2019年8月23日金曜日

成瀬・猪熊建築設計事務所 住宅内覧会

成瀬・猪熊建築設計事務所設計の住宅内覧会が都内で開催された。
住宅は2世帯住宅だが各戸独立し内部でつながっていない。壁や床の厚みを変化させ、それぞれ趣の違う家となっている。
一階リビングキッチンの天井は開口部に向けて傾斜をしており、軒と天井傾斜によって外部からの視界を抑制しながら、光を取り込んでいる。

広い開口部とキッチン背後の窓から差し込む光で思いのほか明るい。
実際にキッチンに立ってみると、傾斜した天井は視線を程よく遮りながら、圧迫感がない。隣家との間に庭を設け、植栽によってプライバシーの確保と隣家への配慮を両立させた。
 庭に対して開いていた一階とは対照的に、二階は庭を覗き見る形になっている。

2019年8月19日月曜日

戸田建設 アートイベント「TOKYO 2021」開催

戸田建設株式会社は、2019年8月3日(土)から10月20日(日)までの期間で、同社として初めてのアートイベント「TOKYO 2021」を開催中。
左から黒瀬陽平、西澤徹夫、藤村龍至、藤元明、中山英之、永山祐子、森永邦彦、小林彩子、澤畠寿成、前野欽哉(敬称略)
同社主催のもと、アーティスト藤元明氏の総合ディレクション、建築家永山祐子氏の企画アドバイスによるアートイベント。同時に現ビル解体後の新しいビルを紹介する新TODAビル展を開催するほか、同社が運営するTODA農房で育てたいちごを使用したアイスも販売。


総合ディレクター 藤元明氏
総合ディレクターの藤元明氏は「はじまりは『2021』という、2016年に新国立競技場建設予定地の前や様々な場所に木製の2,0,2,1(高さ3.6m、幅10m)のオブジェを設置し、ひとつの風景として収めることで始まった現在進行中のアートプロジェクト。戸田建設に声をかけていただいて、本企画『TOKYO 2021』が生まれた」という。

「共同企画者である建築家・永山祐子と共に、アート、土木、建設のみならず、建築、デザインが一体となっていろいろなことが出来るのではないかと仲間を増やしていった」とし、「建築展は展示物のない空の状態でスタートし、3週間のワークショップを経て24名の学生と戸田建設社員4名、プロジェクトメンバーの13名の建築家と作り上げる。最終日24日に何ができるのか、非常に動的な展示で自分自身楽しみ」と語った。

建築展ディレクター 中山英之氏
建築展のディレクターである中山英之氏は「建築を学ぶ学生は、建築家と同じように家や美術館や駅を建てることが出来ない。だからこそ建築教育の現場で出題される『課題』には、出題者自身の問題意識が反映されることになるし、そこへの応答として練り上げられた学生たちによる架空の設計図は、あり得たかもしれないもうひとつの都市を、時に描きさえもする。各大学で行われるテーブルを外に出して、展覧会の形を借りて広く公開することで、私たちにとっての2021とは何かを問い、描き出そうとする試み」だと建築展の課題について説明する。

課題は「島京2021」。オリンピック・パラリンピック後の東京を考えるために、この20年で小さな地域の集合へと更新された東京の像を「島京」と読み替えるとともに、その将来像を考えるために問いをたてる。

イベント会場に併設して、戸田建築本社ビルプロジェクト(仮称)新TODAビルを紹介する新TODAビル展。「新TODAビルの誕生を皆で祝福する」をコンセプトに、建設会社らしく単管パイプをもちいて御神輿や櫓を表現した祝祭性のある空間の中で、新TODAビルの模型、特区提案概要、新ビル設計コンセプト等の紹介を行う。


建築展同時開催するアンリアレイジ「透鏡2021」は、森永邦彦氏の企画、丹青社の展示制作。「ファッション×テクノロジー」で新たなファッション体験の創造を続けるアンリアレイジと、「空間×テクノロジー」で新たな空間体験の提供を続ける丹青社が、共創プロジェクトとして初めて具現化する。
ミラーボールを、フラッシュをたいて撮影すると・・・


会場では、アンリアレイジによるTOKYO 2021オリジナルグッズも販売する。

建築展は8月24日(土)まで。※8月25日から8月31日までは成果物展示のみ観られる
美術展は9月14日~10月20日。

詳細はこちら

2019年7月31日水曜日

「第60回BCS賞」受賞作品発表

一般社団法人日本建設業連合会(会長:山内隆司 大成建設会長)は、7月22日、「第60回BCS賞」受賞作品として応募総数79件の中から15件の作品を決定した。
今回の15作品を加え、60回までの受賞作品総数は、958件(うち特別賞71件)になる。
選考委員は青木茂、赤松佳珠子、尾﨑勝、川島克也、北川原温、栗山茂樹、河野晴彦、後藤春彦、菅順二、竹内徹、堀部安嗣、山本茂義の12氏。

