2019年3月29日金曜日

東京都現代美術館がリニューアル・オープン

江東区にある東京都現代美術館が、諸設備の改修と利便性の向上を図るためおよそ3年にわたる休館を経て、3/29にリニューアル・オープンした。
今回の改修では経年劣化に伴う設備機器の更新をはじめ、美術館を隅々まで楽しんでもらうための新たなサインの設置や、木場公園側のアプローチを軸としたパブリックスペースの整備、美術図書館の改修などが行われた。
サインと什器は、スキーマ建築計画の長坂常氏と日本デザインセンターの色部義昭氏が協働でデサインしたもの。重厚感のある建築のつくりとは逆に、コルクとベニヤ板の素材を使った什器を配置し、気軽に入れるような仕掛けづくりを目指した。コルクのベンチは、丸型の他、繋ぎ合わせで様々な形に変化できるタイプのものも(発想の原点は、どんな形にも変形するバーバパパとのこと)。
リニューアルオープン初日は、入場無料で開館時間も20時まで延長する。また和太鼓の生演奏やスタンプラリーなどの記念イベントも開催。新たに年間パスポートも新登場する。

2019年3月15日金曜日

フレンチ・デザイン展「NO TASTE FOR BAD TASTE スタルク、ブルレック・・・」

東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で本日より開催のフレンチ・デザイン展「NO TASTE FOR BAD TASTE スタルク、ブルレック・・・」の内覧会へ。
本展は、フランス創作家具振興会(VIA)がフレンチ・デザインを紹介するために2017年から世界各地を巡回している展示で、アジアでは東京が初となる。
国際的に活躍をする40人のクリエーターにより結成されたシンクタンクにより「フレンチ・デザイン」を定義する10つのキーコンセプトを導き出し、40のプロダクトが選出。東京展では、そのうちの5つのキーコンセプト・20のプロダクトを展示している。

会場内には、デザイナーのジャン=シャルル・ド・カステルバジャックが考案したオリジナルテントが配置され、それぞれのキーコンセプトに分かれた展示になっている。テントの上にかかれているのがキーコンセプト。
実際に触ったり、使ったりすることができる。3/23には、関連のトークイベントも開催。会期は3/31まで。
また、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー 1&2では、企画展「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」が開催中(6/30まで)。

2019年3月13日水曜日

第16回 JLCAオープンセミナー 開催

3/5(火)東京ミッドタウンにて、(一社)日本ライティングコーディネート協会主催「第16回JLCAオープンセミナー」が開催された。
テーマは「空間リファインにおける 照明及び設備のコーディネート」。
講師(左):橋本  健 建築家 / 環境計画スタジオ一級建築士事務所 代表
コーディネーター(右):山中 敏裕(一社)日本ライティングコーディネート協会 
副会長 / ライツワークス 主宰
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今回のオープンセミナーは、JLCA伊藤 雅基 会長のご挨拶から始まり、建築家の方に「照明のことを中心に」お話をしていただくという趣旨。
セミナーの内容としては、非常に実務的・実用的であった。
今回の講師の橋本 健 氏は、奈良県生まれ。大学卒業後、上場企業に就職するも建築にめざめ、一念発起。専門学校に行き直し、設計事務所・浜野商品研究所を経て独立。環境計画スタジオ一級建築士事務所を設立という異色の経歴の持ち主。
また、2003年にはTVチャンピオン「狭小一戸建てリフォーム決戦」に出場し優勝、第4回リフォーム王となる。
スケルトンリフォーム、リファイン住宅、オフィスビルの再生に取り組まれている。
また、コーディネーターの山中 敏裕 氏は、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、小泉産業株式会社(現コイズミ照明)入社。その後、1999年に独立し、ライツワークスを立ち上げ照明コンサルティング活動に従事。2006年にJLCAを設立し、現在に至る。
また、同じ関西出身ということもあり橋本氏との親交は長く深いとのこと。
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橋本氏が設計をする上で大切にしていることはお客様に寄り添うこと。
とにかくお客様にきちんと向き合って『絆をつくることが大事』とのこと。

