柄349点)、特殊壁装材271点



デジタルカタログ(11月27日公開):
https://contents.sangetsu.co.jp/digital_book/faith25/
詳細情報




株式会社サンゲツ


2025年11月26日水曜日

【パイ インターナショナル】写真集『世界の装飾が美しい階段と名建築』

株式会社パイ インターナショナルは、2025年11月21日(金)に新刊『世界の装飾が美しい階段と名建築』を刊行した。
私たちが日常で何気なく上り下りしている階段。しかし、世界の名建築に目を向けると、階段は単なる移動のためだけの装置ではない。城や宮殿では権威を示す象徴として、劇場や博物館では訪れる人を迎える演出として、住宅や行政機関では空間を印象づける要素として設けられてきた。
本書では、世界各地の名建築に見られる85の階段と、その建築の魅力を紹介する。円形や楕円形の螺旋階段、左右に広がる両階段、まっすぐな直階段など、さまざまな形状に加え、壁画や天井画、彫刻や手すりの装飾が空間を彩り、それぞれの時代や地域の美意識と独自性を表現している。階段を上り下りすることは、単に空間を移動するだけでなく、その場所が歩んできた歴史や文化に触れることでもある。本書では、世界の名建築をめぐりながら、そこに息づく美しい階段の数々を堪能できる。

■書籍概要
書名:『世界の装飾が美しい階段と名建築』
商品ページ:https://pie.co.jp/book/i/6065/
仕様:A5判変型(175×146mm)/ソフトカバー/192ページ(フルカラー)
定価:本体2,000円+税
ISBN:978-4-7562-6065-9 C0072
発売日:2025年11月21日
編著・発行元:株式会社パイ インターナショナル




株式会社パイ インターナショナル
https://pie.co.jp/

2025年11月25日火曜日

NEG建築家セミナー開催

日本電気硝子株式会社・電気硝子建材株式会社主催の第2回NEG建築家セミナーが、大西麻貴氏・百田有希氏/o+hを講師に迎え、建築会館にて開催された。(11月20日)

講演では、o+hがこれまでの建築作品について解説が行われた。

百田氏は最後にこれからの人口減少社会にふれ、「今時代の変革期に立っているのかもしれない。これに皆が気が付いた時に変化しなきゃと思うようになるのではないか。例えば、障がい者福祉や高齢者福祉など別々の建物で行っているが、これは理想的だから行われているのではないと思う。まず、皆が集まりたくなる場所があり、そこを中心にしてどのような福祉や教育が出来るのかと考えていくことは、人口減少の中でも豊かに生きていくことが考えれらるのではないかと思う」と述べた。

【エヌ・シー・エヌ】非住宅木造建築フェア展示躯体を「Wood Structure Artの森」に寄贈 学生プロジェクトに協力

エヌ・シー・エヌは、2025年5月13日~15日に東京ビッグサイト、10月30日~31日にインテックス大阪で開催された「非住宅 木造建築フェア2025」で使用した展示躯体を、栃木県さくら市の「Wood Structure Artの森」に寄贈した。

展示ブースは、木造建築の魅力と可能性を発信するため、グループ各社の技術やサービスのつながりを円形モチーフで表現したデザインで、多くの来場者の注目を集めた。
設計は自社、制作はグループ会社の株式会社翠豊(岐阜県賀茂郡)が担当し、CLT(直交集成板)を精密加工して美しい曲線を構成した。

「Wood Structure Artの森」概要
寄贈先は、地球温暖化防止と林業活性化を目指すプロジェクトで、東京電機大学、共立女子大学、北海学園大学の建築学科学生が連携し、自然とアートを楽しめる空間づくりに取り組んでいる。NCNは2024年のプロジェクト立ち上げから参画し、今回の移設では屋根を増設し、学生が集う憩いの場として提供する。

名称:Wood Structure Artの森
場所:〒329-1403 栃木県さくら市穂積1432-1 喜連川ファミリーキャンプ場内
参加大学:東京電機大学、共立女子大学、北海学園大学
完成予定:2028年
活動内容:現地調査、ワークショップ、栃木県産木材を使ったオブジェクト制作、地域住民や企業との交流、伐採見学、植樹イベントなど





