2025年9月30日火曜日

【アクチュアル】 建築業界向けAIツール「ArchiX」、製品版が正式リリース

アクチュアル株式会社は、建築業界に特化したAIツール「ArchiX(アーキエックス)」の製品版を2025年9月2日にリリースした。スケッチからのパース生成、パースからの動画化、音声議事録作成、業界特化型AIチャットなど、4つの機能をひとつのアカウントで利用可能なオールインワンプラットフォームとなっている。

ArchiXは、建築業界における初期提案のスピードと品質を劇的に向上させることを目的として開発された。従来、初回商談から提案までに2〜4週間を要していたプロセスを、最短1日で完了させることが可能となる。これにより、他社への流出リスクを抑え、成約率の向上が期待されている。
ArchiXの最大の特徴は、誰でも短時間かつ低コストで高品質な提案資料を作成できる点にある。外注で1枚あたり1〜3万円かかっていたパース制作が、ArchiXでは約30円で実現可能。営業担当者がラフスケッチから直接パースや動画を生成できるため、社内の提案力が底上げされる。


4つの主要機能
スケッチからパース生成
手書きスケッチや線画、写真から高精度なパース画像を即座に生成。完成後のイメージを施主に直感的に伝えることで、打ち合わせの説得力を高める。
パースから動画生成
静止画では伝えきれない空間の広がりや雰囲気を、短尺映像として自動生成。SNSやプレゼン資料での活用も可能。
AI音声文字起こし・議事録作成
打ち合わせ内容を自動で文字起こしし、建築用語を含めた要点整理を実施。認識のズレを防ぎ、議事録の共有が円滑になる。
アーキチャット
建築業界に特化した質問テンプレートを備えたAIチャット機能。提案書作成や契約書の要点整理、施工工程のまとめなど、業務の効率化を支援する。


アクチュアル株式会社
ArchiX

2025年9月29日月曜日

【マルニ木工】maruni × DE-SIGN INC.、無垢材のオフィステーブル「Peblo」を発表

株式会社マルニ木工は、経営戦略からワークプレイスをデザインする株式会社ディー・サインと協業し、無垢材の温もりと機能美を兼ね備えた新しい会議用テーブル「Peblo」を発表した。

オフィス空間において、会議用テーブルには機能性と美しさの両立が求められる。大切な打ち合わせの場には、落ち着きや温かみとともに、適度な緊張感や整った配線環境などの機能面での配慮が不可欠だが、「Peblo」は、これまで数多くのプロフェッショナルなワークプレイスを手がけてきたディー・サインのノウハウと、マルニ木工が得意とする彫刻のような木工加工技術を融合させて生まれた、これまでにない快適性と造形美を兼ね備えたミーティングテーブルとなった。

PRODUCTS
ミーティングテーブル180: ¥759,000/W1,800×D1,100×H720 mm
ミーティングテーブル240:¥1,007,600/W2,400×D1,100×H720 mm
ミーティングテーブル320¥1,563,100/W3,200×D1,100×H720 mm
※納期:約8週間
天板:ムク仕上げ、突板仕上げ
樹種:レッドオーク材、ウォルナット材



マルニ木工
ディー・サイン

2025年9月26日金曜日

【CACL】LIXIL・永山祐子建築設計と能登の伝統的風景を未来へと継承する共同プロジェクト始動

株式会社CACL、株式会社LIXIL、有限会社永山祐子建築設計の3社は2025年9月1日、令和6年能登半島地震で倒壊した家屋の黒瓦を建材としてアップサイクルする共同プロジェクトの発表会を開催した。

プロジェクト概要
このプロジェクトは、能登半島地震で全壊・半壊した家屋の黒瓦を廃棄せず、「創造的復興」のシンボルと見なし、建材へとアップサイクルすることで、能登の想いや記憶を未来へとつなぐ包括的な取り組み。

