2018年9月14日金曜日

JIA建築家大会2018東京 槇文彦基調講演

2018年9月13日(木)~15日(土)公益財団法人日本建築家協会(JIA)は明治大学駿河台キャンパス、グランドハイアット東京、建築家会館にて「JIA建築家大会2018東京―素なることと多様な相」を開催中。


JIA建築家大会とは全国10支部の建築家が1年に1度一堂に会し、討議・研鑽・発信する場であり、本東京大会は11年ぶりになる。
今回、アジア21の国と地域の建築家による国際交流と情報発信の場として、ACAとForumを1年ごとに交互に開催するARCASIA(アジア建築家評議会)大会と同時に東京で開催する運びとなった。
JIAはこの同時開催する東京大会について「東京の地域性よりむしろ、建築家の職能やJIAの存在意義そのものを大きくテーマに掲げ、 これらを見直す絶好の機会にしたい」とした。


大会テーマ「素なることと多様な相」
・ARCASIA大会テーマ 「Simplicity | Multiplicity」の邦題
・単純な形や単位から多様な空間を構築していく現代的な設計手法
・限られた材料と技術で様々な用途や規模の建築を生む建築家の職能

この度は、13日(木)にあった基調講演2キーノートスピーカー槇文彦(槙総合計画事務所)「Multiplicity | City」を聴講した。


ヒルサイドテラス(1969~1998年)など自身の初期の作品から東京電機大学北千住キャンパス(2017年)などの最新作まで約14の作品を例に「低密度の有為性」をカギに話された。

「文化的な活動とは無償の愛ではないか」とエッフェル塔を例に挙げ語り、「人間的なアプローチとは技術が発達しても人間は変わらないということ。人間の知恵を大切にしよう。」と締めくくり、会場は拍手喝采した。

また、大会期間中、展示会も多く開催されている。
アジアの幅広いひとびとが文化交流する様を見て、素晴らしい大会だと思わされた。

▲メイン会場2階「建築未来展」

▲メイン会場1階カントリーレポート展・ACGSA展・アルカジア学生コンペ展

本大会の詳細はこちらを参照のこと。

2018年9月6日木曜日

一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会 第1期定時社員総会&シンポジウム 開催


201894日(火)に、国際文化会館 岩崎小彌太記念ホールで一般社団法人耐震住宅100%実行委員会による<第1期定時社員総会&シンポジウム>が開催された。


2014年より「日本の家を100%耐震に。」という高い志のもとに活動を継続し、昨年9月に一般社団法人を設立した同会は、日本全国の工務店や住宅関連企業と緊密な連携のもとで、人々が安全で幸福に住まうことができる住環境を維持・向上させることに寄与するべく活動を続けている。

定時社員総会にひきつづき開催されたシンポジウムでは、スペシャルゲストとして招聘された野口健 氏(アルピニスト)により「震災後に死なない力、生きのびる力」をテーマとした講演が行われ、2015年のヒマラヤ大震災・2016年の熊本地震での支援活動で野口 氏が目の当たりにしてきた被災地での生活の実態を通じ、どのような思いでサポートを行なっているか、またそのような環境下でも心身ともに健康でいる事の大切さを来場者に伝えた。

また、パネルディスカッションでは同会のワーキンググループからの活動報告や研究成果などが行なわれ「地震で人が死なない家をつくり続ける」為にどうすべきか活発な意見交換が交わされた。




一般社団法人耐震住宅100%実行委員会
http://www.taishin100.com/

2018年9月4日火曜日

ステンレスキャビネットキッチン     「STEDIA(ステディア)」新商品発表会

8/21(火)クリナップ株式会社(代表取締役 社長 執行役員 竹内 宏)は、ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」   の新商品発表会を開催した。


同社は、2019年で創業70周年を迎える。今回発表された「STEDIA(ステディア)」は、同社の主力商品「クリンレディ」の後継商品。

多くの人に慣れ親しまれている「クリンレディ」から、「STEDIA(ステディア)」への変更は、同社内においても少なくない反対意見があったとのこと。

しかし「クリンレディ」も発売開始より35年。
市場ニーズに合わせた変革と創造が必要ということで、今一度同社が一丸となって「暮らしの中で輝き続けるキッチン」をコンセプトに「STEDIA(ステディア)」を開発したとのこと。
同日より、松たか子さんを起用したCMを放映開始。CMの紹介もおこなわれた。


