株式会社河出書房新社は、イスラム建築の美と歴史を網羅した世界初のヴィジュアル図鑑『世界のイスラム建築美術 大図鑑』を、2025年3月26日に刊行した。本書は、イスラム建築の専門家エリック・ブラウグ氏によるもので、訳はアラブ文学・アラビア語教育を専門とする鷲見朗子氏が担当。
この図鑑では、紀元7世紀から2010年代までに建てられたイスラム建築約300件を、豊富な写真と共に紹介。世界各地のモスクやミナレット、マドラサをはじめ、イスラムの影響を受けた他宗教の礼拝堂や公共施設なども掲載されている。建築の細部から全体像まで、美しさと視覚的なユニークさに着目しながら解説されており、イスラム建築の奥深さに触れることができる。
構成は時代順・地域別に分かれており、読者はイスラム建築の様式がどのように展開・変遷してきたかを体系的に学ぶことが可能。また、巻末には索引、用語解説、イスラム王朝一覧に加え、「イスラム建築における女性」や「ワクフ(慈善寄付制度)」といったコラムも収録され、学術的資料としても価値ある一冊となっている。
書名:世界のイスラム建築美術 大図鑑 |
著者: エリック・ブラウグ |
訳者:鷲見朗子 |
仕様:B4変形判/上製/336ページ |
発売日:2025年3月26日 |
税込定価:8,910円(本体8,100円) |
ISBN:978-4-309-22938-6 |
装丁:岩瀬聡 |
書誌URL: |
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229386/ |
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