東京・千駄ヶ谷で、築57年のビルを再生した「B TRACK」の内覧会が行われた。
同物件はかつて共同住宅兼事務所として使われていた建物を取得し、オフィス・商業施設としてリノベーションしたもの。
1階にはコーヒーのロースタリーを併設したカフェ、2階から5階にはオフィス区画、6階にはワンフロア形式のオフィスを配置し、屋上にはルーフトップスペースを設けている。
「B TRACK」という物件名は、このエリアの歴史に由来する。
当地は以前からアパレルブランドのディレクターなど、ものづくりに携わる人々の事務所が構えられてきたエリアであり、現在も近隣に同様の企業がオフィスを構えている。
表舞台には出にくいが実際の制作を担う「B面」の存在と、これまでの歴史・軌跡を意味する「トラック」を掛け合わせ、ものづくりをする人々が新たな一歩を刻んでいく場所となることを目指して名付けられた。
同物件は、同社が推進する「100年都市建築プロジェクト」のモデルケースと位置付けられている。
取得前に建物調査を行った上で、既存ビルを解体せずに長期活用していく方針で改修を実施した。増築部分にあたる違法状態だった7階は解体する一方、当時の鉄骨は撤去せずに屋上テラスへと転用している。
耐震補強も併せて実施し、現行の耐震基準に適合させた。取り壊すのではなく、既存の部材や履歴を生かしながら価値を高めていく手法が、同プロジェクトの特徴となっている。
6階のオフィス区画は、床の一部を開口して5階とつなげたメゾネット形式として募集され、すでに契約が進んでいる。
1階にはスイス発のコーヒーブランド「豆」がロースタリーを併設して出店した。焙煎から発送作業までを行うスペースを備え、日本国内での拠点として同施設を選定している。
2階には音響設計にこだわったラウンジが設けられ、オリジナルアンプによるBGMやレコードが配置されている。什器の一部には当時の椅子など既存の家具を活用している。









0 件のコメント:
コメントを投稿