また、発表会ではゲストとしてフリーアナウンサーでタレントの平井理央さんが登場。




■STEDIA(ステディア)の特徴


ステンレスエコキャビネットを採用
見えない部分まで上質なステンレス製で、サビ・水油汚れ・熱にも強い。

耐久性・収納力・清掃性に加えて、デザインを重視
人工大理石のワークトップや、木目調の扉カラーなどを新たなにラインナップ。


9/3(月)より受注開始


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ショールームのご案内:
クリナップのショールームは、全国103箇所に存在。
下記のリンク先より、お近くのショールームを検索
できます。
http://cleanup.jp/showroom/

2018年8月6日月曜日

神谷コーポレーション×ジャパンディスプレイ「FULL HEIGHT MILAOS(フルハイトミラオス)」発表


JDI Future Trip Project
インテリアにも新しい世界を
世界初、IoTフルハイトドア「FULL HEIGHT MILAOS(フルハイトミラオス)」を開発
鏡がディスプレイに変化し、後ろ姿の確認も可能な「遅れ鏡」機能を搭載


株式会社ジャパンディスプレイ(代表取締役会長 兼 CEO 東入來 信博、以下 JDI)は、ミラーがディスプレイに変化する技術を開発し、室内ドアの専門メーカーである神谷コーポレーション湘南株式会社(本社:神奈川県伊勢原市、代表取締役社長:神谷忠重)と鏡がディスプレイに変化する世界初、IoTフルハイトドア「FULL HEIGHT MILAOS(フルハイトミラオス)」を開発した。

FULL HEIGHT MILAOS」は全面ミラーで覆われた近未来型デザインで、背面にあしらわれた最高級の本牛革が高級ドアとしての気品と風格を漂わせる。音声操作で鏡の一部がディスプレイとなり、天気やスケジュール情報が表示される。さらに内蔵カメラで撮影された画像が数秒遅れで鏡に映し出される「遅れ鏡」機能を搭載。確認しづらい後ろ姿のスタイリングをチェックすることができる。

また通常時は鏡の状態となるため、空間に溶け込む高いデザイン性を保ったまま、機能性を追求。「FULL HEIGHT MILAOS」は、今後、IoT家電との連携やAIの搭載といったこれまでのドアにはない機能を追加し2019年度の一般販売を予定。

「FULL HEIGHT MILAOS」の紹介をするジャパンディスプレイ常務執行役員CMO伊藤嘉明氏
ジャパンディスプレイ常務執行役員CMO伊藤嘉明氏と神谷コーポレーション湘南代表取締役社長神谷忠重氏



<製品情報>
商品名 :『FULL HEIGHT MILAOS(フルハイトミラオス)』
発売時期:2019 年度中
サイズ :幅900mm×高さ2,380mm 厚さ80mm
重  量:約100kg
カラー :キャメル(皮革部)


神谷コーポレーション湘南は、FULL HEIGHT MILAOS 開発背景を以下としている。
最先端テクノロジーを搭載した、近未来のフルハイトドアの誕生です。
『部屋を間仕切る』『開閉する』ドアにできることはそれだけではありません。
もっと豊かな生活(くらし)を、一歩先の未来から。
毎日手を触れ開閉するドアを情報端末に進化させた『フルハイトミラオス』が今、ドアの歴史に新たな1 ページを刻みます。

【株式会社ジャパンディスプレイについて】
ジャパンディスプレイ(JDI)は、ディスプレイ分野における最先端技術製品を提供するグローバルリーディングカンパニーです。スマートフォンをはじめ車載用、医療用、VR / AR 用における中小型ディスプレイ分野で、高精細、低消費電力、狭額縁などお客様の製品をより魅力的にするディスプレイを提供しています。JDI は高度な技術力、コスト競争力、製造力、高品質な製品、アイデアにより、今までにない発想と、限りない技術の追求をもって、人々が躍動する世界を創造し続けていきます。
関連リンク:http://www.j-display.com/

