2025年12月5日金曜日

坂茂氏、2026 年 AIA ゴールドメダルを受賞

株式会社坂茂建築設計は、坂茂氏の2026年AIAゴールドメダル受賞を12月5日(金)発表した。 

(画像はAIA オフィシャルサイトより)
AIAゴールドメダルは、建築の理論と実践に永続的な影響を与えた個⼈に対し、AIA(American Institute of Architects:アメリカ建築家協会)より贈られる賞。⽇本⼈の建築家としては、丹下健三⽒、安藤忠雄⽒、槇⽂彦⽒に次ぎ4⼈⽬の受賞となる。 

 坂氏は40年にわたり、国内外で数多くの建築作品を⼿がけてきたと同時に、再⽣紙を建築資材に使う独⾃の構造を開発し、作品づくりと並⾏して、世界各地で災害⽀援活動に取り組んできた。 

AIA による選出理由は以下のとおり。 

“坂茂氏は、紙や⽊材などの再⽣可能な素材を⽤いて、災害⽤シェルターや「紙のカテドラル」(ニュージーランド)のような強靭で持続可能な建築を⽣み出し、建築界に⾰命をもたらした。30 年以上にわたり教育者としても活動し、学⽣が実際に⼿を動かして学ぶプロジェクトを通して、建築が持つ持続可能性と社会奉仕の可能性を⽰している。” 

AIA オフィシャルサイト:https://www.aia.org/design-excellence/award-winners/gold-medal-award-2026-shigeru-ban-hon-faia


【NOMAD】デンマークのラーウィーの新作スツール「Bird Bar Stool」発売

NOMADは、日本総代理店として展開するデンマークデザインブランド「raawii(ラーウィー)」の新作スツール「Bird Bar Stool(バードバースツール)」の国内販売を2025年12月12日より「MAARKETトーキョー」および「MAARKET オンラインストア」にて先行販売を開始し、2026年2月から全国の小売店で順次展開する予定。

「Bird Bar Stool」は、raawii共同創設者でデザイナーのニコライ・ウィグハンセンが、コペンハーゲンのバー「Bird」のためにデザインしたスツール。北欧の静かなバーで生まれた一脚が、日本の暮らしにも寄り添う。北欧らしい軽やかさと温度感のある素材を組み合わせ、空間に自然に馴染むraawiiらしいデザインが特徴。

高さは65cmと75cmの2種類。脚や座面にはステンレス、オーク材、Kvadrat社製テキスタイルなど豊富な仕上げを用意している。素材の選択によって雰囲気が大きく変わり、住まいに小さなストーリーを生み出す。カラーバリエーションも落ち着いたトーンから差し色まで幅広く、部屋の表情を変えるアクセントとしても活躍する。バーやキッチンカウンター、ダイニングはもちろん、カフェ風のインテリアづくりにも自由にコーディネートできる。

商品概要
商品名:Bird Bar Stool(バードバースツール)
脚:ステンレススチール製、粉体塗装スチール製
座面:天然オーク材、布張り(Kvadrat社製 Vidar:イエロー、ブルー)
高さ:65cm、75cm
組み合わせ例:
ステンレススチールの脚+天然オーク材の座面
グレーの脚+Kvadrat社製イエローVidarの布張り座面
ブルーの脚+Kvadrat社製ブルーVidarの布張り座面
オレンジの脚+グレーアッシュ材の座面

価格:77,000円~148,500円(税込)
発売日:2025年12月12日よりMAARKETトーキョーおよびMAARKETオンラインストア(https://maarket.jp/)で先行販売開始、2026年2月より全国展開


株式会社NOMAD
https://nomadinc.jp/

2025年12月4日木曜日

【太陽工業】サウジアラビア「アラムコ・スタジアム」の膜施工を受注──2027年アジア最大級サッカー大会の主要会場に

太陽工業株式会社は、ドバイ現地法人Taiyo Middle East LLCを通じ、サウジアラビア東部アル・コバール市に建設される「アラムコ・スタジアム」の膜部分の設計・製造・施工を受注した。同スタジアムは収容人数約4万7千人を誇り、2027年に開催されるアジア最大級のサッカー国際大会の主要会場となる予定だ。