現在、能登半島地震で被害を受けた家屋は公費解体(※)により解体され、瓦は全国の処分場で廃棄されている。そこで、瓦に着目し石川県内の関係者をコーディネートするCACL、資源の循環利用を促進する建材技術を持つLIXIL、そして企画発案からデザイン、建築への使われ方までを監修する永山祐子建築設計の3社が、それぞれの強みを活かし、公費解体された家屋の黒瓦を新たな建材としてアップサイクルするための体制を確立した。
(※)公費解体:令和6年能登半島地震で半壊以上の被害を受けた家屋(住家、空き家、納屋など)について、所有者の申請に基づき、市が所有者に代わって解体・撤去を行う制度。
プロジェクト発表会

珠洲市役所での発表会には、泉谷満寿裕・珠洲市長、奥山純一・CACL代表取締役、永山祐子・永山祐子建築設計代表、羽賀豊・LIXIL常務役員が登壇した。
左から、羽賀豊・株式会社LIXIL 常務役員 デザイン&ブランド ジャパン部門 リーダー、永山祐子・有限会社永山祐子建築設計代表、泉谷満寿裕・石川県珠洲市長、奥山純一・株式会社CACL 代表取締役

奥山純一 氏(CACL代表取締役)
プロジェクトが生まれた背景にある想いを説明。陶磁器片に新たな価値を見出す活動と、復興支援で出会った黒瓦の破片について、「割れた断面から見えるオレンジ色と表面の黒色の対比が美しい」と感じたと語った。被災した住民から「解体されるとその記憶さえ思い出せなくなる」という話を聞き、黒瓦のアップサイクルを考えた。

泉谷 満寿裕 氏(珠洲市長)
珠洲市の現状について解説。約5600世帯のうち約7割が被害を受け、約半数が公費解体されることになったと述べた。「珠洲市における黒瓦は、誇りであり宝。廃業が続き、黒瓦を作れる会社がなくなってしまった今、この共同プロジェクトが展開され、生かされることは本当にありがたい。生まれ変わって残ることに大変意義があり、ここからプロジェクトが大きく広がることを願う。」

羽賀  豊 氏(LIXIL常務役員)は、自社の資源循環技術の実例を紹介した。「リサイクルは、廃棄されるものをアップサイクルするという流れも重要だが、今回は現地の思いも含めて、地域に根差した黒瓦がもう一度価値を生むことに可能性を感じる」と述べた。LIXILの意匠材「textone」の技術を用いた今回のマテリアル開発経緯や、素材のオレンジ色を活かした風合い、瓦片の大きさへのこだわりなど、技術的な特徴にも言及した。

永山  祐子 氏(永山祐子建築設計代表)
リユースを前提とした過去のプロジェクト事例を紹介し、ベネチアで奥山氏と出会ったことや、陶磁器片を建材に活かすアイデアを提案したことを振り返った。建築ならではの特徴として「建材を大量に使用できる価値があり、そこから雇用や技術、デザインという発展性も生まれる」と説明。「現在、大規模商業施設での使用を検討しているが、決して独り占めするのではなく、さらにたくさんの方々を巻き込みながら、もっと面白いことが広がっていくことを願う。」



〇株式会社CACL
 https://cacl.jp/
〇株式会社LIXIL
〇永山祐子建築設計

2025年9月25日木曜日

【NOT A HOTEL 】DESIGN COMPETITION 2026 開催決定、審査員にビャルケ・インゲルス、藤本壮介、片山正通

NOT A HOTEL株式会社は、40歳未満の建築家・クリエイターを対象としたデザインコンペティション「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」の開催を発表した。最優秀賞に選ばれた作品には賞金1,000万円が贈呈されるほか、設計料が別途支払われ、NOT A HOTELとして実現・販売される。

審査員には、世界的建築家のビャルケ・インゲルス氏、藤本壮介氏、そしてインテリアデザイナーの片山正通氏が就任。書類審査と公開プレゼンテーションを経て、最優秀賞が決定する。また、今年から新たに「学生賞(U-25)」を新設し、次世代クリエイターの挑戦を支援する。コンペティションの舞台は、世界自然遺産である屋久島。樹齢数千年の屋久杉や苔むした岩々など、太古の自然が織りなす幻想的なロケーションに、「自宅/別荘 兼 ホテル」として使用可能な建築のアイデアが募集される。
審査委員(左から順に)Bjarke Ingels氏・藤本 壮介 氏・片山 正通 氏