株式会社エヌ・シー・エヌ

2025年11月21日金曜日

【サンゲツ】壁装材の文化と未来を探る企画展「壁を装う展」―21_21 DESIGN SIGHTで開催へ

株式会社サンゲツは、2025年11月29日(土)から12月5日(金)まで、東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、企画展「壁を装う展 - Wall Covering and Beyond」を開催する。
本展は、インテリア総合企業として180年近い歴史を持つサンゲツが、コンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」を迎え、日本の壁装材をデザインと文化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトの企画展となっている。

■壁紙文化の再発見と未来への提案
日本の壁紙は、自然環境や住宅様式の変遷、海外文化との交流を背景に、素材や技術の進化を重ねながら、世界の壁紙とは異なる独自の発展を遂げてきた。現在では、住空間に欠かせない「壁装材」として、機能性と美意識を兼ね備えた多様な役割を果たしている。
サンゲツはこれまでに数万点に及ぶ壁紙を手がけており、その豊富なアーカイブには、時代とともに培われた高度な技術と美意識、空間表現の可能性が息づいている。本展では、これらのアーカイブを起点に、「壁を装う」という文化の本質に迫り、素材と技術の進化、そこに宿る美意識の多様性をたどりながら、日本の壁装材文化の奥深い魅力を再発見し、未来の壁装材のあり方を提示する。

■展示構成
〇イントロダクション
壁紙が日本で広く普及するに至った背景の一つである素材や構造に着目し、製造工程ごとの実物展示を通して壁紙の特性を紹介。
〇素材からみる壁紙系統図
「石」「土」「木」「紙」「織」などのプリミティブな素材を起点に、サンゲツの壁紙アーカイブを体系的に分類。日本独自の進化をマインドマップ形式で可視化。
〇これからの壁紙
素材から着想を得て進化してきた壁紙が、今後どのような未来を迎えるのか。その可能性を提示。
〇日本独自の壁紙見本帳
1960年に初めて発行されたサンゲツの壁紙見本帳からのアーカイブを系図とともに展示。ニーズや技術の多様化に伴う進化の歴史をたどり、「選ぶ楽しさ」を体感できるエリアを展開。

■開催概要
タイトル:壁を装う展 - Wall Covering and Beyond
会期:2025年11月29日(土)~12月5日(金) 10:00~19:00(会期中無休)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
入場料:無料
公式情報:https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20251027134832.html



株式会社サンゲツ


2025年11月20日木曜日

【アルメタックス】賃貸住宅でも設置できる石膏釘仕様の長押「ウォールバー」を発売

アルメタックス株式会社は、賃貸住宅でも気軽に設置できる石膏釘仕様の長押(なげし)「ウォールバー」を発売した。本製品は、伝統的な木製長押の機能性を現代のインテリアに調和するミニマルなアルミ製バーとして再構築。壁に大きな穴を開けることなく、収納やディスプレイを楽しめる“壁を使う暮らし”を提案する。
開発の背景
近年、「壁に穴をあけずに収納やディスプレイを楽しみたい」というニーズが高まる中、同社は人気製品「ウォールシェルフ」の新ラインとして「ウォールバー」を開発。ベースとなったのは、ALHIDEシリーズで好評を博した「ロングフック」であり、その美しいプロポーションを継承しつつ、賃貸住まいにも対応可能な石膏釘仕様へと進化させた。
カラーはブラック、ホワイト、ホワイトシルバーの3色展開で、「ウォールシェルフ」との組み合わせによって、壁面全体を“見せる収納”スペースとして活用できる。

製品の特長
石膏釘仕様で壁を傷つけにくい
特殊な工具不要で、1人でも簡単に取り付け・取り外しが可能。
長押風のスマートなバー形状
意匠面からビスが見えない設計で、写真やアートのディスプレイはもちろん、市販のフックを使えばハンガーや帽子などの収納にも対応。
選べる4サイズ・3カラー展開
空間や用途に応じて、W450/W600/W900/W1200の4サイズから選択可能。複数のバーを組み合わせることで、より自由度の高い壁面収納が実現する。