有機的デザインと先進膜構造

アラムコ・スタジアムは、海岸の渦潮をモチーフにした有機的なデザインが特徴。太陽工業は、花びら状のアルミ屋根の間に取り付ける膜パネル、屋根内装膜、さらに上部屋根の膜部分を担当する。膜材には、耐久性と透光性に優れたPTFE膜を採用。軽量で構造荷重を大幅に軽減できるため、鉄骨構造の経済的設計が可能となるほか、自然光を拡散しながら取り入れることで照明使用を抑え、熱の蓄積を防ぎ快適性とエネルギー効率を高める。
PTFE膜は、ガラス繊維織物にフッ素樹脂をコーティングした複合材料で、世界初の恒久膜構造建築物である米ラバーン大学(1973年施工)にも採用された実績を持つ。長期耐久性が実証されており、色調や透光性の変化もほとんどない。

国際大会対応の設計
完成後は、2027年のアジア最大級サッカー大会で主要試合を開催するほか、FIFA基準を満たす設計により、2034年に予定される国際大会ではグループステージから準々決勝までの試合が可能。さらに、サウジアラビアのプロクラブ「アル・カーディシーヤFC」の本拠地としても利用される。
膜施工は2026年1月に開始し、同年6~7月の完成を目指す。太陽工業はこれまで、カタールのハリーファ国際スタジアムや米メルセデスベンツスタジアムなど世界各地で膜構造スタジアムを手掛けており、今回の受注で中東地域での実績をさらに強化する。
アラムコ・スタジアム概要
所在地:サウジアラビア、アル・コバール市
収容人数:約47,000人
施主:Saudi Aramco
設計監修:Populous
実施設計:Dar Al Handasah
構造設計:Maffeis Engineering
元請け:Six Construct Saudi & Al Bawani
膜面積:45,000㎡
膜素材:PTFE膜
膜製造:太陽工業 瑞穂工場(京都)、上海太陽工業膜結構有限公司
膜施工期間:2026年1月~6月
開業予定:2026年6~7月



太陽工業株式会社 
https://taiyomc-me.com/

2025年12月3日水曜日

【エヌ・シー・エヌ】「SE構法」初の全階木造5階建て構造見学会を開催 

エヌ・シー・エヌは、独自に開発した木造建築システム「SE構法」を採用した福岡市博多区の建設プロジェクト「(仮称)上川端ビル」の構造見学会を、設計・施工を担当するFDMと共催し、2025年12月19日(金)・20日(土)の2日間限定で開催する。
同ビルは、SE構法による初の全階木造5階建て店舗であり、都市部における大規模木造建築の活用モデルとして注目される。今回の見学会は、竣工後には構造躯体の公開ができないため、木造ラーメン構法による強固な構造を直接確認できる貴重な機会となる。中大規模木造建築を検討する設計者・施工者、脱炭素と事業展開の両立を目指す事業者に向けて広く公開される。

見学会のポイント
「SE構法」初の全階木造5階建て
見学会は、①解説付き構造見学会、②自由見学会、③ライブ中継によるオンライン見学会の3形式で開催。
都市型木造ビルの優位性
都市部特有の課題である工期短縮や狭小地での施工性向上を実現。さらに、支持層が地盤面下18メートルにある難条件を克服するため、建物の軽量化を図った。
環境への貢献
構造材・羽柄材を合わせ約100立方メートルの木材を使用し、建物全体で約50トンの二酸化炭素を貯蔵。FDMが提唱するスマートライフサイクルに貢献。
技術革新
5階建て対応の高強度耐力壁と高耐力柱脚金物を開発し、日本建築センターの構造評定を取得。これにより、標準システムで5階建てまで対応可能となった。

見学会概要
タイトル:「(仮称)上川端ビル」構造現場見学会
開催日:2025年12月19日(金)、12月20日(土)
開催形式:①解説付き構造見学会(各回定員20名)、②自由見学会(定員午前20名・午後10名)、③オンライン見学会(定員500名)
参加費:無料(予約制)
申込URL:各回専用フォームあり

解説付き構造見学会
開催日:12月19日(金)12月20日(土)11:00~12:30、13:30~15:00
内容:物件解説、SE構法概要説明、構造現場見学
申込:

自由見学会
開催日:12月20日(土)午前11:00~12:00、午後13:30~14:30
申込:

オンライン見学会
開催日:12月19日(金)13:00~14:00
Zoomによるライブ中継

物件概要
名称:(仮称)上川端ビル
所在地:福岡市博多区
用途:店舗
構造:木造(SE構法)、地上5階建て
延床面積:361.93平方メートル
設計・施工:FDM株式会社
構造設計:株式会社エヌ・シー・エヌ




