2024年11月12日火曜日

吉野石膏 リサイクルせっこう100%を実現したせっこうボード「タイガーR100」を2025年1月に発売

 吉野石膏株式会社は、「リサイクルせっこう」を100%使用し、製造における二酸化炭素排出量(SuMPO EPD値)が千葉第一工場品で0.9㎏-CO2eq、三河工場品 0.8㎏-CO2eq(※1)と革新的に小さい値を実現した「タイガーR100」を販売する。



新築現場や解体現場などから出るせっこうボードのリサイクルは、二酸化炭素排出量削減を目指して循環型社会の実現に向けた重要な課題となっている。

1995年に建材業界で初めて再生活用事業の個別指定を受け、リサイクルせっこうの活用を推進してきた。近年、分別回収技術が進歩し、安定的な量のリサイクルせっこうを確保できるようになったことで、本年8月に「タイガーR50」の発売開始を発表。その後、リサイクル100%を求める市場の要望が高まる中で、中間処理業者からのリサイクルせっこうの持ち込み量も増すことができており、この度「タイガーR100」の供給の目処が立ったため発売となった。


※1 エコリーフタイプⅢ環境宣言(EPD)における、原料調達・原料輸送・製品製造時の二酸化炭素排出 量(気候変動 IPCC 2013 GWP 100a)を社内で計算した、厚さ12.5mmのタイガーR100の値


吉野石膏株式会社公式サイト:https://yoshino-gypsum.com/

2024年11月11日月曜日

【YKK AP株式会社】「YKK AP エクステリア スタイル大賞2024」審査結果発表

YKK AP株式会社は、YKK APのエクステリア商品を使用した設計・施工写真で次世代のエクステリア空間を競う「YKK AP エクステリア スタイル大賞2024」の審査を行い、応募総数2,068作品の中からYKK AP大賞には、有限会社 近藤建材店が選ばれた。
 
■ YKK AP大賞
        有限会社 近藤建材店(埼玉県川越市)

【審査委員の評価コメント】
建物のダークグレー系の軒先の水平ラインと、軒裏の木質系の素材感、そして窓周りの重厚感のあるピラーなどを外構計画にも巧みに取り込んだ、まさに「まるごとデザイン」されたファサードデザインとなっている。プライバシーを確保しながらも、「ウチとソトを繋ぐ」ための縦格子を随所に取り入れて、閉鎖的になり過ぎない、街に対して親密性のある提案も好感が持てる。あえて門扉を奥まらせ雁行(がんこう)させたアプローチも、豊かで高級感があり、玄関に続く内部アプローチにもゲートや緑が施され、日々通り過ぎる空間に楽しさを生み出している。
 
今年で14回目の開催を迎えた「YKK AP エクステリア スタイル大賞」は、エクステリア商品を用いた提案力・設計力の向上を目的に、周辺環境への配慮や将来性に工夫を凝らしたエクステリア空間の設計・施工作品の写真を事業者様より募集したフォトコンテストで、全2,068 作品の応募から大賞および7部門の各賞に58作品が入賞した。

YKK AP株式会社

【日本自動ドア株式会社】 「開き戸用スイングオペレーター」販売開始

日本自動ドア株式会社は、引き込みスペースの確保できない場所でも手動ドアの自動化を可能にする、開き戸用スイングオペレーターを販売開始した。

スイングオペレーターの主要な特長として簡単な取り付け可能となった。通常、開き扉を自動化するには複雑な施工作業が必要だが、スイングオペレーターを既存の開き扉に取り付けるだけで即座に自動ドアとして使用できる。

また、「顔認証システム」との連動やセット販売も可能。

■製品の特長

・最大1400mmワイドな扉に対応

・最大150Nの強力パワー

・風速15m/sでも安全に開閉

・使用中の扉にそのまま設置可能

・停電時は手動として使用可能

※雨の影響を受ける場所では使用不可

日本自動ドア株式会社:https://www.jad.co.jp/

2024年11月8日金曜日

【Herman Miller】張地に竹由来の新素材を使用したEames Lounge Chair and Ottoman Bambooが登場

Herman Miller(ハーマンミラー)は、Eames Lounge Chair and Ottoman(イームズ ラウン ジチェア& オットマン)に、柔らかくしなやかで、耐久性に優れた新素材、⽵由来の張地面をラインアップに追加した。