【神谷コーポレーション湘南株式会社について】
神谷コーポレーション湘南株式会社は室内ドア『フルハイトドア』を主力商品として、全国各地に『フルハイトドア』のショールームを置いています。ショールームがない地域の顧客向けには移動ショールーム「夢はこ」を運営し、ユーザー、ビルダー、設計事務所に向けた新しい市場を開拓するために様々な業態開発を進めています。2000 年代初頭のアンケートでは、「ユーザーに聞くドアの重要度は?」の回答において、ドアの重要度は30項目中27番目であり、ドアに対する一般の人の意識は低いということが浮き彫りになりました。これをきっかけとして当社代表の考えで室内ドアの価値を高めたいと、『フルハイトドア』のブランド化を推進してきました。ビルダーを強力にサポートするアプリ開発や既存客向けのドアの下取りサービス『ドアップ』といった新たなビジネスモデルを確立させて、固定観念にとらわれがちな住宅産業の古い慣習にイノベーションを起こし、新しいマーケットの創造を続けています。
現在、事業規模はグループ売上高100 億円を超え、今後もマーケットの創造を続けながら事業拡張を進めていきます。
関連リンク:https://www.kamiya-yokohama.co.jp/

2018年8月3日金曜日

藤村龍至「ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用」展内覧会

TOTOギャラリー・間にて2018年7月31日(火)から開催中の建築家・藤村龍至氏(株式会社RFA)の個展「ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用」展内覧会へ。

人間・時間・空間それぞれの間合いという、日本特有の概念を表象する「間」の一字を名称とした「TOTOギャラリー・間(ま)」は、社会貢献活動の一環としてTOTOが運営する、建築とデザインの専門ギャラリー。

1985(昭和60)年10月の開設以来、国内外の建築家やデザイナーの個展にこだわり続け、今回、評論活動や教育活動に加え、近年では市民を巻き込み、現代に即した開かれた建築のあり方を模索する建築家・藤村龍至氏の「ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用」を開催。

内覧会当日は藤村龍至氏から30分間の挨拶及び趣旨説明が行われた後、実際に展示を見て回る20分間の会場ツアーが行われた。


3F|Timelines|タイムライン
ROOM_TL
ROOM_TLは、時系列を伴う「ちのかたち」を示す「タイムライン」についての展示である。

個々の作品の設計プロセスにおいて、知識を形態へと転換し、形態に転換された知識を見て得た新しい知識をもとに次の形態を得る、というサイクルが反復されていく様子が見て取れる。さらに、歩んできた軌跡の全体を眺め直すことで、その行為の目的を事後的に推し量ることができる。

「BUILDING K」2008
東京都内の商店街に計画された集合住宅と店舗からなるビル

展示は圧倒的量の模型と動画。
全てのプロセス模型はプロジェクトごとに数字が振られ、
アーカイブできるようにされている。

「すばる保育園」2018
福岡県の郊外に移転新築された保育園で藤村氏最新作


3F|Marchés|マルシェ
ROOM_MA
ROOM_MAは、社会の課題解決のための「ちのかたち」としての「マルシェ」についての展示である。

埼玉県でシティマネジメントに携るなかで見えてきた、超高齢といったニュータウンが抱える社会的課題を解決し、活性化するためのふたつの家具が展示される。
展覧会会期中にこの空間でマルシェを開催し、現場での取り組みが紹介される。
会期後、中庭の家具と会場で使用されたテーブルは、鳩山ニュータウンの「鳩山町コミュニティ・マルシェ」と椿峰ニュータウンで開催される「つばきの森のマーケット」に実装される。

「離散空間家具T」2018
椿峰ニュータウンのマルシェでコーヒーやお菓子類の販売スタンドとして使用予定。
冷蔵庫の大きさ(w600×d600×h1800)で収納できるため簡単に運搬が可能。

「離散空間家具H」2018
鳩山ニュータウンにある公共施設で衣類や小物の販売スタンドとして使用予定。
スチールパイプを曲げ加工して溶接された連続体で底面の取り方で3種類の使用が可能。


