2016年6月29日水曜日

「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」企画発表

今年の秋(9/17~11/20)に、茨城県北地域6市町(日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町)を舞台とした、初めての国際芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」が開催。開催に先立ち企画発表が6/28に都内でされた。テーマは「海か、山か、芸術か?」。東京23区の2.6倍の広さ(1,652K㎡)のエリアで、参加アーティストは新規性・話題性のあるアーティストから一般公募まで80を超え、約100点の作品を展示する。
建築家で日立市出身、日立駅の設計も手掛けている妹島和世氏も参加アーティストの一人で、山側の大子町にて藤棚の下にある足湯を設計する。発表会では「足湯の設計は初めて」「ゆっくりと足湯につかってもらいながら、茨城の良さを感じてもらいたい」などと話した。
(写真左:茨城県知事の橋本昌氏、写真右:建築家の妹島和世氏)
会期中利用できる日帰りできる周遊バスの運行や、ホテルや旅館の宿泊割引クーポンの発行も計画中。

2016年6月24日金曜日

21_21 DESIGN SIGHT「土木展」

六本木にある、21_21 DESIGN SIGHTで本日6/24より開催の「土木展」の内覧会が6/23に行われた。
本展は、人の毎日の暮らしとつながっているにもかかわらず、それを実感する機会は多くない“土木”について、改めて見つめ、再発見と実感を通して、より良い未来を考えるきっかけとなるよう企画された展示会。展覧会ディレクターで全国の駅舎や橋梁の設計、景観やまちづくりなどのデザインを手がけ、土木と建築分野に精通する西村浩氏をはじめ、土木のエキスパートたちによる展覧会企画チームと、参加作家のデザイナーやアーティストがリサーチを行い、幅広く多くの人に楽しみながら土木を知ることのできる展示内容となっている。
以下、展示の一部紹介。

●都市の風景
まずは日々の暮らしや、それに必要なものの移動を支えている土木について、都市のインフラを意識させる作品の展示。
写真左:「渋谷駅解体」、「新宿駅解体」、「東京駅解体」 田中智之(建築家)
写真右:「六甲山からの眺望」 ヤマガミユキヒロ(アーティスト)
●土木オーケストラ
日本の高度経済成長期を支えた土木の工事現場の記録映像を、現代の土木映像へとつなぐシンフォニー。一緒に展示された工事現場で使う道具や素材などと合わせて、土木がつくられていく現場を想像できる。
写真左:「土木オーケストラ」 ドローイングアンドマニュアル(クリエイティブチーム)
写真右:「土木の道具」 ワークヴィジョンズ(西村 浩、林 隆育)(クリエイティブ集団)
●土木の行為
土木に結びつく“ほる”“つむ”“まもる”などの行為をテーマに、参加作家が様々な形で表現。作品を通して土木の行為を体感できる。
「土木で遊ぶ:ダイダラの砂箱」 桐山孝司(東京藝術大学大学院映像研究科教授)桒原寿行(東京藝術大学COI特任助手)は砂場遊びを通して土木の設計者となれる映像インスタレーション。
体験しながら土木に触れることの出来るスペースの壁面には、それぞれの行為に基づき、土木写真家・西山芳一氏による写真4枚が迫力のあるスケールで展示。
(1Fのショップに「土木写真家 西山芳一が選ぶ名土木マップ」の展示もあり)
「つなぐ:渋谷駅(2013)構内模型」 田村圭介(建築家)+昭和女子大学環境デザイン学科 田村研究室
この模型と最初の「渋谷駅解体」を交互で見ることで、渋谷駅の構造がよくわかる。
●土木を愛する
マガジン、漫画、食とあらゆる角度から土木を愛でる。土木をもっと楽しむヒントが詰まったセクション。
写真左:「ダムとカレーと私」出演:宮島 咲/映像:ドローイングアンドマニュアル/制作協力:柿木原政広
写真右:「現場で働く人たち」 株式会社 感電社+菊池茂夫(写真家)
●日本一・世界一
「青函トンネルの断面図」、「ゴッタルドベーストンネルの断面図」 柿木原政広
日本と世界を代表する2つの長大トンネルを通じて、日本と世界の土木技術の粋を感じ取ってもらう展示。
その他にも、土木関係でない人や小さい子供から大人まで、楽しみながら土木にふれることのできる充実した内容。会場1Fのショップでは、展覧会のためにつくられた特別グッズも販売中。
会期中はギャラリートーク、ワークショップの関連プログラムも多々あり。会期は9/25まで。

2016年6月22日水曜日

カラーワークス「FARROW&BALL」新色発表会

スペースFS汐留にて、カラーワークスが取り扱う「FARROW&BALL」新色発表会が6/17に開催された。「FARROW&BALL」は、最高の素材と手法を使ってペイントと壁紙を製造している英国のブランドで創立70年目を迎える。
今年の9色の新色は、ソフトなニュートラルや落ち着いたパステルから、しっかりとした明るさまたは暗さにあふれた色まで、現在のカラーファミリーを補完し、かつカラーパレットにアクセントを加える。各色がユニークなストーリーがあり、それぞれ名前が付けられている。
写真(下)の一番右はSalon Drabは、お客さんからもっともリクエストの多かった色で、伝統的な19世紀の暖かい、くすんだ色。
新色発表とあわせて牧野健太郎氏のトークショーも行われ、日本の伝統色である浮世絵の青について話された。
新色が加わり全132色の展開となった「FARROW&BALL」。新色はカラーワークスのショールームでも見ることができ、色選びのアドバイスなどもしてもらえる。