製品概要
商品名:ウォールバー
サイズ:
W450×D41×H40mm(耐荷重3kg)
W600×D41×H40mm(耐荷重4kg)
W900×D41×H40mm(耐荷重5kg)
W1200×D41×H40mm(耐荷重6kg)
素材:アルミニウム(A6063)
カラー:ブラック/ホワイト/ホワイトシルバー
価格(税込):
W450:6,600円/W600:6,900円/W900:7,700円/W1200:9,300円
商品ページ:https://almetaxstore.com/products/wallbar





アルメタックス株式会社

2025年11月18日火曜日

YKKとパナソニック、住宅設備事業で提携 PHS株式譲渡契約を締結

YKK株式会社とパナソニック ホールディングス株式会社は11月17日、パナソニック ホールディングスが100%保有するパナソニック ハウジングソリューションズ株式会社(PHS)の株式譲渡契約を締結した。これにより、YKKグループの建材事業を担うYKK AP株式会社と、パナソニックグループの住設機器・建材事業を担うPHSが戦略的パートナーシップを構築し、両社の強みを融合することで、建築資材・住宅設備業界のリーディングカンパニーを目指す。

契約内容
譲渡契約に基づき、パナソニック ホールディングスが保有するPHS株式のうち80%をYKKが設立する中間持株会社が取得する。PHSはYKKグループに加わるが、パナソニック ホールディングスは20%を引き続き保有し、両社が協働して経営を行う体制となる。
PHSはパナソニックブランドと社名を継続使用し、パナソニックが保有する技術・知的財産も中長期的に活用する予定。なお、取引に先立ち、対象事業である建築資材・住宅設備事業を行うパナソニックの連結子会社や合弁会社の事業・資産をPHSに集約する。

背景
国内の新設住宅着工戸数の減少やリフォーム市場の拡大など、事業環境の変化に対応するため、YKK APは事業領域の拡大と競争力強化を進めてきた。同社は窓やドアなどの開口部を中心に、住宅からビル、エクステリア建材まで幅広く提供している。
PHSは住宅設備・建材の製造・販売・エンジニアリングを担い、快適で安全・安心かつ環境性能に優れた製品・ソリューションを展開してきた。今後の市場では、断熱や開口部を含む総合的な製品・ソリューションの高度化、サプライチェーン全体での競争力強化、DXやAI活用などに向けた継続的な投資が不可欠となる。
パナソニック ホールディングスはPHSの長期的成長を図るため、事業ビジョンを共有できるパートナーを検討し、YKKを最適と判断した。両社を合わせた事業規模は約1兆円となり、建築物に必要な建材の大部分をカバーする商品群を提供できる体制が整う。

スケジュール
株式譲渡は2026年3月末に完了し、同年4月から新体制で事業を開始する予定。取引は関係当局の承認など一般的な契約条件を満たすことが前提となる。

会社概要
YKK AP株式会社
所在地:東京都千代田区神田和泉町1
設立:1957年7月
事業内容:窓、玄関ドア、ビル用サッシ、カーテンウォールなどの設計・製造・販売
連結売上高:5616億円(2025年3月期)
従業員数:1万8252人

パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社
所在地:大阪府門真市大字門真1048
設立:2022年4月
事業内容:キッチン、バス、トイレ、内装建材、宅配ボックスなど住宅設備・建材の製造・販売
連結売上高:4795億円(2025年3月期)
従業員数:1万0939人


パナソニッ ハウジングソリューションズ
https://panasonic.co.jp/phs/
YKK APのホームページ
https://www.ykkap.co.jp

【日本ウッドデザイン協会】「ウッドデザイン賞2025」最優秀賞ほか上位31作品が決定

一般社団法人日本ウッドデザイン協会は、木材を活用した優れた建築・空間、プロダクト、活動・研究を表彰する「ウッドデザイン賞2025」の最優秀賞をはじめとする上位賞31作品を発表した。表彰式および受賞作品展示は、2025年12月10日(水)より東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2025」内で実施される。