受賞作品は以下の通り。
愛知県立愛知総合工科高等学校
所在地 愛知県名古屋市千種区星が丘山手
建築主 愛知県
設計者 株式会社 久米設計
施工者 戸田建設株式会社,名工建設株式会社
竣工日 平成28年3月25日


赤坂インターシティAIR(赤坂一丁目地区第一種市街地再開発事業)
所在地 東京都港区赤坂1-8-1
建築主 赤坂一丁目地区市街地再開発組合,日鉄興和不動産株式会社
設計者 株式会社 日本設計
施工者 株式会社 大林組
竣工日 平成29年8月31日


太田市民会館
所在地 群馬県太田市飯塚町200-1
建築主 太田市
設計者 有限会社 香山壽夫建築研究所,有限会社 ビー・ファーム,株式会社 環境エンジニアリング
施工者 関東建設工業株式会社
竣工日 平成29年2月28日


沖縄科学技術大学院大学 PHASE1
所在地 沖縄県国頭郡恩納村谷茶1919-1
建築主 学校法人 沖縄科学技術大学院大学学園
設計者 株式会社 日建設計,コーンバーグ・アソシエイツ,株式会社 国建
施工者 株式会社 竹中工務店,株式会社 仲本工業,株式会社 國場組,西松建設株式会社
竣工日 平成27年3月31日


オーディオテクニカ本社
所在地 東京都町田市西成瀬2-46-1
建築主 株式会社 オーディオテクニカ
設計者 早稲田大学赤坂喜顕研究室,株式会社 竹中工務店
施工者 株式会社 竹中工務店
竣工日 平成28年1月6日


GINZA SIX
所在地 東京都中央区銀座6-10-1
建築主 銀座六丁目10地区市街地再開発組合
設計者 鹿島建設株式会社,株式会社 谷口建築設計研究所
施工者 鹿島建設株式会社
竣工日 平成29年1月31日


新発田市新庁舎
所在地 新潟県新発田市中央町3-3-3
建築主 新発田市
設計者 有限会社 aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所
施工者 大成建設株式会社,新発田建設株式会社,株式会社 伊藤組
竣工日 平成28年11月30日


新山口駅北口駅前広場「0番線」・南北自由通路
所在地 山口県山口市小郡下郷1256-24他
建築主 山口市,西日本旅客鉄道株式会社
設計者 株式会社 プランツアソシエイツ,ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社,パトリック・ブラン
施工者 山口建設株式会社,防長建設工業株式会社,大鉄工業株式会社,大成建設株式会社,Sylvain Bidaut,新山口駅南北自由通路垂直庭園実行委員会
竣工日 平成30年3月22日


東京ガーデンテラス紀尾井町
所在地 東京都千代田区紀尾井町1-2他
建築主 株式会社 西武プロパティーズ
設計者 株式会社 日建設計
施工者 鹿島建設株式会社,鉄建建設株式会社,株式会社 熊谷組,西武建設株式会社,株式会社 大林組,前田建設工業株式会社,大成建設株式会社
竣工日 平成28年5月31日


東京ミッドタウン日比谷
所在地 東京都千代田区有楽町1-1-2
建築主 三井不動産株式会社
設計者 ホプキンス・アーキテクツ,株式会社 日建設計,鹿島建設株式会社
施工者 鹿島建設株式会社
竣工日 平成30年2月1日


富山県美術館
所在地 富山県富山市木場町3-20
建築主 富山県
設計者 株式会社 内藤廣建築設計事務所
施工者 清水建設株式会社,三由建設株式会社,前田建設株式会社
竣工日 平成29年8月7日


ナセBA(市立米沢図書館・よねざわ市民ギャラリー)
所在地 山形県米沢市中央1-10-6
建築主 米沢市
設計者 株式会社 山下設計
施工者 金子建設工業株式会社
竣工日 平成28年3月15日


HIRAKATA T-SITE
所在地 大阪府枚方市岡東町12-2
建築主 スパイラルスター・グローバル・パートナーズ特定目的会社
設計者 株式会社 竹中工務店
施工者 株式会社 竹中工務店,株式会社 前田組
竣工日 平成28年2月25日


