2025年5月1日木曜日

異端の建築家・渡邊洋治の最晩年の傑作「斜めの家」に泊まって学ぼう!

新宿に半世紀以上にわたり威容を誇る「軍艦マンション」。その設計で広く知られる建築家・渡邊洋治(1923-1983)。彼が出身地である新潟県上越市で設計した「斜めの家」(1976年竣工)は、彼の遺作であり、建築専門家や一部のファンの間でその存在が知られてきた。

「斜めの家」は、ほぼ設計当初の姿を保っており、2013年頃より所有者の好意により地元有志による見学会が時折開催されていた。 渡邊洋治生誕100周年となる2023年に、継続的な保存と活用を目指し、地元有志「ナナメの会」がクラウドファンディングを実施。設備修繕が行われ、2025年3月より一般向けの宿泊体験の受付を開始した。

「泊まって学べる名住宅」をコンセプトに、「斜めの家」の設計図一式や、クラウドファンディング時に作成した渡邊洋治の設計図集、額入りA1パースなどの関連資料を常設する。

 上越市に隣接する糸魚川市には、渡邊洋治独立後の処女作であり、渡邊洋治事務局が特に推奨する「善導寺」(1961年竣工)や、建築家・村野藤吾の最晩年の傑作「谷村美術館」(1983年竣工)もあり、「斜めの家」に宿泊し、糸魚川市へ足を延ばして建築巡りを楽しむこともできる。

 「斜めの家」宿泊予約リンク:https://sites.google.com/view/nanamenoie 

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