▲最優秀賞  農林水産大臣賞
「2025年日本国際博覧会 大屋根リング」
設計:大林組・竹中工務店・清水建設・藤本壮介・ 東畑梓設計共同企業体
内周直径約616m、円周約2kmにわたる圧倒的なスケールの世界最大の木造建築物として、ギネス記録に認定されるなど、万博来場者のみならず広く国内外日本の木の文化と技を発信することに成功している。日本の伝統的な貫接合を採用し、「つくりやすく・解体しやすく・リユースしやすい」架構形式とし、環境負荷を低減する循環型建築である。
▲最優秀賞  国土交通大臣賞
「エバーフィールド木材加工場」
設計:小川次郎/アトリエ・シムサ+小林靖/kittan studio+池田聖太/3916
地域工務店の木材加工場として計画された。熊本県産の小国杉を使い材長5m以下の小中径製材が互いにもたれかかるように支え合う「木造レシプロカル構造」により、新しい木造無柱空間が実現した。木造建築産業のさらなる活性化のためや地域における大工の育成や技術力の向上を図るためのスペースとしても構想されている。

▲最優秀賞  環境大臣賞
 「美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI」
設計:STUDIO YY
同施設は江川水系県立自然公園内に位置し、平時は地元中・高生のカヌー部の部室として使用されるほか、大学の合宿地として招致にも成功し、スポーツ振興が始まっている。美郷町ではバリフェスティバルという行事を行っており、地域経済の起爆剤として、国際文化交流の中心地としても機能しており、木造建築の認知を広めることに寄与しているほか、自然公園来訪にも貢献する施設となっている。


■審査委員長総評(
赤池 学氏)
「今年も新たな木の時代の到来を予感させる作品に出会えた。建築・空間分野では用途の多様化が進み、地域工務店から大手ゼネコンまで担い手の幅が広がっている。プロダクト分野では木の成り立ちやディテールへのこだわりが評価され、コミュニケーション分野では新たな協業やビジネスモデルの提案が目を引いた。木材利用の新たな担い手の登場を期待したい。」

■展示・表彰式概要(エコプロ2025内)
受賞作品展示
日時:2025年12月10日(水)~12日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東6ホール「森と木で拓くSDGsゾーン」
内容:上位賞作品展示、受賞作品(現物・パネル・映像)展示
表彰式

日時:2025年12月10日(水)午前
会場:東京ビッグサイト 東ホール 特設ステージ
内容:最優秀賞ほか上位賞の表彰、審査委員長コメント
一般社団法人ウッドデザイン協会


2025年11月17日月曜日

【日建設計】社会課題解決プラットフォーム「PYNT竹橋」開設

 株式会社日建設計は、社会課題解決に向けた活動を行うプラットフォーム「PYNT」活動を行っている。これまで日建設計東京ビル「PYNT東京」(飯田橋)にて活動を行っていたが、新たに竹橋オフィス「PYNT竹橋」(パレスサイドビル内)を開設した。

「PYNT東京」を入口(人同士の出会い、コミュニティ化)として、「PYNT竹橋」は生まれたアイデアを社会実装へと導く出口(事業化、実践の場)として機能する。今年新たに実施したプログラム「FUTURE LENS」は、地域で活動する社会起業家3社に建築都市の専門家である日建設計社員が共に社会環境デザインを推進する。

PYNT竹橋はパレスサイドビル5階に開設。ロビーは皇居側から首都高速側までつながっている。通常はテナント区画で閉鎖されているので、両サイドがつながったのはパレスサイドビル初とのこと。

PYNT竹橋はインクルーシブデザインを採用。床材やテーブルは車いすの方が使いやすい材料や工法が取り入れられている。

車いすの利用者が使いやすいように机の脚を奥に配置
車いすの高さに合わせたカウンター
休憩室になる会議室
PYNT竹橋は以前は毎日新聞役員室とのことで、天井に使用されていた部材をカウンターに再使用されている。
託児室になる会議室やラジオブース、100人収容可能なワークショップスペースなど、PYNT竹橋では様々な人々と共創活動できるスペースになっている。
託児室になる会議室
ラジオブース
ワークショップスペース
日建設計では、全国各地にPYNTを設立、ネットワーク化することで日本全体の社会課題解決を推進する社会インフラとなることを目指す。
日建設計 共創プラットフォーム「PINT」:https://www.nikken.jp/ja/about/pynt.html
株式会社日建設計:https://www.nikken.jp/ja/index.html