コンペティション詳細
NOT A HOTEL DESIGN COMPETITIONは、U-40の建築家やクリエイターに創作の機会を提供し、多様な視点から新たな建築を実現することを目的としている。昨年開催された「2024」には、23カ国から620作品もの応募が寄せられ、国際的な注目を集めた。最優秀賞作品「NATURE WITHIN」は現在、販売に向けて進行中だ。
今回新設された学生賞は、実現・販売に縛られない“自由な賞”として、建築やデザインを志す若手への挑戦の場を提供する。学生による作品が最優秀賞に選ばれた場合、実現・販売に向けプロジェクトが推進される。
コンペティションの応募は、9月22日から特設サイトにて受け付けが開始された。
▲NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026の舞台となる敷地


●DESIGN COMPETITION 2026 概要
対象: 2025年4月1日時点で40歳未満の建築家・クリエイター
国籍・資格・所属: 不問
賞金:最優秀賞(1作品):1,000万円(別途設計料)
優秀賞(4作品):50万円
佳作(5作品):15万円
学生賞(1作品):100万円(2025年4月1日時点で25歳未満)
※ 最優秀賞作品はNOT A HOTELとして実現・販売

●スケジュール
エントリー・作品提出締切: 2026年1月11日
1次審査結果発表: 2026年2月中旬
2次審査会(公開審査会): 2026年3月28日

●オンライン説明会開催
「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2026」のオンライン説明会が、2025年10月1日19時より開催される。参加希望者は公式サイトの申し込みフォームから登録できる。




NOT A HOTEL


2025年9月24日水曜日

【トーヨーキッチンスタイル】新デザインを発表  マットメタリックの進化形「S チタニウム2」

トーヨーキッチンスタイルは、主力製品であるシステムキッチン「BAY(ベイ)」および「BAY CUBE(ベイキューブ)」シリーズに新デザイン「S チタニウム2」を追加したことを発表した。

「S チタニウム2」は、従来の人気デザイン「S チタニウム」をベースに、より豊かな表情と質感を追求したリニューアルモデル。マットメタリックの落ち着いた質感に加え、特殊な樹脂含浸素材「HPL(ハイプレッシャーラミネート)」を採用することで、耐久性と美しさを両立させている。

HPLによる立体的なテクスチャーは、光の当たり方によって繊細な陰影を生み出し、時間帯や照明環境に応じてキッチンの表情が変化する。日中はシルバーの輝きが空間に明るさをもたらし、夜間には深みのある落ち着いた印象へと変化。キッチンが時間とともに異なる顔を見せることで、日常に新たな発見と感動を提供する。

▲マットメタリック「S チタニウム2」

スタンダードモデル「BAY」は、独自技術「3Dシンク」や「エアフロー」構造を搭載し、機能性とデザイン性を兼ね備えたキッチンシリーズ。
さらに、キューブ型のコンパクトキッチン「BAY CUBE」は、現代の多様化するライフスタイルに対応し、スマートな暮らしを提案するモデルとして展開されている。
▲BAY
▲BAY CUBE


BAY|トーヨーキッチンスタイル 
BAY CUBE|トーヨーキッチンスタイル 

トーヨーキッチンスタイル

2025年9月22日月曜日

【 KANADEMONO】法人向け新サービス「SITURAEMON(シツラエモン)」を発表

ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニーは、設計施工会社および卸業者向けの新サービス「SITURAEMON(シツラエモン)」を開始した。
SITURAEMONは、家具調達のプロセスをDX化することで、従来数ヶ月を要していた業務を効率化する新たなプラットフォーム。在庫確認、見積書発行、発注までをWEB上で完結でき、最短5営業日での出荷を可能にする。これにより、施工現場におけるスピードと柔軟性が大幅に向上する。

同社が展開する「KANADEMONO」は、個人向けのパーソナライズ家具ブランドとして成長してきたが、今回の新サービスでは、設計施工現場向けに特化したテーブル、什器、パーツを数千点規模で取り揃えている。

