2025年6月3日火曜日

【YKK AP】 「羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ」による ペロブスカイト太陽電池などを用いた実証実験を開始

 YKK AP 株式会社は、ペロブスカイト太陽電池などを用いた建材一体型太陽光発電(BIPVBuilding Integrated Photovoltaics)の早期社会実装に向け、技術開発を加速するための実証実験を、羽田イノベーションシティ(HICity)の敷地内で開始した。
 
「羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ」 全景

YKK AP は、株式会社関電工との業務提携により、窓や壁面を活用する建材一体型太陽光発電の開発を進めており、昨年 7 月~10 月の秋葉原での実証実験ハウス「Akiba ZERO BOX(アキバ・ゼロ・ボックス)」に続き、今年 2 月には札幌にてムービングハウス「SAPPORO ZERO BOX(サッポロ・ゼロ・ボックス)」を使って雪国における実証実験を行いました。秋葉原での実証実験では、ペロブスカイト太陽電池による内窓発電の発電データだけでなく、周囲をビルなどに囲まれた環境下におけるデータの傾向を、札幌では、積雪条件下における垂直設置の有効性を確認できた。
 
それをうけ、建材一体型太陽光発電の早期社会実装に向けた技術開発を加速するため、羽田イノベーションシティの敷地内に、『羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ「HANEDA ZERO BOX(ハネダ・ゼロ・ボックス)」』を新たに設置し、425日より約半年間(予定)の実証実験を開始した。
 
過去の2つのハウスは一般公開をしながらの実証実験であったため、ペロブスカイト太陽電池や建材一体型太陽光発電について広く伝える事が出来た半面、様々な測定を行うことが難しい環境だったため、今回は、測定を優先し、一般公開はせず、データ採取に特化する。
特に、今回の実証実験ラボで採取するデータのうち、過去の実証実験では内窓のみに設置していたペロブスカイト太陽電池を、外窓にも設置した。同じ環境下で内窓と外窓のデータが同時に得られることは、2026年度末に予定されている実装を目指すうえで、発電比較を行う重要なデータとなる。
 
 
【羽田 建材一体型太陽光発電実証実験ラボ 概要】 
期間:2025425日(金)~1020日(月)[予定] 
場所:東京都大田区 羽田イノベーションシティ内(非公開) 
目的:建材一体型太陽光発電(BIPV)における太陽電池モジュールの発電特性、耐久性、安全性などの 評価、検証を行うことを目的とします。そのために、太陽電池モジュールにおける発電比較を行い、 データの蓄積と解析による技術高度化を図る。 

外窓と内窓にガラス型ペロブスカイト太陽電池を設置した場合の発電比較 
シリコン太陽電池とペロブスカイト太陽電池の発電比較 
垂直と屋根上発電の場合の発電比較 など 
太陽電池:内窓/発電ガラス 1,200mm×2,400mm 4枚(ペロブスカイト)
600mm×1,200mm 6枚(ペロブスカイト)
外窓/発電ガラス 1,200mm×2,400mm  4枚(ペロブスカイト)
600mm×1,200mm 6枚(ペロブスカイト)
バルコニー部/発電ガラス  600mm×1,200mm  5枚(ペロブスカイト)
中央部デッキ部分 /発電ガラス 520mm×734m 4枚(多結晶シリコン)
屋根/太陽電池モジュール 990mm×1,650mm 6枚(単結晶シリコン)
1,054mm×1,616mm 6枚(単結晶シリコン)
ラボのサイズ:長さ7.2m × 幅2.5m × 高さ3.7m 2台   


 
YKK AP 株式会社
https://www.ykkap.co.jp/


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