2011年7月29日金曜日

TOTOギャラリー・間「アラヴェナ展」

TOTOが企画運営するTOTOギャラリー・間にて「アラヴェナ展」が7/28より開催。
チリの現代建築家であるアレハンドロ・アラヴェナ氏のデザインアプローチと思想を紹介。
日本/アジアでの初の個展。

3F 展示
頑丈な梱包や高額な輸送費を不要とする簡易な展覧会パッケージから構成。


住民参加模型ワークショップの展示



会場入口正面の壁面には紙一枚から作られた模型が展示されている。
「キンタ・モンロイの集合住宅」(2003-2004)



4F展示
展示をバルーンにより床から浮かせ、建築に作用する力のひとつである重力と拮抗する力を演出。



チリ・カトリック大学コンピューター管理棟「シャム・タワー」(2005)



「座る」という行為をもっともシンプルにデザインしたプロダクト 「Chairless(チェアレス)」
実際に使ってみることが出来る。4F奥部分はモニターで関連動画を見ることができるスペースになっているので、「Chairless」を使用し動画を見るのも良い。




展覧会初日には講演会「The Forces in Architecuture」が建築会館で行われた。
講演会前後にはサイン会も行われ多くの人が列をつくった。



展覧会は10/1まで

2011年7月27日水曜日

LEICA Digital Scaling Project フィールドワーク発表会開催

7月23日19時より、銀座アップルストア3階シアタールームにて、LEICA Digital Scaling Project フィールドワーク発表会が開催された。
今回のフィールドワークはレーザー距離計メーカーのライカ ジオシステムズと宮城大学中田研究室とのコラボレーション企画として行われた。
当初、3月に発表を予定していたが、東日本大震災の影響の為、7月に発表が延期になった。



実測は本来複雑な機械を使用しアナログな手法で行うが、今回レーザー距離計を使用することで手間をかけず女性でも簡単に実測をおこなう事が出来た。
宮城大学学生によるフィールドワーク発表では、レーザー距離計を使用した実測の説明や、実測データに写真を貼り合わせる過程が紹介された。


宮城大学 中田千彦准教授

宮城大学・中田准教授はフィールドワークについて「実際に記録を残すためだけの実測でなく、栗原というあまり知られていない場所を多くの人に体感してもらうために行った。」と述べた。
実測したデータはGoogle earth用データに編集され、Google earthにて細倉鉱山住宅を擬似体感出来る。




細倉鉱山住宅google earthデータダウンロード

発表会ではライカジオシステムズ新製品 3D-Disto の発表、中田准教授が現在行っているながしずてぬぐいプロジェクトについての告知も行われた。


3D-Disto

Tokyo Midtown Award 2011 <アートコンペ> ファイナリスト4組決定

Tokyo Midtown Award 2011 <アートコンペ>2次審査会へ。(7/25)
4回目となるこのアートコンペの優秀作品は東京ミッドタウンB1Fの通路に展示される。今年のテーマは「都市」。昨年までテーマであった「ガラスケース」という条件がなくなり、作品の自由度が高まり、今まで以上に表現が多様化した。


応募総数 309件から1次審査を通った10作品が、審査委員5氏と一般聴講希望者を前にプレゼン。ファイナルに残ると制作補助費100万円が支給されるのもこのコンペの大きな魅力であり、今年も情熱のこもった作品が多数集まった。そのため最終審議でも審査員の頭を悩ませ、当初ファイナルは3名を予定していたが4名の選出となった。

選ばれたのは以下の4作品(作品登録順)
「みえない景色」木村恒介
「builds crowd」栗真由美
「REC・NOW」米元優曜
「frames of emptiness」山本聖子

今年は初めて2次審査最終審議終了後、発表者参加の講評会を行った。
残念ながらファイナリストに選ばれなかったものも審査員から講評を受け、自分の作品を見つめなおし次回につながるきっかけになったと思う。
ファイナリストは10月中旬より公開制作がはじまり、10/28にグランプリはじめ各賞が決定する予定。

2011年7月25日月曜日

中川ケミカル MATERIO base.オープン

中川ケミカルCSデザインセンターが運営する新空間MATERIO base.が7/21より東日本橋にオープンした。狭小、変形ビルのリノベーションで空間デザインは野井成正氏により手がけられた。
コンクリートの壁面と鉄錆シートが貼られた建具の対比は色だけではなく、手で触って素材を比べてみるとおもしろい。



1F、2Fではオープニング企画展として野井成正「外から中中から外」が開催中。
野井氏考案の間伐材のシステムキットにより空間が構成されている。

1Fは階段状に切りとられた光が入ってきて明るい空間。



2F SABI BAR
1Fとは異なり、薄暗く落ち着きのある空間。
システムキットは厚さ3mmの円形の鉄板2枚で鉄板同士を挟みこみボルトをしめているため、木材に対しては何も加工していない。



3F SABI no 間 家具製作:小沼智靖
鉄錆シートの貼られた壁面は収納スペースとなっている。



スペシャルトーク「素材と空間」
野井成正氏と内田繁氏によるトークショー(ナビゲータは笈川誠氏)。
会場は満席。申し込みは定員をはるかに超え、抽選での聴講となった。(3Fではモニター聴講も行われた。)
二人のなごやかなトークにたびたび会場に笑いが起きる。
現代の商業空間は商売するための空間になってしまっており、遊びごころが足りなくクリアなものになりすぎている。これから重要なものは“ゆらいだ”“ばやけた”“かすんだ”といったキーワードだと話された。