⽵は成長が早く、他の樹木よりも多くの⼆酸化炭素を吸収する一方、他の樹木の3分の1程度しかその成長に水分を必要としない⾮常にサステナブルな資源といわれており、⽵由来の新素材を張地に採用することにより、従来のものより最大35%カーボンフットプリントを削減することが可能となった。

⽵由来の新素材による張地は、今回の新⾊となるラセットに加え、アイボリー、ブラックの 3⾊で展開し、それぞれ既存のシェルタイプ(ウォールナット、サントスパリサンダー、ホワイトオーク、エボニー)のいずれにも合わせることができ、サイズもクラシックとトールから選択できる。

 

▶製品情報

<製品名>

 Eames Lounge Chair and Ottoman Bamboo(イームズ ラウンジチェア& オットマン バンブー)

<価格>1,079,100円~(税込)

<カラー>

バンブー & アイボリー、バンブー & ラセット、バンブー & ブラック

<サイズ>

クラシック. 高さ:813 幅:832 奥行き:832 座面高さ:381(mm)/耐荷重: 113kg

トール. 高さ:876 幅:832 奥行き:876 座面高さ:387(mm)/耐荷重: 113kg

オットマン. 高さ:435 幅:660 奥行き:546(mm)

デザイナー. Charles and Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)

オフィシャルオンラインショップ  Eames Lounge Chair and Ottoman Bamboo

Herman Miller Official Website:https://hermanmiller.co.jp/pages/about-us

2024年11月7日木曜日

【中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト】 黒川紀章建築都市設計事務所が、中銀カプセルタワービルミニチュア模型を監修

黒川紀章建築都市設計事務所は中銀カプセルタワービル1/300スケールのミニチュア模型を監修し、11月1日(金)から、代官山 蔦屋書店のオンラインストアと店頭で先行予約販売を開始する。

建築模型老舗の植野石膏模型製作所が製作を担当。模型材料はアクリル樹脂製で、台座には黒川紀章が用いていたサイン、黒川紀章建築都市設計事務所のロゴ、シリアルナンバー(ナンバーは指定不可)が入る。透明のアクリルケースと専用箱を用意。カプセルタワービルで設けられていた140カプセルに因み140個の数量限定販売。 

11月1日(金)より14日(木)まで、代官山 蔦屋書店のオンラインストアと店頭で先行予約販売をおこなう。期間中、代官山 蔦屋書店1号館1階に模型サンプルを展示。商品引渡しは2025年1月末を予定。

11月16日(土)からは銀座 蔦屋書店で模型サンプルの展示と予約販売をおこなう。

<商品概要>

商品名:中銀カプセルタワービルミニチュア模型(1/300)

模型サイズ(CAD計測):幅109mm×奥行67mm×高さ178mm

ケース含む外装サイズ:幅155mm×奥行108mm×高さ225mm

模型素材:アクリル樹脂(白)

製作方法:NC旋盤、レーザーカット、塗装、手作業による加工

販売数量:140個

販売価格:275,000円(税込)

お渡し時期:2025年1月末に発送予定(別途送料)

発売元:株式会社 黒川紀章建築都市設計事務所

製造元:株式会社 植野石膏模型製作所

販売元:中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト

 

<予約申込方法>

代官山 蔦屋書店オンラインストア

https://store.shopping.yahoo.co.jp/d-tsutayabooks/zin53739a.html

代官山 蔦屋書店1号館1階人文コーナーカウンターにて申込。

代官山 蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)

【株式会社イトーキ】 マルチユースワークポイント「ADDCELL Hexa(アドセルヘキサ)」を発売

株式会社イトーキは、2024年11月1日(金)より、六角形形状でチームの一体感を高め、オフィスの会議室不足や音問題を解決する工事不要のマルチユースワークポイント「ADDCELL Hexa(アドセルヘキサ)」を発売する。

大型ディスプレイを設置でき全員が見やすいレイアウトにする六角形形状を採用。外形に沿った専用のソファは、同席する人同士が向き合う対話しやすい形状となっており、リアルでのプレゼンやWebでのコミュニケーションに適している。ハイシートタイプではホワイトボードと合わせてブレインストーミングを中心とした動的な打ち合わせにも対応。Webとリアル双方のコミュニケーションシーンで活用でき、モニターは最大55インチまで取り付け可能。