〇サービスの主な特長
7,000通り以上の組み合わせから選べる造作家具
「天板 × 金物」のモジュール構成により、テーブルやシェルフなど多彩な家具を製作可能。1cm単位でのサイズオーダーにも対応し、空間や用途に応じた最適なデザインを提供する。
幅広い素材展開
杉やウォルナットなどの無垢材、独自開発の突板に加え、メラミン素材もラインナップ。アイカ工業の高圧メラミンやリノリウム(全24色)、高機能素材FENIXなど、内装との色味調整が可能な素材を短納期で提供する。
最短5営業日でのスピード出荷
一般的な造作家具の納期が2〜4ヶ月であるのに対し、SITURAEMONでは発注から最短5日で出荷可能。急ぎの案件にも対応できる。
現場にもたらす5つの変化
<家具図面作成の簡略化>
モジュール選択のみでオーダー可能。仕上げ材の変更や配線孔オプションにも柔軟に対応し、OEMによる完全オーダーメイドも可能。
<短納期による業務効率化>
WEB上で完結する発注プロセスにより、急ぎの案件にも迅速に対応。
<高品質・低コストの両立>
スマートオーダーにより、品質を維持しつつコスト負担を軽減。
<部材単位での販売>
天板のみ、脚のみの購入も可能で、既存什器との組み合わせも自由。
<提案力の向上>
多様な素材と組み合わせにより、顧客ニーズに応じた柔軟な提案が可能。チェアや照明など空間づくりに必要なアイテムも充実している。
<利用方法>
販売パートナー登録後、WEB上で簡単に利用可能。登録は1〜2営業日で完了し、スマートフォンからでも手続きが可能。


今後の展望
SITURAEMONは、設計施工現場における「時間・コスト・提案力」の課題解決を目指し、造作家具に加えて什器やインテリアのラインナップを順次拡充予定。効率化と柔軟なデザイン提案の両立により、プロジェクト成功を支援する。


SITURAEMON公式ページ
https://situraemon.com/

ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー
https://bydesign.co.jp/



2025年9月19日金曜日

【NOT A HOTEL】フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェル「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」プロジェクト始動

世界遺産の島・屋久島に、フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェル率いるAteliers Jean Nouvelが手がける新たな建築プロジェクト「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」が誕生することが決定した。発表したのは、東京都渋谷区に本社を構えるNOT A HOTEL株式会社で、販売開始は2026年夏を予定している。

ジャン・ヌーヴェルは「光の魔術師」とも称される建築家であり、今回のプロジェクトでは、人工物と自然、物理的なものと精神的なもの、そして現実と夢との境界を溶かす詩的な空間を創出する。岩とガラスで構成された建築は、大地から隆起するように姿を現し、雨の影や水の響きを映し出す。屋久島の豊かな自然と調和し、幻想的なひとときを紡ぐ空間となる。

ヌーヴェルはこのプロジェクトについて、「最も洗練されたものは自然の中にある」と語る。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は何もない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちるような体験を提供することが目的だという。石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法があるとし、自然、場所、芸術作品、雨、水の音が融合する空間を目指す。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図で、上記仕様は変更になる場合がある

設計コンセプト(ジャン・ヌーヴェル)
(C)Albert_Watson_JN portrait

最も洗練されたものは、自然の中にある。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は、何もない。
このプロジェクトは、単に住まう場所をつくることではない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちることなのだ。
まるで現代美術の収集家のように、石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法を見出すことができる。

それは自然であり、場所であり、芸術作品であり、雨であり、水の音だ。
その根底にあるのは石。時間や雨風によって形作られ、歳月の記憶をまとう永遠の存在。
その周囲には岩や石壁が、まるで昔からここに存在していたかのように配置される。
この島はまるで宝物のような場所だ。
現れては消え、すべてが変化しうる場所でありながら、それでも常に、静かに想いに耽る喜びを与えてくれる。
ここでは時間は不変で、静謐は絶対的、瞑想的でなければならない。
ガラスのように最もシンプルな素材が選ばれるのは、雨への感覚を研ぎ澄ますため。
水の透明性や、その向こうに広がる空を映し出し、そこから湧き上がる根源的で自然な感情を呼び起こすためだ。



