2012年6月25日月曜日

「みんなの家・かだって」オープニング

6月23日、東日本大震災で多大な被害を受けた岩手県釜石市にて、帰心の会による「みんなの家・かだって」オープニングが行われた。(かだって・釜石の方言で「一緒にやりませんか。一緒にやろう。」という意味。)
このみんなの家は釜石市商店街復興の為、地元NPO@リアスと帰心の会が計画、伊東事務所・伊東塾メンバーが設計を行った。

設計を行った伊東豊雄氏は「みんなが力を合わせ、ここから新しい釜石が、草木から芽が出てくるような力になってくれればいい」と述べた。
住民代表の西条佳泰氏は「市民レベルの集会場の確保が難しく、この度、誰もが集えるみんなの家が出来たことは嬉しい。
ここで楽しみやきっかけと出会い、語り語らい、人と人とのふれあいを通して、人と人とのつながりを育み、そこから人と地域とのつながり、この地域で生きることへの誇りにつながっていけばと思う。
このような自然体で暖かく素晴らしい空間を通して生きることの意味を、生かされている感謝を、ふるさとの尊さと、絆の大切さを皆と楽しみながら築いて行きたい。」と述べた。


釜石にはもう一つ、帰心の会の山本理顕氏が設計、5月10日竣工したみんなの家が平田第6仮設団地内にある。ここは住民有志によって運営されており、昼はカフェ、夜は居酒屋になる。
屋根がテントで出来ているので、昼間は電気を付けなくとも明るい。建物中央には囲炉裏を配置。鉄骨柱が煙突を兼ねる5月10日の竣工から1ヶ月で1000人の来場があった。




みんなの家からほど近い根浜海岸にて、宝来館「星めぐりひろば」オープニングが23日に開催された。宮本佳明建築設計事務所設計。
津波で流されずに残った基礎に接木するようにウッドデッキを配置。中央に大きなコンクリート性テーブルを配置している。

2012年6月21日木曜日

日本ライティングコーディネート協会 照明懇談会

京王プラザホテルにて日本ライティングコーディネート協会(JLCA)主催の照明懇談会が6/15に開催された。この懇談会は2008年より毎年開催されており今回で5回目。ここ数年はテーマがLEDに偏りすぎていたということもあり、今回のテーマは「ライティングコーディネートと意匠照明」で協会賛助会員をはじめとするメンバーの他、ロブマイヤーの日本の総代理店であるロシナンテの志村社長を招き、シャンデリアの話や各照明会社の今後の意匠照明の商品展開について話した。

2012年6月19日火曜日

村野藤吾賞記念講演会

第25回村野藤吾賞受賞を受賞した西沢立衛氏の記念講演会が、目黒区総合庁舎2階大会議室にて行われた。(6月16日)
記念講演会では、受賞作の豊島美術館の他、近作や進行中のプロジェクトが紹介された。
西沢氏は自身の建築について「色々なことに興味があったが、自分がどういうものに感心があるのかはっきりしてきた。建築は場所を選べない。建築を作るというより環境を作ることに興味がある。環境と人間の関係、人間と建築の関係が自分の建築創造の中心になっていると考えられるようになった。」と述べた。

2012年6月12日火曜日

KDCM主催「ユーロクッチーナ2012報告会」

汐留にある東京ガス業務用厨房ショールームにてKDCM(キッチンデザイナーズ・クロスミーティング委員会)によるミラノサローネ・ユーロクッチーナ2012の報告会が6/8に開催された。ユーロクッチーナはミラノサローネの会場で同時開催されるヨーロッパキッチン見本市でユーロルーチェ(国際照明見本市)と毎年交互で開催されている。
KDCM代表の黒田秀雄氏をはじめとし、現地で最新のキッチンの動向を視察してきたメンバーの4人が報告。景気のせいか、自然体で等身大の展示会だったとの意見が多かったものの、“置いたところに反応するフリーゾーンのIH”や“wi-fiを利用したオーブン”などと一足先を進んだヨーロッパのキッチン製品の報告もあった。食器洗機も操作パネルが外に出ていない完全ビルトインのものがヨーロッパでは主流になりつつあるという。
また今回は上海で開催されたKitchen&Bath CHINA2012についての報告もあった。
Kitchen&Bath CHINA20125/2326に開催されたアジア最大規模の水まわり設備の国際見本市。出展企業は中国メーカーが多く占め、模倣品が多いもののトレンドもしっかり反映し、シンプルなデザインのものも普通にあったとのこと。

最後に日本も海外で開催される展示会で刺激を受け、今後の日本製品に期待したいとメンバーはまとめた。