「ラウンジタイプ(ローソファ)」「ラウンジタイプ(ハイシート)」のほか、会議室不足をカバーする対面着座型の「テーブルタイプ」、使い勝手に合わせて内部の什器をアレンジできる「ブランクタイプ」の全4種のラインアップを用意。働き方に応じて自由にインテリアを選択可能。


製品概要

製品名 ADDCELL Hexa(アドセルヘキサ)

ラインアップ ラウンジタイプ(ローソファ)

ラウンジタイプ(ハイシート)

テーブルタイプ

ブランクタイプ

標準設備とオプション

<標準設備>

ダウンライト4灯、ファン6個、間接照明2灯、消火装置2個、モニター取り付け金具、壁付けカウンター(ラウンジタイプ)、壁付けテーブル(テーブルタイプ)

<全タイプ共通オプション>

ホワイトボード、カーテン

<ラウンジタイプ(ローソファ)オプション>

サイドテーブル、ソファ下電源

<テーブルタイプオプション>

テーブル電源

カラーバリエーション フレーム3色、パネル6色、テーブル3色、ソファ7色、カーテン3色

サイズ W3100×D2700(5.8平方メートル)

対象人数 4~6名

価格 オープン価格

製品URL:https://catalog.itoki.jp/series/ShowSeriesSection1.action?seriesCode=AD01





2024年11月6日水曜日

【江戸東京たてもの園】夜間特別開園 紅葉とたてもののライトアップ 開催


江戸東京たてもの園で、紅葉が深まる時季にあわせ、特別に開園時間を延長して行う催しです。園内の色付く木々と歴史的建造物をほのかな光で美しく照らし出し、建物の中にはあたたかな灯りがともる、昼間とは趣の異なる夜のたてもの園散策が楽しめる、紅葉が深まる時季にあわせ、特別に開園時間を延長して行う催しが開催される。

また行灯、ガス灯など昔のあかりの体験、民家の囲炉裏や洋館の暖炉に火を入れる催しなど、あかりの歴史やぬくもりを体感できる。

前川國男邸と庭のノムラモミジ
高橋是清邸2階から庭園の紅葉をみる

【夜間特別開園 紅葉とたてもののライトアップ】
[日時]2024年11月23日(土・祝)・24日(日)
[時間]16:30~20:30(開園9:30 入園は20:00まで)※荒天時中止
[主催]東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 江戸東京たてもの園
 


江戸東京たてもの園
公式サイト

11/2、東京都中央区京橋に開業「TODA BUILDING」

戸田建設株式会社が東京都中央区京橋1丁目にて開発を進めていた超高層複合ビル「TODA BUILDING」を11/2(土)に開業した。2016年に都市計画決定の京橋一丁目東地区計画が完了し、街区「京橋彩区」もグランドオープンとなる。
「TODA BUILDING」は、戸田建設の本社ビル建替えを機に、隣接街区(事業者:株式会社永坂産業、公益財団法人石橋財団)と共同して都市再生特別地区制度を活用し、特区テーマを「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」と「街区再編、防災力強化、環境負荷低減」として、それぞれが超高層複合用途ビルを建設する大規模プロジェクトとして開発を進めてきた。ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図し、8~27階をオフィスフロア、1~6階を芸術文化施設と商業施設で構成する地下3階地上28階建ての超高層複合用途ビルとなっている。「人と街をつなぐ」をコンセプトに、ミュージアム、ホール&カンファレンス、ギャラリーコンプレックス、創作・交流ラウンジ、ギャラリー&カフェを設けるほか、戸田建設のアート事業を含む様々なアートプログラムやイベントを展開することで、オフィスの枠を超えたアートとビジネスが交錯する場所を創出する。
▲11/1に行われた記者会見。戸田建設・社長の大谷清介氏

1F・2F共用部 パブリックアートプログラム「APK PUBLIC」
1Fの中央通りに面する緑豊かな広場は、アート作品や地域のイベントを楽しめるほか、憩いの場としても利用出来る。また、高さ16mの大きな吹き抜けが特長のエントランスロビーとそれを取り囲む2Fの回廊から成るビル共用部では、当社のアート事業「ART POWER KYOBASHI」の一環としてパブリックアートプログラム「APK PUBLIC」を展開。新進アーティストやキュレーターが都市の風景を担う大規模な作品を展開する本プログラムの第1弾、APK PUBLIC Vol.1は、「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」をコンセプトに、国内外で活躍する飯田志保子氏をキュレーターに迎え、小野澤峻氏、野田幸江氏、毛利悠子氏、持田敦子氏の4名の作品を2026年3月まで展示する。
▲持田敦子《Steps》2024
▲野田幸江《garden -b- 〈地層になる〉》2022‐2024
▲毛利悠子《分割された地震動軌跡模型 I-4》2024