オープニング企画展は9/30まで
MATERIO古今graphics!も同時開催中9/3まで(blog掲載記事

2011年7月14日木曜日

手塚建築研究所「オージー技研」オープンハウス

岡山県に本社のある医療機器メーカー・オージー技研株式会社東京支店のオープンハウス。

8mの軒下が目を引く。



一階は倉庫、二階が事務所及びショールームになっている。



倉庫の扉は高さ5mのガラス引き戸。重さは1t。
滑車は鉄板からの削り出し。



事務所は全面のウッドデッキ、家具は木と黒で統一され、カフェの様な落ち着いた雰囲気。





ショールーム。



設備配管の目隠しにパンチングメタルを使用。

2011年7月13日水曜日

建築家フォーラム「保坂猛 西田司 ~スピードスタジオ以降の展覧会~」

INAX:GINZA7Fで開催中の第102回建築家フォーラム「保坂猛 西田司 ~スピードスタジオ以降の展覧会~」へ。
今回は若手建築家である保坂猛氏と西田司氏の出展。 二つのブースに分かれており、両氏異なる展示方法もみどころ。

西田氏ブース
現在進行中の住宅のプロジェクト9つを展示。

詳細につくられた模型は思わず住宅の中にいる自分を想像してしまう。
模型の置かれたベニヤ板にはスケッチの他、クライアントの要望が書かれている。
多様なクライアントの要望が住宅の中にどのように取り込まれているのかがわかる。

保坂氏ブース「スケッチの森」
作品製作過程のスケッチ、図面、作品写真などが透明の風船から糸で吊るされている。

まだ進行途中のプロジェクトのスケッチもあり、どの作品のスケッチなのか探すのも楽しい。
また会場の窓が少し開けられていたり自然光のみで展示をしているため、風船が反射して木漏れ日のようにキラキラしたり、時間帯・天候によって違う会場の雰囲気を感じることが出来る。

会期最終日7/19(火)には、同館8Fセミナールームにて講演会あり(要事前予約、会員以外は有料)。ホストは国広ジョージ氏。

2011年7月12日火曜日

トコナメエプコス恵比寿ショールームオープン

新しく恵比寿にオープンした(7/11より)トコナメエプコス恵比寿ショールームへ。
茨城県つくばにあるショールームにくわえ、クライアントからの多くの要望により
都内にショールームをオープンすることになった。
薪ストーブ、リクライニングチェアなどの北欧製品を取り扱う。


リクライニングチェアは包み込まれるような座り心地でとてもリラックスできる。
また素材とデザインをカスタマイズすることも可能で種類がとても豊富。

ノルウェーの妖精「トロール」


ショールームの見学は要予約。

2011年7月6日水曜日

アイカ工業 東京ショールームリニューアルオープンイベント

練馬にあるアイカ工業東京ショールーム「スペースΦ」のリニューアルオープンイベントへ。
ミラノサローネ報告会、アイカデザインセミナーDVD放映会が開催されており、
リニューアルしたショールームの見学のみならず充実した内容になっている。

1Fショールーム
キッズコーナーの新設や打合せブースのレベルアップなど更に充実した空間になった。


4F新柄展示室
4Fでは新柄の展示、塗り壁『ジョリパット』の実演も行われている。


ミラノサローネ報告会
デザイン企画担当者からこの10年のデザイントレンドの変遷、最新の動向などが聞ける。
スライドと冊子あわせての説明でとてもわかりやすい。


開催は7/8まで

2011年7月4日月曜日

南洋堂書店にて東京地形模型

神保町にある南洋堂書店にて東京の地形模型を見せてもらう。
4FのN+に入ると、大きさ2m角ほどの模型が。


南洋堂書店荒田哲史氏と建築家菊地宏氏により、趣味でつくられたものだという。
木材繊維を原料とする成型板MDFを用い、専用の機械によりつくられた。

この掘りが深い部分はどこなのだろうか。
右下の四角い部分が二重橋前付近。ということは、ここは皇居。
皇居のお濠の深さに驚く。


こちらは不忍池。


地形マニアの人はともかくそうではない人も、自分がどんなところに住んでいるのか、どんな道を通勤しているのか、この模型をみて探してみるととてもおもしろい。
興味がある人は南洋堂書店荒田氏まで。

2011年7月1日金曜日

ヤマギワ新作照明発表会

中央区京橋にあるヤマギワ東京ショールームにて関係者内覧会「YAMAGIWA NEW LIGHTING 2011」へ。最新のLED照明器具など、ヤマギワ照明企画スタッフの説明を聞きながらショールーム内の商品を見る。

内山章一デザイン「U-PENDANT」
拡散した光が花のような緩やかな曲線を映し出すLEDペンダントライト。
デザイナーである内山氏も会場にお見えになられており、本人直々説明を受ける。



WertelOberfell Platform「AURELIA」
「AURELIA(水くらげ)」という商品名の通り、水中で揺らめくクラゲのような柔らかなデザイン。



A+A COORENデザイン「LED TASK LIGHT」 
ライト部分が河原でひろった石のように手になじみやすく、明かりを当てたい部分をしっかりと照らすことができる。



伊東豊雄デザイン「MAYUHANA」
白に加えて、黒色仕様が4種類登場。白とはまた違った雰囲気。



蓮池槇郎デザイン「LED BIOLITE」
目に優しいバイオライトにLEDバージョンが新登場。(今秋発売予定※オレンジ色は参考色)



LIGHTING X-series LEDの新作照明
ヤマギワLED照明の特徴をパネルなどでわかりやすく展示されている。