図面を引く前に、まずは素案をつくってお客様の反応を見ながら一緒につくっていき、
基本的な方向性は誤らないように注意して、常に+αの差別化できる提案をしていく。

その上でお客様に「変わった」と実感していただけるよう、お金をかけるべきポイント
はハズさない。

また、建築家だけではなくチームとしてライティング・造園など、専門家に任せるべきところは任せることで空間ががらっと変わるとのこと。

特に照明計画は、ライティングコーディネーターではないとわからない点も多く、建築家とは違う視点からの提案があり、これが一番「変わった」とお客様に印象づけることへの近道とのこと。

これらにより「建売でも、注文住宅のような空間にできる」。

今回のセミナーについて関心を持った方は、以下のリンクに一度アクセスを。

JLCA /(一社)日本ライティングコーディネート協会:http://www.jlca.or.jp/

2019年3月8日金曜日

「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」

東京ビックサイトにて3/5~8の期間で開催中の国内最大級の総合展示会「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」へ。「JAPAN SHOP」「建築・建材展」「ライティング・フェア」などの6展示会と1特別企画で、合計1,308社・団体が出展(主催:日本経済新聞社)。

「JAPAN SHOP 2019」(第48回) 東4・5ホール
[JS4304] アイカ工業
メラミン化粧板の新柄をはじめ、UV硬化型樹脂化粧板アルディカ、+WONDER(プラスワンダー)、オルティノフィルム、オルティノ加工商品、セラール、ラミナム、塗り壁材の新ブランドなどの新柄・新製品を展示。意匠感のある商品だけではなく、従来からの商品に機能を付与した新しい展示も。
[JS4335] VeroMetalアイチ金属) 
ドイツ生まれのオーダーメイドコーティング「VeroMetal」を展示。展示されているコーティングされた迫力ある針葉樹合板パネルのデザインは、SUPPOSE DESIGN OFFICEによるもの。17種類の金属ラインナップで構成される。金属特有の重量感や煌めきで、味わい深い表情を演出。施工方法によって素材表面は、マット(無光沢)・サテン(半光沢)・ポリッシュ(光沢)・ハイポリッシュ(高光沢)・パターン(模様)に加え、エイジング処理など多彩な仕上げが可能。
[JS4354] 日本製図器工業 
デジタル印刷とデジタルエンボスを同時加工加工可能な3Dワイドフォーマットプリンタ「DIMENSE」の実機が日本初上陸・実演。ブースには、「DIMENSE」で作成した壁紙があわせて展示。独自のストラクチャー立体加工であらゆるサイズのオーダーメイドの画像を印刷する。
[JS4420] モメンタムファクトリー Orii 
古くから用いられた銅着色の技術と化学反応により、鮮やかに発色された銅や真鍮板を、インテリアマテリアル商品として提案。また、商業空間におけるディスプレー展示を想定し、発色板が施された家具も展示。

「建築・建材展2019」(第25回) 東3・5・6ホール
世界の最高級ホテルに選ばれているドイツ製シャワー・水栓の老舗メーカー“ハンスグローエ”。革新的なテクノロジーを搭載するプレミアムブランド「hansgrohe」と、世界で著名なデザイナーとのコラボレーションによるラグジュアリーブランド「AXOR」より、新作を中心に展示。テクノロジーと美しいデザインの融合による特別な空間づくりを提案。
[AC5135] 望造
ヨーロッパ建築で愛されてきた本格寄木を現代版に進化してリメイクしたフローリング材や、幅広のフローリングの表面をノミ・カンナ等で人の手により加工したフローリング材などを展示。
[AC5232] ユータックメタルグラス・ジャパン   
天然石シート「NALEXIBLE」を展示。天然石材を特殊な技術で薄く剥がし、シート状にした革新的な新型材料で、ハサミでの切断や三次元湾曲ができ接着剤による貼付も可能。今まで石材での施工ができなかった内外装部位にも施工でき、建築物の表現の自由度を広げてくれる。

「ライティング・フェア2019」(第14回) 西1・2ホール
[LF2030] シグニファイジャパン 
今年1月“フィリップスライティング“から社名変更した“Signify(シグニファイ)“。引き続き、フィリップスブランドを扱うと共に、照明のIoTプラットフォーム「Interact(インタラクト)」を発表。スタジアムに見立てたブース内では、パブリック(演出)、スポーツ、オフィス、家庭の各セグメントを軸とした展示をしている。オフィスコーナーでは、最新技術「Li-Fi(ライファイ)」による大容量通信を紹介。
展示会は3/8(金)まで。事前登録で入場料(通常:3000円)が無料。展示の他、連日特別セミナー・シンポジウムなども開催されている。