エヌ・シー・エヌ

2025年12月2日火曜日

【Jackery】瓦型太陽光パネルが『TIME』誌「Best Inventions of 2025」に選出

Jackery(ジャクリ)の日本法人、株式会社Jackery Japanは、世界初の瓦型太陽光パネル「Jackery SolarSaga Barrel Tile」が、米国『TIME』誌が選ぶ「Best Inventions of 2025」のグリーンエネルギーカテゴリーに選出されたことを発表した。
この革新的な製品は、太陽光発電技術と建築デザインを融合し、屋根の美観を損なわずに高効率な発電を実現するという新しい価値を提供する。Jackery SolarSaga Barrel Tileは、世界三大デザイン賞であるiFデザイン賞(ドイツ)、IDEA賞(アメリカ)、レッドドット・デザイン賞(ドイツ)に加え、日本のグッドデザイン賞も受賞しており、国際的に高く評価されている。

■背景と課題
近年、再生可能エネルギーへの関心の高まりとともに、住宅や施設への太陽光パネル導入が世界的に進んでいる。日本でも、東京都において2025年4月から新築住宅への太陽光パネル設置が義務化される*1など、導入機会は増加する見込みだ。
*1 広報東京都令和5年1月号より https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/2023/01/index.html
しかし、従来の平面型太陽光パネルは外観の美しさを損ないやすく、特に歴史的建造物や美観を重視する建築では周囲との調和が難しいという課題があった。Jackeryはこうした景観・構造の両面での問題を解決するため、世界初の曲面結晶シリコンを用いた瓦型太陽光パネル「Jackery SolarSaga Barrel Tile」を開発した。
■Jackery SolarSaga Barrel Tileの特徴
このパネルは、太陽光発電技術と建築美学を融合し、伝統的な屋根の美観を保ちながら効率的な発電を実現する。波形デザインにより通気性と放熱性を高め、設置の簡易性や住宅への適応性も向上。さらに、5mmの高強度強化ガラスとアルミ合金を採用し、耐火性・雹耐性・雨水保護機能を備える。マイナス40℃から85℃まで対応し、最長25年保証を実現している。
■スペック
製品名:Jackery SolarSaga Barrel Tile
サイズ:715mm × 466mm × 49mm
重さ:5.3kg
バッテリーセル最大出力:42W
セル素材:単結晶シリコン
※現時点で日本での発売日は未定だが、戸建て住宅や公園施設、寺院などの伝統建築向けの需要が期待される。



2025年12月1日月曜日

【KANADEMONO】カフェテーブル用の新デザイン脚を発表  直線と曲線が織りなす構造美、全9種類に拡充

家具ブランド「KANADEMONO」を展開するルームクリップ株式会社KANADEMONOカンパニーは、2025年10月9日より、同社の人気シリーズ「THE CAFE TABLE」に新たな脚デザイン「L Edge(エルエッジ)」と「Curvepipe(カーブパイプ)」を追加し、オンラインストアにて販売を開始した。

今回追加された「L Edge」と「Curvepipe」は、それぞれブラックとホワイトの2色展開。これにより、脚のデザインは全9種類となり、より多様なインテリアスタイルに対応できるようになった(※一部デザイン〈3本脚タイプ〉は脚単品ページでのみ購入可能)。
「L Edge」は、シャープな直線が空間を引き締め、モダンな構造美を演出するデザイン。ガラスや金属などの無機質な素材とも調和し、ミニマルな空間にアクセントを加える役割を果たす。一方、「Curvepipe」は柔らかな曲線が特徴で、ラウンド天板との相性が良く、軽やかで親しみやすい雰囲気を醸し出す。ナチュラルな空間やカラースタイルにも馴染みやすく、家庭的な食卓にも適している。
▲シャープな直線が空間を引き締め、モダンな構造美を演出するL Edge
▲柔らかな曲線が特徴の Curvepipe

それぞれの脚は、カラーによって印象が異なる。
ブラックは空間を引き締め、モダンな印象を強調する一方、ホワイトは軽やかで明るい印象を与え、ナチュラルな素材との相性も良い。脚のデザインと天板素材を自由に組み合わせる事ができ、1cm単位でサイズオーダーが可能な同社独自のサービスにより、ユーザーは自分だけの「ちょうど良い」一台を選ぶことができる。
▲組み合わせ例
▲脚デザイン一覧




KANADEMONO
https://bydesign.co.jp/
https://kanademono.design(オンラインストア)