TOOLBOXは2026年1月15日、建築家・清水忠昭氏と共同で開発した木製インナーサッシを発売した。自分の空間を編集するための“道具箱”をコンセプトに、内装に関わる商品とアイデアをウェブで提供してきた同社が、建築家の発想を商品化する取り組みの一環として生まれた製品となる。木製インナーサッシは既存のアルミサッシの内側に取り付けることで、室内側に木製の窓辺を構成するヒノキ材の二重窓となる。サイズはミリ単位でオーダー可能で、網戸タイプも用意されている。2022年に始まったSPIN-OFFプロジェクトから誕生した第2弾であり、清水氏が個別案件で造作してきた木製建具の設計をベースに、樹種や塗装、納まりまで細部を検討し、既製品としての完成度を追求した。
木製インナーサッシは断熱や防音性能を主目的とせず、建築の一部として違和感なく成立することを重視している。枠の見付寸法は65ミリで、太すぎず細すぎないプロポーションを採用。手掛けは正面に設けず、側面に最小限の金物を埋め込む構成とし、横桟を排して視界の分断を避けるガラス割を採用した。機能を前面に出さず、窓としての佇まいを優先するための設計となっている。アルミサッシを外部のものと割り切り、室内側に木製のレイヤーを引き込むことで「こちら側の世界」をつくることを目指した。
性能を追求した製品ではないが、気密性を高める工夫を施している。実測テストでは断熱効果も確認された。熱伝導率の低い国産ヒノキ材を使用し、振れ止めなど細部まで気密に配慮した設計を採用。建具職人による高精度な製作が副次的な性能を生み出している。数値を目的にしたものではなく、意匠性を重視した結果として得られた性能となる。商品は複数のバリエーションを展開し、掃き出し窓用や腰窓用、ガラス戸や網戸など用途に応じた選択が可能。価格は121,000円から290,000円(税込)で、サイズはミリ単位でオーダーできる。素材はヒノキ無垢材とクリアガラスまたはかすみガラスを採用し、仕上げは無塗装を基本にオプションでクリア塗装や着色塗装も選べる。
TOOLBOX
https://www.r-toolbox.jp/



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