【多摩美術大学】 建築・インテリア・ランドスケープを学ぶオンライン講義―無料開催、参加者募集中

多摩美術大学は、2025年12月14日(日)に「建築・環境デザイン学科オンライン講義」をZoomウェビナー形式で開催する。建築・インテリア・ランドスケープ(都市環境)などの分野に関心を持つ高校生や受験生、保護者、教育関係者など、誰でも無料で参加できる。
本講義では、第一線で活躍する教員陣が空間設計やデザインに関する専門的な研究内容をわかりやすく紹介。講義中にはチャットを通じて教員に直接質問することも可能で、双方向の学びが期待される。
■講義概要
開催日:2025年12月14日(日)
形式:Zoomウェビナーによるオンライン講義
受講料:無料
対象:高校生、受験生、保護者、高校教員など、どなたでも参加可能
申込締切:各講義開始前まで
申込方法:https://www.ocans.jp/tamabi/schedule?fid=zqZaJ0eE

■講義スケジュール
講義1(11:00~11:45)
「アーキテクトの素養を学ぶということ」
担当教員:岸本章教授、松澤穣教授、犬飼基史准教授、大竹海准教授

講義2(13:00~13:45)
「空間設計は、人々の喜怒哀楽の器を設計するということ」
担当教員:松澤穣教授、湯澤幸子教授、米谷ひろし教授、湯浅良介准教授

講義3(14:30~15:15)
「美大で建築を学ぶということ」
担当教員:田嶋豊教授、橋本潤教授、松澤穣教授、青木香代子准教授


■学科紹介:建築・環境デザイン学科
多摩美術大学の建築・環境デザイン学科は、建築・インテリア・ランドスケープの3分野を横断的に学びながら、空間デザインを総合的に探求できる学科。卒業後には建築士の受験資格も取得可能。美術大学ならではの感性と理論を融合した教育を特徴とし、文系・理系を問わず、設計技術と美的感覚をいちから学べる環境が整っている。人の感情に訴えかける空間づくりを目指す学生にとって、理想的な学びの場となっている。
詳細:https://www.tamabi.ac.jp/academic-programs/architecture-environment/

学校法人多摩美術大学
理事長:青柳正規
学長:内藤廣
創立:1935年
所在地:〒158-8558 東京都世田谷区上野毛3-15-34
キャンパス:八王子市と世田谷区に2キャンパス

2025年11月14日金曜日

【中村キース・へリング美術館】展覧会カタログ『北川原温 時間と空間の星座』刊行

中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市小淵沢町)では、同館の設計者である建築家・北川原温の初個展「北川原温 時間と空間の星座」を2025年6月7日(土)から2026年5月17日(日)まで開催している。

本展は、スケッチや模型、建築家自身の言葉を通じて、構想から建築がかたちになるまでの創造の軌跡をたどるもので、北川原氏の建築思想とその生成過程を多角的に紹介する。
この展覧会にあわせて、北川原氏にとって日本語で初の書籍となる展覧会カタログ『北川原温 時間と空間の星座』が、2025年11月20日(木)より発売される。書籍は「空間の本」と「時間の本」の2冊組で構成され、建築家の思想と創造のプロセスを豊富な資料とともに紹介する。

■書籍の構成と特徴
書籍『北川原温 時間と空間の星座』は、展覧会の構成を反映し、「空間の本」(B5変形判・136ページ)と「時間の本」(A5変形判・192ページ)の2冊組で構成。合計328ページ、特別カバー仕様で、日本語と英語のバイリンガル仕様となっている。

**「空間の本」**では、展覧会で展示された模型やスケッチ、北川原氏の言葉をもとに、創造のプロセスを紙面上で再構成。解説を加えることで、建築家の世界観をより深く掘り下げる。
**「時間の本」**では、《中村キース・ヘリング美術館》の設計過程を中心に、未公開の設計資料やドローイングを多数掲載。建築が構想から実現に至るまでの詳細なプロセスを追う。
また、北川原氏と親交の深い国内外の関係者による寄稿も収録されており、建築家の思想や人間像にも迫る内容となっている。

■寄稿者一覧(敬称略)
フレデリック・ミゲルー(美術・建築評論家)
マルコ・インペラドーリ(ミラノ工科大学教授)
イリ・キリアン(振付家)
ボリス・ヴェリアシェフ(建築家・工学博士)
稲葉なおと(作家・写真家)
箭内道彦(クリエイティブディレクター・東京藝術大学教授)
向山裕二(建築家・ウルトラスタジオ共同主宰)
王聖美(キュレーター・アーキビスト)

