2026年10月28日水曜日

【2026年度 国際交流基金賞受賞式】 福武 總一郎、SANAA、ユディツィウム出版社が受賞

(写真)今年度の受賞者
左から、エメー・マリー・ドルニエル氏、
福武 總一郎氏、SANAAの妹島和世・西沢立衛氏


 令和8(2026)年度「国際交流基金賞」授賞式が21日、グランドプリンスホテル高輪で開催された。

「国際交流基金賞」は学術、芸術その他の文化活動を通じて、国際相互理解の増進や国際友好親善の促進に特に顕著な貢献があり、引き続き活動が期待される個人または団体を顕彰する事業である。

今年度の受賞者として、福武 總一郎(公益財団法人 福武財団 名誉理事長)、SANAA(サナア)[日本]、ユディツィウム出版社(Iudicium Publishing GmbH)[ドイツ]の3者に決定した。


■受賞者スピーチ

〇 福武 總一郎(公益財団法人 福武財団 名誉理事長)

(写真)福武 總一郎(公益財団法人 福武財団 名誉理事長)

福武 總一郎氏は今回の受賞について、「瀬戸内海の直島という小さな離島に、世界から多くのお客様に来ていただける「自然」と「アート」と「建築」が共生するアートサイトを作るという強い目的を持っておりましたので、この度の受賞は大変嬉しく思います。」と喜びを述べた。

スピーチでは、これまでの直島などのベネッセアートプロジェクトや中国の桃花島での地域再生のや取り組みについて「現代アートは国境や言語を超える力をもっていると信じ、アジアを中心とする世界各地との交流を重視し、現代社会に対してメッセージを発信し続けてきた」と語り、これからの自身の活動について「地域の魅力を引き出し、世界中に発信し続けていくことで、文化芸術を通じた国際交流の懸け橋になっていきたい」と抱負を述べた。

〇 SANAA(サナア)[日本]

(写真) SANAA (サナア)
妹島和世(中央)・西沢立衛(右)

SANAAの妹島和世氏、西沢立衛氏は今回の受賞にあたり、「国際交流基金が日本の建築や建築家を世界に紹介し、私たちの活動を国際的な舞台へと繋いで下さいました。」と語った。

SANAAとして設計活動を始めて以来目指してきた「公園のような建築」について、「内部と外部をつなぎ、さらにそれらが、周りの多様な環境に呼応し、複数の関係が重なりあうことで、より豊かな場所が生まれる建築」であると語り、そのような建築を実現するうえで、「建築は、多くの人と共に、そして多くの人のために実現されるのではないかと思います」と、プロジェクトへ関わる多くの人への感謝を伝えた。

また、これからの設計活動について「建築と環境、そして人と人との新しい関係を考えながら、建築を通して新たな可能性を開拓していきたいと思います」と抱負を述べた。

〇 ユディツィウム出版社(Iudicium Publishing GmbH)[ドイツ]

(写真)ユディツィウム出版社(Iudicium Publishing GmbH)の
エメー・マリー・ドルニエル氏

ユディツィウム出版社(Iudicium Publishing GmbH)のエメー・マリー・ドルニエル氏は、受賞についてついて、「ドイツの学術出版社である、ミュンヘンのユディツィウム出版が、受賞団体として選ばれたのは最高の喜びであり、感謝の気持ちでいっぱいになりました」と喜びを語った。

また、今回受賞の要因となった『和独大辞典』の刊行について、国際交流基金の厚く深い支援と、プロジェクトにかかわる執筆者、編集者、校正者、財政支援者への感謝を述べた。

出版に携わる活動の理念について「私たちの書籍プロジェクトは確かな知識を伝えることを目指しています。インターネット、フェイクニュース、ソーシャルメディア、AIがあふれる時代であっても、人々が書いたものを互いに読み継ぎ、他者の残した、アイデア、経験、研究、知識、そして想像力に触発され、鼓舞され続けることを願っています。」と述べた。




■ 国際交流基金賞 概要

国際交流基金賞は国際交流基金設立の翌年である1973(昭和48)年から始まり、2026年度で53回目を迎えます。 本賞では、学術、芸術その他の文化活動を通じて、国際相互理解の増進や国際友好親善の促進に特に顕著な貢献があり、引き続き活動が期待される 個人又は団体を顕彰しています。

国際交流基金賞HP:https://www.jpf.go.jp/j/about/award/


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