2025年9月18日木曜日

第19回キッズデザイン賞最優秀賞「内閣総理大臣賞」など各賞を発表

特定非営利活動法人キッズデザイン協議会は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する「キッズデザイン賞」の第19回優秀作品にノミネートされた36作品の中から、最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞を発表した。

最優秀賞(内閣総理大臣賞) には「ここほれワンワン!デザインがザクザク!キッズプロジェクト 」んまつーポス / 宮崎市産業政策課 / 国際こども・せいねん劇場みやざき 【宮崎県】が選出された。

優秀作品に選ばれた36点は、子どもたちにとって安全であることはもちろん、「子どもたち自らが考え、行動する機会を創出する」「現代社会ならではのデリケートな課題への対応」などの観点で優れた作品となっている。


第19回キッズデザイン賞 優秀作品

子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

クリエイティブ部門:『レイモンド斑鳩こども園』株式会社キノアーキテクツ / 社会福祉法人檸檬会【奈良県】

リテラシー部門:『深川えんみち』社会福祉法人聖救主福祉会 / 特定非営利活動法人地域で育つ元気な子 / JAMZA 【東京都】

特別賞(審査員長特別賞)

子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門:『臼杵市総合公園子ども広場こどもトイレ』株式会社翔設計室一級建築士事務所【大分県】

子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門:『たてものめがね まちめがね展ー宇宙から虫まで、縮尺で考える建築の見方ー』株式会社竹中工務店【大阪府】


第19回キッズデザイン賞:https://kidsdesignaward.jp/docs/2025/19th_Kidsdesignaward_20250917.pdf














【 KIT 】初の直営店をNEWoMan高輪に開設 新作ラインナップも同時展開

 
組立式家具ブランド「KIT」は、2025年9月12日(金)、東京・NEWoMan高輪に初の直営店舗「KIT SHOP」を開設した。
KIT SHOPは、建築家の大野友資が率いるDOMINO ARCHITECTSによる設計で、KIT製品を実際に確認できる唯一の直営店舗となる。製品の質感、色味、サイズ感を確かめながら、空間に合った最適な組み合わせを選択可能。スタッフによる案内のもと、豊富なバリエーションから提案を受けることができる。また、KITの家具と相性の良いセレクトアイテムも展開し、家具の枠を超えた暮らしの拡張を提案する場となっている。


新作ラインナップは以下の通り。
LGT-03 照明スタンド
LGT-01専用の照明スタンド。取り付けると全体の高さは1775mmとなり、高い位置から空間を優しく照らす。
STL-01 スツール
スチール脚と座面を同色で仕上げたシンプルな組立式スツール。重ねて収納可能で、家庭やオフィスなど多様なシーンで活用できる。
SHK-01 Sフック
幅広で安定感のあるS字フック。ハンガーラックやテーブルに掛けて使用可能。豊富なカラーバリエーションが用意されており、空間に合わせた色違いの選択も推奨されている。

ブランド「KIT」は、プロダクトデザイナー・イトウケンジ氏のクリエイティブディレクションのもと、日本コパック株式会社の業務用家具のノウハウを活かして開発された。シンプルなジョイント構造を特徴とし、生活環境に寄り添いながら長く使い続けられる「拡張可能な家具」を提案している。

【KIT SHOP 店舗情報】
所在地:〒108-0074 東京都港区高輪2-21-2 ニュウマン高輪 South 4F
オープン日:2025年9月12日(金)
営業時間:11:00 - 20:00
設計・監理:DOMINO ARCHITECTS
施工:株式会社ジェーピーディーエイチ
家具製作:Nippon Copack Inc.