■書籍情報
書名:『北川原温 時間と空間の星座』
発売日:2025年11月20日(木)
販売場所:中村キース・ヘリング美術館ミュージアムショップ、オンラインショップ、全国書店(一部)
価格:4,400円(税込)※美術館店頭特別価格:3,850円(税込)
オンラインショップ:https://nakamurakeithharingcollection.com/products/exhibitioncatalog-atsushikitagawara

■展覧会概要
展覧会名:「北川原温 時間と空間の星座」
会期:2025年6月7日(土)~2026年5月17日(日)

会場:中村キース・ヘリング美術館、ホテルキーフォレスト北杜、JR小淵沢駅2階交流スペース
主催:中村キース・ヘリング美術館
特別協力:MET(旧北川原温建築都市研究所)
協賛:シミックホールディングス株式会社、株式会社印傳屋上原勇七
後援:山梨県、山梨県教育委員会、北杜市、北杜市教育委員会、一般社団法人 北杜市観光協会


2025年11月13日木曜日

【エクシィズ】 総合タイルカタログ『Advanced Tile Catalog Vol.8』を発刊

株式会社エクシィズは、建築・空間デザインのプロフェッショナル向け総合タイルカタログ『Advanced Tile Catalog Vol.8』を発刊した。
本カタログは全328ページにわたり、最新の施工事例や活用提案を網羅。新たなブランドコンセプト「Collaborate with your world(あなたの世界と共鳴する)」のもと、タイルを単なる建材としてではなく、人と空間、そしてクリエイター同士をつなぐ媒介として再定義する内容となっている。

 カタログの主な掲載内容
・新ブランド・デザイナー協働
初登場ブランド「Tajimi Custom Tiles」より、英国のデザイナー マックス・ラムによる「Working Tile」、フランスのロナン・ブルレックによる「Ori」など、素材の表情と造形の自由を追求したシリーズを掲載。
・サステナブル建材
リサイクル素材を活用したサステナブル建材ブランド「ecorevo」より、再生タイル「モルテノヴァ」を紹介。
・初掲載製品
細密なタイルアートに適した10mm角モザイクタイル「ピクセリア」、タイル表面と同じ模様を小口に施したフロアタイル「エイシェント」など、既存ラインナップをさらに充実。
・施工事例・活用提案
国内外の最新施工事例を多数掲載し、空間デザインの可能性を広げる提案を展開。


■カタログ入手方法(無料)
公式サイトから請求デジタル版のダウンロードが可能。
デジタルカタログ:https://x-is.co.jp
カタログ請求:https://x-is.co.jp/catalog




株式会社エクシィズ
https://x-is.co.jp

2025年11月12日水曜日

【株式会社トーヨーキッチンスタイル】 光の彫刻moooiの照明「ルミノーラライト]を発表

株式会社トーヨーキッチンスタイルは、オランダのライフスタイルブランド〈moooi(モーイ)〉の新作照明「ルミノーラライト|Luminora Light」の販売を開始した。

本製品は、イタリアの著名なデザイナー、クリスティーナ・チェレスティーノ氏が手掛けたもので、ムラーノガラスの伝統的な美しさと、ルカ・パチョーリの『神聖比例論』に基づく黄金比の数学的美学を融合させたデザインが特徴となっている。光を「透き通るような幾何学の中に閉じ込められた、凝縮された輝きのエネルギー」として捉え、ロマンチックで普遍的な美を空間に提供する。
製品は2サイズ展開で、「ルミノーラライト45」は税込361,900円(W49×D49×H52cm、重量2.1kg)、「ルミノーラライト63」は税込427,900円(W63×D63×H68cm、重量2.5kg)。いずれもLED光源を採用し、材質はポリカーボネートと塗装アルミニウム。