フェスティバルシティ(中之島フェスティバルタワー(東地区)、中之島フェスティバルタワー・ウエスト(西地区))
所在地 大阪府大阪市北区中之島2-3-18、3-2-4
建築主 株式会社 朝日新聞社,株式会社 竹中工務店
設計者 株式会社 日建設計
施工者 株式会社 竹中工務店
竣工日 平成29年3月31日


立命館大学大阪いばらきキャンパス
所在地 大阪府茨木市岩倉町2-150
建築主 学校法人 立命館
設計者 学校法人 立命館キャンパス計画室,株式会社 山下設計,株式会社 竹中工務店
施工者 株式会社 竹中工務店
竣工日 平成27年2月28日

表彰式は、本年11月15日(金)東京・内幸町の帝国ホテルで行われる予定。
詳細はこちらを参照のこと。

2019年7月30日火曜日

ブルースタジオ「カスタネア栗平」内覧会

株式会社ブルースタジオの企画・建築設計監理監修・ブランディング・プロモーションによりバリューアップを図った、小田急電鉄株式会社が所有する1991年築の賃貸マンションの大規模リノベーション工事が完了し、「カスタネア栗平」として生まれ変わった。
ブルースタジオは、2015年竣工の座間駅前のリノベーション賃貸住宅「ホシノタニ団地」や、今月5月に黒川駅前に開業した「ネスティングパーク黒川」など、小田急電鉄社のプロジェクトを連続して手掛け、路線の活性化および再ブランディングに取り組んでいる。

本物件は、1991年に建設された総戸数142戸、エントランスを含む共用部のほか全3棟からなる賃貸マンションで、多摩丘陵の豊かな自然や近隣の文化・商業施設等にも恵まれた居住環境の優れた立地にある。
本プロジェクトでは、「多世代の共生」をコンセプトに、郊外の開放的な環境を選ぶ都心からの子育て世代の流入や、周辺の分譲戸建に暮らす高齢者の住み替えを見据え、子供が遊べるエントランス、暖炉を備えるロビーや大きなキッチンのあるダイニングなど、多世代家族が交流できる共有スペースを新設した。

子育て世代を意識した間取り・キッチンの形態や仕様、広いリビング 


多世代が使える共用スペースの整備
防音設備の整ったスタジオ
ロビー横に位置するダイニング
キッチンは1時間500円で利用できる。予約制。
中庭には、季節や行事を楽しんでほしいとの思いが込められたブルーベリーの木やモミの木等がある
暖炉を中心としたラウンジ
ガラス面を大きく取り中庭と視線がつながるエントランス
盛土がされたアプローチ部は通るだけではなく、留まる居場所を生んでいる

専有部改修は以下の通り。
1号棟・・・全40戸中の20戸改修
2号棟・・・全58戸中の11戸改修
3号棟・・・全51戸中の51戸改修
全3棟住戸合計149戸中82戸改修

物件の詳細はこちら

2019年7月27日土曜日

「構造展 -構造家のデザインと思考-」内覧会

寺田倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムにて開催中の企画展『構造展 -構造家のデザインと思考-』の内覧会へ。
本展覧会では、50名に及ぶ構造家の思考とデザインに焦点をあて、60作品70点以上の「構造システム」「構造デザイン」にまつわる模型や図面、そのプロセスや思考が分かるスケッチや映像などを展示。1950年代から現代まで、日本の構造家が築いてきた多様な美学や感性を、会場全体を通じて体感できる今までにない展示構成。



本展覧会のために独自に撮り下ろした、構造家のインタビュー映像を公開

現在活躍する20名以上の構造家、それぞれの思考や哲学・美学に迫るインタビュー映像を撮影・制作。
斎藤 公男、渡辺邦夫、中田 捷夫、新谷眞人、梅沢 良三、佐々木 睦朗、山辺 豊彦、金箱 温春、徐 光、稲山 正弘、竹内徹 、陶器浩一、多田 脩二、佐藤淳、金田 充弘、小⻄ 泰孝、名和 研二、山田 憲明、大野 博史、森部 康司、萩生田 秀 之、金田 泰裕 他
インタビュー映像は全4か所にそれぞれ映される

昭和から平成、令和へ 日本の名建築の構造模型が集結
東京オリンピック「国立代々木競技場」をはじめ、日本万国博覧会(大阪万博)「お祭り広場」「富士グループパビリオン」、長野冬季オリンピックスピードスケート競技場「エムウェーブ」まで日本を代表する名建築の構造模型50点以上が集結。
「川口 衞/大阪万博お祭り広場、富士グループ・パビリオン」

「播 繁/長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)」
「佐藤 淳/ツリーハウスプロジェクト」等
「大野 博史/Ring Around a Tree」等
「金田 充弘/ぎふメディアコスモス」