日本コパック株式会社
https://www.copack.co.jp/


2025年9月17日水曜日

【浅田製瓦工場】京瓦の伝統と革新を発信 浅田製瓦工場がギャラリー新設

株式会社京都商事は、京都市伏見区に現存する最後の京瓦工房・浅田製瓦工場において、京瓦の伝統と未来をつなぐ発信拠点として「京瓦ギャラリー」を2025年9月25日にグランドオープンする。本プロジェクトは、デジタルネイティブ世代の経営者・中島竜臣氏と、陶芸家・若山義浩氏との連携によるもので、京瓦の魅力を国内外へ発信する新たな取り組みとして本格始動する。
京瓦は約1400年の歴史を持ち、京都の町並みや文化を支えてきた伝統工芸である。浅田製瓦工場は明治44年の創業以来、三代にわたり京の街並みを守り続け、南禅寺や東福寺などの寺社仏閣の瓦も手掛けてきた。2024年にはM&Aを経て新たな体制となり、伝統産業の発展と継承を目指すプロジェクトが始動。現在では京都に残る唯一の京瓦工房として、伝統を守りながら新たな挑戦を続けている。
今回開設される京瓦ギャラリーでは、魔除けとして親しまれる「鍾馗(しょうき)」や京瓦を使った食器・インテリア製品、2025年開催の大阪万博・関西パビリオンでも使用された「着物六角タイル」などを展示・販売。工房見学を通じて職人の製造風景を間近で体感できるほか、京瓦の美しさや可能性を日常生活に取り入れる機会を提供する。
【ギャラリー概要】
名称:京瓦ギャラリー
所在地:〒612-8338 京都市伏見区舞台町5番地
オープン日:2025年9月25日
営業時間:10時~17時
定休日:土・日



株式会社京都商事 浅田製瓦工場
https://www.kyogawara.com/



2025年9月16日火曜日

【DNライティング】照明の選定・見積をWebで誰でも簡単に!

DNライティング株式会社は、DNLの多品種な照明製品の選定と自動見積をサポートするWebツール「DN ライトナビ」を8月29日にリリースした。

店舗・商業施設・住宅など多様な用途に対応するDNL製品は、長さ・色温度・調光方式など仕様のバリエーションが非常に多く、さらに必須の周辺パーツ選定も必要になる。DNライトナビを活用することで、多岐にわたる当社の照明器具と周辺パーツの製品構成を「誰でも簡単に選定」でき、見積(定価ベース)をPDFですぐに出力することが可能になった。これにより、クライアント自ら、製品の選定から構成シミュレーション・定価見積まで行え、かかる手間や時間を大幅に短縮した。

DN ライトナビ:https://www.dnlighting.co.jp/dnlightnavi.html?c=b5098b1547422b1e-09bf8d5caf3d2442

DNライティング株式会社:https://www.dnlighting.co.jp/

2025年9月12日金曜日

【ナツメ社】「なんだかすてき!」の理由がわかる入門書『見かたがわかればもっと面白い! 建築を楽しむ教科書』

株式会社ナツメ社が、あの建築の「なんだかすてき!」の理由がわかる入門書『見かたがわかればもっと面白い! 建築を楽しむ教科書』を9月16日に発売する。
話題の東京建築祭や京都モダン建築祭などをはじめとする数々の建築イベントに携わる建築史家・倉方俊輔さんが、イチオシの近現代建築を30件ピックアップ!見どころや歴史をわかりやすく解説しており、いつものまち歩きや旅先での観光がぐっと楽しくなる知識が満載の一冊になった。



【目次】
巻頭特集 近現代建築の宝庫!上野~日暮里 建築めぐり
第1章 訪れてみたい! 日本の近現代建築30
第2章 押さえておきたい! 近現代建築ヒストリー

【書籍情報】
『見かたがわかればもっと面白い! 建築を楽しむ教科書』
著者:倉方 俊輔(くらかた しゅんすけ)
発行:ナツメ社
定価:1,980円(税込)
仕様:A5判/224ページ/オールカラー
発売日:2025年9月16日

【著者紹介】
倉方 俊輔(くらかた しゅんすけ)
1971年東京都生まれ。大阪公立大学大学院工学研究科教授。日本近現代の建築史の研究と並行して、日本最大級の建築イベント「東京建築祭」の実行委員長、「イケフェス大阪」「京都モダン建築祭」の実行委員を務めるなど、建築の価値を社会に広く伝える活動を行っている。著書に『東京モダン建築さんぽ 増補改訂版』(エクスナレッジ)、『京都 近現代建築ものがたり』(平凡社)、『伊東忠太建築資料集』(ゆまに書房)、『吉阪隆正とル・コルビュジエ』(王国社)ほか多数。日本建築学会賞(業績)、日本建築学会教育賞(教育貢献)、グッドデザイン賞グッド・デザインベスト100など受賞。