株式会社トーヨーキッチンスタイル

2025年11月11日火曜日

【大林組】大林組、中規模木造建築の準耐火構造提案を支援する計算ツール「SynchroMOK™」を開発

株式会社大林組は、火災時および避難時の倒壊防止性能検証法に基づき、木構造の燃えしろ深さをBIMと連携して効率的に算出する計算ツール「SynchroMOK™(シンクロモック)」を開発した。
■ 背景:中規模木造建築の普及に向けた課題
現在、建築物の木造化は低層住宅で83.9%、低層非住宅で15.5%と高い割合を示す一方、中高層建築物では住宅・非住宅ともに0.1%以下にとどまっている(林野庁調査)。公共施設の建て替えや市街地再開発が進む中、これらの建築物を純木造で新築することは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて重要な取り組みとされている。
中規模建築物を純木造で設計するには、火災時や避難時に建物が倒壊しないよう、主要構造部に高い安全性が求められる。木材が燃える際に表面が炭化する深さ、いわゆる「燃えしろ深さ」の計算は、火災継続時間の算定を含む複雑な工程であり、これまで設計上の大きな障壁となっていた。

■ SynchroMOKの特長:BIM連携による省力化と精度向上
大林組が開発したSynchroMOKは、同社のBIM業務標準「Smart BIM Standard®」に基づくBIMワンモデルと連携し、設計情報から構造データを自動抽出。燃えしろ深さの計算を効率化する。避難情報として歩行距離や速度などを入力するだけで、必要な構造情報をBIMから自動取得し、短時間で計算を完了できる。例えば、延べ面積2,500㎡の5階建て建物では、従来約4時間かかっていた計算が、SynchroMOKでは約30分で完了。80%以上の省力化を実現する。なお、SynchroMOKは建築確認申請に使用可能であることも確認済み。

■ BIM連携による性能評価の高度化
SynchroMOKは、既存の性能評価ツール「SmartHAK®」「SHAREDTIK®」「SmoothSEK®」と同様にBIMワンモデルと連携。これにより、法的審査に必要な情報の抽出がさらに高度かつ効率的に行えるようになる。

■ 今後の展望:純木造化の推進と設計効率の向上
大林組は、SynchroMOKによる木造化実現性評価の効率化を通じて、中規模建築物の純木造化提案を推進。カーボンニュートラルの実現に貢献する方針を示している。
また、今後は自社開発の性能評価ツールとBIMパラメータとの連携をさらに強化し、設計作業の一層の効率化に向けた取り組みを進めるとしている。



株式会社大林組
https://www.obayashi.co.jp

2025年11月10日月曜日

【KANADEMONO × MIYOSHI RUG】新作ラグシリーズを発表─11,890通りの組み合わせで空間をデザイン

ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニーは、2025年10月21日より、徳島県三好市発のハンドメイドラグブランド「MIYOSHI RUG」とのコラボレーションによる新作ラグシリーズ「THE RUG crafted with MIYOSHI RUG」の販売を公式オンラインストアにて開始した。

本シリーズは、色・サイズ・形・配色の組み合わせにより、累計11,890通りのバリエーションを実現。希少性の高いMIYOSHI RUGの魅力と、KANADEMONOが得意とするオンラインでのパーソナライズ体験を融合させ、「空間をデザインするラグ」という新たな価値を提案している。

3つの特徴
1. 選ぶこと自体が体験となる11,890通りのバリエーション
新作では、シンプルながら遊び心のあるデザインが登場。「ちょっと違うものが欲しい」というニーズに応える一枚となっている。家具やアートとの相性を確かめながら、自分だけの理想の空間を創り上げる楽しさが味わえる。
2. MIYOSHI RUGの希少な魅力を身近に
MIYOSHI RUGは、伝統的なタフティング技術を継承する職人が一点一点を手作業で仕上げるラグブランド。柔らかくふっくらとした厚みと心地よさが特徴で、インテリア愛好家やクリエイターの間で高い評価を得ている。KANADEMONOの直感的なオーダーシステムと組み合わせることで、より多くの人々にその魅力を届ける。
3. 空間にリズムと奥行きを与える新しい形状とカラー
従来の長方形や円形に加え、複数のカラーや形状を組み合わせた新しいフォルムが登場。ラグはただ床を覆うためではなく、空間を演出するデザイン要素として機能する。例えば、円形のラグは空間をやわらかく区切り、集中力を高めるカラーはワークスペースに最適な雰囲気を生み出す。