構造家の思考プロセスが分かるスケッチや模型を展示
各構造家が持つ哲学や、プロジェクト完成にいたるまでの思考プロセスが伝わるスケッチや模型を本展覧会で公開。
「陶器 浩一/竹の会所」壁面にあるスケッチ


構造システム・構造デザインを様々な展示物で体感
会場壁面を使用した構造解析映像、構造システムやディテールが分かる現物モックアップなどの様々な展示物が集結。

触れる模型



なお、会期中は出展構造家によるギャラリートーク、構造家×建築家をテーマにした様々なイベントも開催予定。
本展詳細ならびにイベント詳細はこちら。展示は10月14日(月・祝)まで。

また、建築倉庫では、ミュージアムに隣接する模型保管庫にて模型を保管している。当日ミュージアムに入館すると、時間限定で普段は見ることのできない模型保管の現場を見ることが出来る。
ここでは小企画展示「あまねくひらかれる時代の非パブリック」展、ARCHI-DEPOT ONLINEで保管する作品の中から4作品を紹介。詳細はこちら

2019年7月26日金曜日

オンデザイン「神奈川大学 新国際学生寮」内覧会

神奈川大学は、2020年4月に「世界、日本、そして地域の架け橋となる人材」を育成すべく「国際日本学部」を開設し、2021年4月には、みなとみらい地区に都市型の新キャンパスを開設しグローバル系の3学部を集結させる。
キャンパス以外の日常生活においても、異文化交流とコミュニケーション力を養う国際的な環境として準備された「新国際学生寮」の内覧会へ参加。
設計プロポーザルにより、株式会社オンデザインパートナーズを選定し、萬玉直子氏(神奈川大学工学研究科建築学専攻博士前期課程2010年修了)を意匠担当主任として、キャンパス整備計画委員会の専門委員(本学工学部建築学科建築デザインコース教員)の監修のもと設計された。
西田司氏(オンデザインパートナーズ代表)、萬玉直子氏
落成式での挨拶でオンデザインパートナーズ代表西田司氏は「議論を重ねたり、交流を生んだり、自分の国の文化を持ち寄ったりする場所を、自分の部屋ではなく共有の空間としてどうあるべきか設計段階から考えてきた」と話す。

萬玉直子氏は「2016年に行われたプロポーザルから『まちのような学生寮』というコンセプトのもと、生活を通した交流空間がどう実現できるのかを3年間進めてきた」と振り返る。また、オンデザインパートナーズ会長の「生涯現役」という言葉に倣い、「建築というのはずっと学び続けるものだと考えている。2年間学んだこの神奈川大学を卒業し、またこうして母校のプロジェクトで学びの多い3年間を過ごせたことに感謝している」と語った。


本建築は、RS+S造、地上4階建、延べ床面積は6,065㎡。低層階には3つの多目的スタジオ・多目的和室や課外活動の部室などをテーマ別に配したワンフロアのストリート仕立てで、なだらかに丘陵地に溶け込む。
B棟4階から見下ろす
2階バルコニーから丘陵地と建物外観を望む


1階から4階までの吹き抜け部分には複数の階段を配置し、踊り場など周辺部分には少人数で作業や会話ができる「キッチンポット」や「人工芝ポット」「畳の小上がりポット」などのオープンな出会いのスペースを全館に約20個設置している。
 様々な規模のキッチンポットは17ヵ所に点在

人工芝ポット
畳の小上がりポット

2階以上には209室の居室を配置。各個室の前には住人の個性や自己PRなどにも使えるメッセージボードが設置され、相互理解のための工夫も。歩くだけで、人と出会い、笑顔が行き交う、楽しい演出が施されている。
男女とも入寮可能となっており、寮生の半数は海外からの留学生であるため、寮生活を送るなかで多様性を体感し国際的感覚を養うことができる。
個室入口とメッセージボード
1階にある案内標識
様々な居場所が生まれる共用部

卒業生から後輩への思いを込めた設計となった。
詳細は以下。
DATA

設計・監理:オンデザイン 

構造設計:Arup
設備設計:Arup 
外構設計:STGK Inc. 
防災設計:安宅防災設計 
照明設計:岡安泉照明設計事務所 
サイン:KMD Inc. 
家具:藤森泰司アトリエ


建築主:神奈川大学
施工:松井建設株式会社
建築概要
規模:地上4 
構造:鉄筋コンクリート造、
鉄骨造 
敷地面積:5492.47 m² 
建築面積:2233.94 m² 
延床面積:6065.63 m²