株式会社ナツメ社
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2025年9月11日木曜日

【パナソニック ハウジングソリューションズ】3つの1.5倍で使い勝手が向上した対面キッチンを新提案

パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社は、限られた空間でも広々と使える新しい対面キッチンプラン「Panasonic KITCHEN compact-3 plan」の提案を開始した。キーワードは「3つの1.5倍」。同社が誇る最新機能を集結し、コンパクトと快適性を両立させた。

近年、建築資材や不動産価格の高騰を背景に、住宅面積は縮小傾向にある。住宅金融支援機構の調査によると、2014年と2024年を比較した場合、新築注文住宅とマンションの平均面積は約8.7%減少。特に都市部では、限られた空間をどう活用するかが大きな課題となっている。こうした中、パナソニックが2025年8月に実施した調査では、リフォームやリノベーションを検討する際に「キッチンの広さ」を重視する人が34%と最も多く、キッチンは依然として住宅の中心的存在であることが浮き彫りになった。さらに、キッチン選びで重視するポイントとして「コンロの使いやすさ」「調理スペースの広さ」「シンクの広さ」がいずれも4割超で上位に挙がっており、限られたスペースでも“使いやすさ”を求める声が強い。

同社ではこうしたニーズに応えるため、業界唯一(※同社調べ)の「フラットワイドコンロ」「ラウンドアクセスシンク」に加え、2025年2月に発売した「フロントオープン食洗機」を組み合わせた新プランを開発した。




1. 3つの“1.5倍”で快適性を強化
フラットワイドコンロ
3口すべてをメインで使用可能。従来の俵型IHに比べ、同時調理の自由度が大幅に向上。
フロントオープン食洗機
3段構造で収納力アップ。大皿や調理器具も効率よく洗浄できる。
ラウンドアクセスシンク
3方向から使える設計で、複数人での調理や片付けもスムーズ。

2. 調理スペースは従来比約1.8倍
間口を約10%縮小(2,250mm)しながら、調理スペースは従来比約1.8倍を実現。コンパクトながら広々とした作業性を確保した。

3. コスト面でも優位性
従来の間口2,550mmプランと比べ、価格は約11%ダウン。高機能とコストパフォーマンスを両立している。



パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社
https://sumai.panasonic.jp/kitchen/plan/compact3

2025年9月10日水曜日

【AFOLA】木階段用ノンスリップ「Previo M」を全面リニューアル

株式会社アシストは、同社の建築金物ブランド「AFOLA」より、室内木階段用ノンスリップ製品「Previo M」のリニューアルを発表した。

「Previo M」は、2018年に初代モデルが発売されて以来、累計出荷延長30kmを超える静かなヒット商品。木製踏板とフラットに納まるミニマルなデザインが特徴で、金属パーツを露出させず、天然木の質感を損なわない設計が建築家から高く評価され、2019年にはグッドデザイン賞、2024年にはキッズデザイン賞も受賞している。



これまでの製品は、木材に馴染むブラウン系カラーを中心に展開されていたが、ユーザーからのヒアリングや販売実績の分析により、段鼻の視認性を高める明度差のあるカラーがより安全性に寄与することが判明したことや、定尺販売(1920mm・5本セット)によるコストや設計見積りの難しさという課題の解決をめざし、今回のリニューアルに至った。

主なリニューアル箇所は、カラーバリエーションの刷新(木製踏板との相性を考慮した17色を新たに選定。ペールトーン、モノトーン、ビビッドカラーなどを拡充)や、最長4000㎜までのカット販売対応が可能になった点で、住宅、幼保施設、商業施設など用途に応じた硬度・デザイン・カラー展開を用意された。

特許取得済みの「2mmの溝」により、踏板加工の誤差や経年変形を吸収し、美しい納まりと安全性を両立。タイヤ部分は交換可能で、破損や汚れにも柔軟に対応できる。ラインナップは5タイプ・30バリエーションに及び、設計の自由度を大きく広げる