3F ギャラリーコンプレックス
3Fのギャラリーコンプレックスには、現代アートを代表する「タカ・イシイギャラリー 京橋」「小山登美夫ギャラリー 京橋」「KOSAKU KANECHIKA」「Yutaka Kikutake Gallery」のギャラリー4軒が集結。ギャラリーごとに異なる建築家(田根剛氏、西澤徹夫氏、石田建太朗氏、植原雄一氏)が内装デザインを手掛けており、アートだけでなく空間としても各ギャラリーの個性を楽しめる。
3F APK ROOM
戸田建設のアート事業の活動拠点。展示会やレクチャーなどの活動を展開していく。アートを起点にさまざまな創造的実践に出会い、参加メンバーの関心や課題意識を深めていくプログラム「APK STUDIES」が2025年より開始予定。2025年2/4から第1期メンバーの募集をする。
4F TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
大小2つのイベントホール。ホールAは約500名収容可能で、400インチの大型スクリーンと長さ約65mのガラス張りのホワイエを備える。ホールBは約260名収容可能。ホールの他、大中小5つのカンファレンスも併設し、様々なビジネスシーンをサポートする。
6F CREATIVE MUSEUM TOKYO
「作品」や「表現者」、さらにはそこに至る「プロセス」を大空間で体感できるミュージアム。大空間の展示室ではアニメ、マンガ、音楽等のポップカルチャーや現代アート、デザインなどの展覧会を年間約4本開催予定。ミュージアムショップと中央通りを望むテラスに隣接したミュージアムカフェでは、展覧会毎にオリジナルグッズや、オリジナルメニューを提供する。オープニング企画展として『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 ―そして無限城へ―』が11月2日(土)から2025年3月2日(日)まで開催中。
TODA CREATIVE LAB“TODAtte?(トダッテ)”
8Fには、戸田建設グループのミュージアム「TODA CREATIVE LAB“TODAtte?(トダッテ)”」を創設。戸田建設グループのみならず建設業の過去・現在・未来の姿を、見て、触って、体験して、楽しく学習いただけるとともに、社会や皆様が抱える様々な課題を一緒に考え、解決を目指していくミュージアム。一般公開は2025年初頭予定。
アート空間で食事を楽しむベーカリー&カフェや和食と日本酒が楽しめる飲食店
1FのGallery & Bakery Tokyo 8分は、「THE CITY BAKERY」と「ArtSticker」が運営する、パンやコーヒーを買うことの延長線上でアートの鑑賞も楽しめるスペース。アートのために設計されたミュージアムを思わせる空間は建築家・元木大輔が率いる株式会社 DDAAが設計。展覧会の作品は専用アプリでの購入が可能。2Fには飲食店「和食日和 京橋 おさけと」が開業。2025年夏以降、さらに飲食店が4店舗オープン予定。

【カリモク家具株式会社】トラフ建築設計事務所がデザインの新製品 “CAP Chair” の受注を開始

カリモク家具株式会社は、トラフ建築設計事務所がデザインした座面が回転する木製チェア「CAP Chair」の受注を開始する。CAP Chairは、2018年、小石川で開催された「architects meets karimoku」においてプロトタイプが発表された後、構造の改善やデザイン改良を経て今秋に完成したプロダクト。

木製チェアでありながら椅子本体に回転機構を備えているので、着座時に椅子を引くことなく座れ、そのコンパクトな動きはホームユースでも、ワークスペースと言った公共の場でも幅広いオケージョンにフィットする。

名前の通り、背板がキャップ(帽子)のツバの様な形をしており、脚部と座面下をオーク材のナチュラルな色に仕上げたことで、よりキャップの形が浮かび上がる様にデザインされている。

また、背板や椅子の座面より上部の塗装色と座面のファブリック色の組み合わせを、ファッションとしてキャップを選ぶ様にセレクトができ、自分だけのCAP Chairをカスタマイズできる。

 製品名:CAP Chair / キャップチェア
デザイン:トラフ建築設計事務所     
 塗装色:GRAY / BLACK / GREEN / BLUE / YELLOW
  主材:ナラ
 サイズ:W420 x D450 x H660 x SH465
  価格:¥109,890~ (税込)
 