商品ラインナップ例

▲DESIGN #1:レクタングルにラウンドが重なるカーブ形状。カラーは30種類から2色選択可能。価格:¥46,000〜¥138,000

▲DESIGN #2 :ズレた四角形のようなユニークなシルエット。カラーは30種類から2色選択可能。価格:¥46,000〜¥138,000




KANADEMONO

2025年11月7日金曜日

【コクヨ】 画像生成AIを活用した「オフィススタイルAI」の社内運用を開始

コクヨ株式会社は、オフィス空間設計業務の支援を目的として、画像生成AIと同社の設計ノウハウを融合したシステム「オフィススタイルAI」を開発し、2025年11月より営業部門および設計部門にて社内運用を開始する。
「オフィススタイルAI」は、空間パースや画像を瞬時にスタイル変換する機能を備えた画像生成AIシステムであり、顧客が求める空間イメージを短時間で可視化することで、提案の質とスピードを向上させ、顧客体験価値の向上を図る。

開発の背景と概要
同社では、生成AI技術の進展を踏まえ、空間構築業務への応用を検討してきた。画像生成AIが空間設計業務の課題解決に適していることが判明したことから、2023年より社内外のニーズが高い提案時の空間画像制作の効率化を目的に、トライアル運用を開始。
社内の技術専門部隊が業務部門と連携し、実務における画像生成AIの試用を実施。試験運用と検証を繰り返しながら、社内ニーズの変化に柔軟に対応し、最適なシステム構築を進めてきた。

今回導入される「オフィススタイルAI」は、特に需要の高い「画像のスタイル変換機能」に焦点を当てており、社員がコクヨのノウハウを反映した空間画像を迅速に生成できるよう設計されている。従来、空間パースの作成には数日を要していたが、本システムを商談の場で活用することで、数十秒で画像を生成し提供することが可能となる。

「オフィススタイルAI」の主な特徴
1. 共通言語としてのイメージ画像生成
言葉だけでは伝わりにくい空間イメージを、高品質な画像として柔軟に可視化。コクヨの設計ノウハウを反映した画像生成により、顧客との認識のズレを防ぐ。
2. 詳細設計前の簡易デザイン確認
時間のかかる3Dパース作成を省略し、数十秒でビジュアルを提示。早期段階で顧客の方向性を明確にし、理解度を高める。
3. コクヨ独自のスタイルテンプレートによる多様な選択肢
同社が蓄積してきたオフィスデザインのノウハウをテンプレート化し、37種類のスタイルから選択可能。アイデアの広がりに応じて多様なデザインを迅速に生成できる。
導入スケジュールと展開

今後の展望
今後は、社内利用にとどまらず商談利用への拡大を図るとともに、生成AI技術の進化に伴い、画像のみならず動画、3D、家具などへの応用も視野に入れている。これにより、空間構築事業の生産性と品質の向上、さらには顧客体験価値の飛躍的な向上を目指す。
なお、本リリースに記載された情報は発表日時点のものであり、予告なく変更される可能性がある。





コクヨ株式会社
https://www.kokuyo.co.jp/

2025年11月6日木曜日

【WhO】八女の伝統工芸“久留米絣”を壁紙に再構築

壁紙ブランド「WhO(フー)」は、地域文化商社「うなぎの寝床」とのコラボレーションにより、福岡県八女市の伝統工芸品“久留米絣”をモチーフとした壁紙シリーズに新たに16点を追加した。
本プロジェクトは、久留米絣の価値を現代の暮らしや空間に再解釈し、衣と空間を横断する新たな提案を目的としている。デザインには、テキスタイルを中心に活動するデザインユニット「pole-pole(ポール トゥ ポール)」を起用。織元との対話や現地視察を通じて開発された壁紙は、繊細な織りの表情と“あべこべ”というテーマを軸に、現代的な空間にも調和するデザインに仕上げられている。

久留米絣は、日本三大絣の一つに数えられる福岡・八女の伝統工芸品であり、図案の境界線に独特な“ゆらぎ”があることが特徴。この“ゆらぎ”は、糸の染色から織り上げまでの複雑な工程の中で、職人が図柄を合わせようとする努力の中から生まれるものであり、ある種の矛盾と美しさを併せ持つ。
今回の壁紙シリーズでは、この“ゆらぎ”を象徴する「あべこべボーダー」と題したデザインが採用されており、small(写真上・CBUN027〜034)とlarge(写真下・CBUN035〜042)の2サイズで展開。価格は1メートルあたり4,500円となっている。




WhO(フー)
https://whohw.jp/