4F|Discrete Space|離散空間
ROOM_DS

ROOM_DSは、これからの「ちのかたち」を予見する「離散空間」についての展示である。

「これからの現代の公共空間がいかなる構造をとりうるか」という根源的な問いに応えうる空間モデルとして、持続可能性と切断可能性が共存する離散空間をデジタルファブリケーションによって制作。
細分化された空間が時に接続され、時に切断されたように感じられるように構造体を連続。
堀川淳一郎氏の協力により設計された「Deep Learning Chair」はこうした空間の制作手法のプロトタイプとしてその一角に展示されている。

「離散空間家具G」
ひとつながりになった構造体は8種の映像に蛇行しながら向かわせる動線の役目も

7000ピースの厚紙と1万数千個のハトメからなる27本の柱。
弱いチューブ状だが節々にダイヤフラムが介入し成り立っている。

「Deep Learning Chair」2018
Google画像検索で得られた世界上位9か国語の「椅子」の画像データを
類型化した上でモデリングし、パラメータを変化させて生成された
「椅子」のかたちのデータセットをもとに深層学習によって椅子の形態を再構築したもの


趣旨説明・会場ツアー
 「大学院から建築を勉強し始めた私は、人より設計を自覚的に学ぶ必要があった」と始め、やがて設計とは、今知っていることを素早く「かたち」にすること(プロトタイピング)と、かたちにしたものを「ことば」にして新しい知識にすること(フィードバック)を繰り返すことだと学んだと続けた。

「当初は家の形や倉庫らしい形、小屋らしい形といった記号的なアプローチで行っていたものがだんだんジオメトリなものへ、といった私の取り組みの変遷を示しています」と「ちのかたち」というコンセプトについてポスターに用いられた写真を元に説明。(下図:TOTOギャラリー・間より)
「ちのかたち」の画像検索結果
©Gottingham

一般的に設計プロセスにおけるインプット(知識)とアウトプット(形態)との関係は、多数の知識を一度にインプットし、設計者がそれらを統合して、ひとつの形を導く(fig.1)。
fig.1|一般的なプロセス
もし多数の知識のインプットを一度分解し「ひとつの新しい知識」について「ひとつの新しいかたち」を与えることを徹底して反復する(fig.2)と、統合の過程はよりよく可視化されていく。
fig.2|超線形的なプロセス
現代は構造解析、音響解析、温度解析など解析技術の進化により、個々の知識は透明になったが、それらと形態との関係は依然としてブラックボックスのままである。
「これを非暗黙的に解決できないかというのが私の問題意識」だとし、「ひとつの入力に対してひとつの出力をするということをひたすら繰り返していくとインテグレートなプロセスがもっと見えるようになっていくのではないか」と強調した。

通常単線で行う検討(fig.3)を複線で行う場合(fig.4)、比較による相互作用が生まれる。その際、検討する項目をあらかじめ適度に整理しておくと、複数の案の相互比較がよりしやすくなる。
fig.3|単線の進化的プロセス
fig.4|複線の進化的プロセス
さらに、検討を複線で始め、有益な競争を生じさせた上で類型化を行い、段階的に統合してひとつの形態を導く(fig.5)と、そのアウトプットは「集合させた知識を最も効果的に統合した形態」に近づく。丹下健三「国立代々木競技場」の群像プロセスを例に挙げ、「建築の「ちのかたち」というのがどうやって形作られているのかを解き明かしていきたい」とした。
fig.5|進化的かつ統合的なプロセス



藤村氏は 会場ツアー中、「マルシェ」の展示を作成した学生等に実際に利用したシミュレーションをさせたり、内覧会の開始前に集合写真を撮ったりと常に「先生」らしく、教育の在り方を実態から共感させられた。
鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設では、大学院生10名の案を住民に公開しながら設計を行うなどの試みもしている。
「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」2014



『ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用』
会場入り口手前には8月21日に発行を予定されている
藤村氏最新の建築作品・論考を収録した書籍の見本がこれも時間軸に沿って展示。


理論から実践まで連続した彼の活動を概観できる本展示は9月30日(日)まで。
8月9日(木)には藤村龍至講演会「ちのかたち」が開催される。

詳しくは、こちらを参照のこと。