カリモク家具株式会社
https://www.karimoku.co.jp/


2024年度グッドデザイン大賞&みんなの選んだグッドデザイン決定

公益財団法人日本デザイン振興会は、有明ガーデンにて2024年度グッドデザイン賞 受賞祝賀会を開催。「2024年度グッドデザイン大賞」及び「みんなの選んだグッドデザイン」を発表した。(11月5日)

グッドデザイン大賞は審査員及び受賞者による投票の結果、遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」がグッドデザイン大賞を受賞した。

この作品は「障害の有無に関わらず誰もが遊ぶことができる遊具」の開発を医療と遊具の分野を越えて実現したプロジェクト。医療的ケア児を起点した遊具を開発し、「遊びたくても遊べない」という子どもたちの課題を解決し、大人の「重度な障害児は遊べないだろう」という先入観を排除し、家と病院以外の居場所を増し、遊具をきっかけに遊び場に参加できる人を増やし、誰もが自分らしく楽しいと感じられる社会を作ることを目的としている。

齋藤精一審査委員長(左)大賞受賞株式会社ジャクエツ田嶋宏行氏(左)

齋藤精一審査委員長は「福祉がデザインの領域に入ってきたことが、今まであまりなかったと思う。今年は大きな波になった。福祉領域は社会的にはやれることがあるだろう。いまは小さな活動かもしれないが、そこにいろいろなデザイナー、建築やプロダクトなどの方々が参入し、大きなこの波が生まれるのではないかと感じる。その先駆けとして具現化したプロジェクトではないかと思う。グッドデザインの役割として、まだ小さな活動だが、グッドデザインが大きなメガホンとして多くの人に知ってもらい、多くの応援者を求めることがグッドデザインの役割だと考えている。審査員や受賞者がこの作品を選んだということは、ココをもっと推していかなくてはいけないというグッドデザインのメッセージではないか。昨年の「52間の縁側」や「おてらおやつクラブ」等、マイノリティに対してデザインがどう救いの手を出すことができるか、その場所の作り方が去年からの潮流でもあるし、そのような場所が増えてきた」と述べた。

大賞受賞者の株式会社ジャクエツ田嶋宏行氏は「自分も周りの社員も、このプロジェクトがこんなに凄いことに気が付いていなかった。今回の受賞でたくさん発信することができる。今回の作品は当初、社内から安全基準等で反対意見もあったが、社外の人たちがこのプロジェクトを推して社内の風向きが変わった。インハウスデザイナーの自分一人では説得できなかったが、周りの方々力で実現できた。自分が勇気を出して一歩踏み出したことに対して、地域の方々やケアスタッフの方々が巻き込んでくれて、会社の意識が変わり、顧客も子供たちが楽しく遊んでいる姿を見てどんどん意識が変わっていき、地域の人たちが自分の小さな勇気を少しずつ押し上げてくれて、ゆっくり有機的に広がっていった。」と述べた。

また「会社の役割として大きかったのは、医療的ケア児向けになり過ぎないように、健常児と医療的ケア児両方の遊具でないといけないと言われたこと。この言葉が無かったらどちらかに偏っていたと思う。ビジネス的な目線でちゃんと市場に投入できる遊具になったことは会社の役割が大きい」と述べた。

この遊具は都立明治公園「東戸塚オーロラシティ」イオン棟屋上の「水の広場」に設置されている。

今年が初開催となった「みんなの選んだグッドデザイン」は東京ミッドタウンで開催されていた「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」来場者および祝賀会来場者による投票により「多世代共生の複合型福祉施設 深川えんみち」に決定した。

JAMZA長谷川 駿氏
「みんなの選んだグッドデザイン」について齋藤精一審査委員長は「あのような施設があったら素敵だよねと思うから皆さんが投票されたと思う。これは大きなムーブメントだと思う。福祉をデザインの分野みんなで仕上げていけるといいと思う」と述べた。

GOOD DESIGN AWARD Official site:https://www.g-mark.org/
グッドデザイン賞受賞ギャラリー:https://www.g-mark.org/gallery/winners
日本デザイン振興会(JDP):https://www.jidp.or.jp/