AFOLA(株式会社アシスト)




2025年9月9日火曜日

【類設計室】探究学習塾の「エイスクール」と協働し、未来の建築家を育てる『中高生 建築コンペ挑戦プロジェクト』を始動

株式会社類設計室は、探究学習塾「エイスクール」と提携し、「中高生 建築コンペ挑戦プロジェクト」を開始した。このプロジェクトは、建築設計の専門知識と探究学習のノウハウを組み合わせ、中高生が自ら問いを立て、仲間と協力して答えを創り出す力を育むことを目的としている。

現代社会が直面する複雑な課題に対応するため、子どもたちには既存の知識習得に加え、知的好奇心を原動力とした「探究力」と、多様な人々との協働による価値創造力が不可欠になっている。類設計室は、これまでも「こども建築塾」を通じて、子どもたちが建築の仕事に触れる機会を提供してきた。エイスクールとの協働により、子どもたちの「好き」を起点とした、より主体性を引き出す学びの場を提供することを目指す。

『中高生 建築コンペ挑戦プロジェクト』概要

コンセプト:プロの建築家と共に、建築コンペでの受賞を目指す。

期間:2025年9月27日~2026年3月7日(隔週土曜日)

対象:中学1年生~高校3年生(高専3年生)

定員:20名

形式:オンライン(Zoom使用)

講師:学び表現作家のほしこうき氏、類設計室の建築士

詳しくはこちら⇒中高生 建築コンペ挑戦プロジェクト


プロジェクト開始を記念し、体験ワークショップと説明会を兼ねたキックオフイベントが2025年9月13日(土)にオンラインで開催される。建築家の仕事の面白さやプロジェクトの概要を体験できる機会になる。

イベント名:『未来の建築家キックオフ!“建築家の目”体験ワーク&中高生建築コンペ挑戦プロジェクト』説明会

日時:2025年9月13日(土)16:00~17:00

対象:中学1年生~高校3年生(高専3年生) ※保護者も音声のみ参加可能

定員:先着60名

料金:無料

形式:オンライン(Zoom使用)

詳細・申込:未来の建築家キックオフ!”建築家の目”体験ワーク&中高生建築コンペ挑戦プロジェクト説明会【プロジェクト部】 | Peatix

【マルニ木工】国産材活用の第2弾「HIROSHIMAアームチェア 国産ケヤキ材」を数量限定で発売

株式会社マルニ木工は、国産材活用プロジェクトの第2弾として、「HIROSHIMAアームチェア 国産ケヤキ材」を2025年9月1日より数量限定で発売した。販売は直営店、パートナーショップ、オンラインショップを含む全6店舗で行われる。

マルニ木工は創業以来、「木と向き合い、生活を美しく心豊かにする家具づくり」を理念に掲げ、持続可能な素材活用に取り組んできた。昨年は北海道産ナラ材を用いた製品を初めて展開し、多くの顧客から高い評価を得た。今回の第2弾では、日本が誇る銘木・ケヤキ材に着目し、その美しさと風合いを最大限に引き出したアームチェアを製作した。

ケヤキ材は、古来より神社仏閣や和太鼓などに使用されてきた伝統的な木材で、硬くしなやかで耐久性に優れ、経年変化による深みのある艶が特徴。今回の製品では、木目の美しさを活かすために繊細に磨き上げ、アンバーブラウン色で仕上げた。北欧ヴィンテージ家具との親和性も高く、上品で落ち着いた佇まいが魅力となっている。
製品には「Limited Edition 2025 │ KEYAKI」の限定プレートが座面裏に取り付けられ、特別感を演出。価格は税込139,700円(本体127,000円)で、塗装はウレタン樹脂塗装。納品は10月6日より順次開始される。


【販売店舗一覧】
maruni tokyo(東京都中央区東日本橋)
maruni osaka(大阪市中央区淡路町)
maruni hiroshima(広島市西区・広島T-SITE内)
maruni hatsukaichi(広島県廿日市市)
maruni fukuoka by weeks(福岡市博多区・博多リバレインモール内)


マルニ木工