2024年11月5日火曜日

【株式会社LIXIL】 中高層ビル用アルミサッシ「PRESEA-S」に高性能仕様を追加

株式会社 LIXILは、中高層ビル用アルミサッシ「PRESEA(プレセア)-S」にJIS規格の最高等級を上回る耐風圧性・水密性と高い断熱性の両立を可能にする高性能仕様を追加し、2024年10月より全国で発売を開始した。

「PRESEA-S」高性能仕様では、国内最高水準の耐風圧性能4500Paと水密性1500Pa(FIX窓の場合)を備え、アルミサッシのガラス溝幅は業界最大である46mm(引違い窓、片引き窓の場合)を実現。ガラス溝幅を拡大することで、ガラスの中空層がこれまでより広く確保できることにより、断熱性を保ちつつ、かつ高強度に対応できる厚板ガラスや高遮音の厚板ガラスの装着が可能となった。高性能仕様が加わったことで、超高層ビルへの対応が可能になるほか、台風や大雨などの影響から高い耐風圧性能を求められる建物にも活用できる。

PRESEA(プレセア)-S

https://www.lixil.co.jp/lineup/building_apartment_store/presea_s/

2024年11月1日金曜日

「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」開催

 商品、建築、アプリケーション、プロジェクト、サービスなど、多彩なジャンルから選ばれた1,500点以上の2024年度グッドデザイン賞全受賞作が展示される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」が、11月1日より東京ミッドタウン内各所にて開催している。(11月5日まで)

グッドデザイン賞金賞20作品をはじめ、全受賞作品の中から特に高い評価を得たグッドデザイン・ベスト100や特別賞受賞デザイン、各部門受賞作品を見ることが出来る。また来場者の投票によって決定する「みんなの選んだグッドデザイン」が行われる。

「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」によるPOP UPストアが「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」会期中に期間限定で東京ミッドタウン・ガレリア  B1Fにオープンする。ここでは今年度のグッドデザイン受賞作品を含む250種類の受賞アイテムが購入することができる。(11月5日まで)

グッドデザイン賞受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」
[関連イベント]
グッドデザイン賞審査委員セレクション 私の選んだ一品2024

【船谷ホールディングスグループ】坂倉準三建築・旧上野市庁舎をホテルとして再生、2025年夏開業

船谷ホールディングスグループは、三重県伊賀市の指定文化財、旧上野市庁舎をホテル「泊船(はくせん)」として再生し、2025年夏開業に向け準備を進めている事を発表した。
モダニズム建築を代表する建築家・坂倉準三氏の建築群が集積していた三重県伊賀市旧庁舎の敷地内で、唯一解体を免れた旧南庁舎(1964年竣工)が、人々に開かれた図書館と一体型のスモールブティックホテル(全19室)として再生される。

■ ホテル「泊船」について
運営するのは、創業明治10年、地元三重県において設計・建設・建物管理を中心に、さまざまな事業展開を行ってきた船谷ホールディングスグループ。空間だけではなく、家具も含めて坂倉準三の思想・デザインを感じられる場所となり、客室玄関含めた共用部は伊賀の文化にも触れられる展示やイベント等の開催が検討されている。
 
また、このプロジェクトの建築パートナーとして MARU。architecture が参加する事も併せて発表された。


船谷ホールディングスグループ
https://funatani-hd.jp/
泊船
MARU。architecture
https://www.maruarchi.com/


【四国化成建材株式会社】外構工事の省施工・省人化に向けて 超速硬型の無収縮セメントミルク「アクセルブースト」を発売

四国化成建材株式会社は、機能門柱や門扉などの基礎工事が省施工かつスピーディに施工できる超速硬型の無収縮セメントミルク「アクセルブースト」を2024年11月より発売する。

近年、職人不足による工事の長期化や高齢化が社会問題となっており、外構工事の省施工・省人化につながる製品の開発を進めてきた同社が着目したのは基礎工事で、例えば、門扉を施工する場合、従来のコンクリート基礎は施工後24時間以上の養生が必要なため、最低2日以上の工期が必要になっていた(1日目:支柱の施工、2日目:門扉の取り付け)が、新商品の「アクセルブースト」は施工後約3時間で基礎が完成するため、わずか1日で門扉の取り付けまで完了し、工期の短縮を図る事ができる。


名 称:アクセルブースト
型 式:AXB-20
包 装:20kg入/袋
価 格:10,000円/袋(消費税抜・運送費が別途必要)


四国化成建材株式会社