2014年4月23日水曜日

TOTOギャラリー・間「乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室 展―小さな風景からの学び」

乃木坂にあるTOTOギャラリー・間にて「乾久美子+東京藝術大学 乾久美子研究室 展―小さな風景からの学び」が4/18から開催中。建築家・乾久美子氏と乾氏が教鞭を執る東京藝術大学・乾研究室の学生によって行われた、都市のリサーチ研究成果を紹介する展覧会。乾氏のギャラ間での単独の展示会は初めてだが、昨年の「ここに、建築は、可能か 第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展」でもメンバーの一人として展示をしている。
展示会場3F
プレス向けの説明会では乾氏自ら「地味!」「スペクタルじゃない!」とスライドを使っての説明もあったのだが、会場には模型やスケッチがひとつもなく壁面に風景写真がびっしりと貼られている展示の内容になっている。これらの写真は、乾氏のほか、研究室の学生や乾久美子建築設計事務所の所員が1年間かけて撮影をしてきた気になる風景で写真総数は18117枚、それらをグループ分けをし展覧会では2282枚を176ユニット22グループに分類をし展示をしている。
たとえば、一番最初のグループ<a-並び方>では1~10のユニットがあり、
a-1―糸乱れぬ並び
a-2―取り囲む
a-3―コピー&ペースト



といった具合に、親しみやすいユニット名をつけられ分類がしている。

リサーチのきっかけは、近年公共空間のプロジェクトに関わり多くの人の集まる場所のあり方を探る中で、人が自然に引きつけられる場所のもつ魅力への関心が高まったこと。膨大な写真、あてのない分類作業で途中険悪な雰囲気になった時期もあったようだが、最後は何故か「いいよね」という意見が一致するようになってきたという。そうした中で導き出されたキーワードが「サービス」。展示されている写真からは、自然からのサービス・人為的なサービス・偶然のサービス・ユーモアのあるサービスなど様々な種のサービスが読み取れる。

中庭
中庭では何枚かを組み合わせ楕円になっている木板に、写真の撮り方・分類方法などの説明が書かれているのだが、、
上からみると中庭の石を“取り囲んでいる”(=“a-2―取り囲む”を再現)
ほかにも“d-31―親子”などユニットの中のいくつかを会場内でも再現しているので、会場内の「小さな風景」探してみる楽しみ方もある。
展示会場4F
3F同様に写真が展示されているが、4Fの展示最後のグループ<v-日常>に進むにつれ、より何気ないほっとする写真になっているので是非最後までじっくり展示を見てほしいとのこと。
展覧会に合わせて発行している関連の書籍では分析の詳細も記載されていて、展覧会とあわせてみることでより理解が深まる。
今回の展覧会は中間報告で、実際にどのように活用していくかはまだ明確にはなっていないようだが、今週の木曜日に開催される関連の講演会では今後の活用方法についての話なども少し
聞けるとのこと。聴講申込はすでに終了をしているが、USTREAMにても配信を予定。展覧会は6/21までの開催。

2014年4月2日水曜日

ブルースタジオ 『スタイリオ ウィズ上池台』

大田区上池台にてブルースタジオがリノベーションを手掛けた『スタイリオ ウィズ上池台』の内覧会へ。

物件は、洗足池駅・西馬込駅から徒歩15分程の築38年鉄筋コンクリート造 地上5階建。
東京急行電鉄株式会社が開業する「食」をテーマにしたシェアハウス。

以前は、株式会社東急ストアが所有する社員寮として使用されており、建物全体の耐震補強をした上で、一般入居者(単身者)向け71戸のシェアハウスへリノベーションしている。


1階にはテナントが入っており、2階にシェアハウスのエントランス・共有スペースが配置され、3~5階が各住戸となっている。






『人と街を「食」でつなげるシェアハウス』・『街のシェアダイニング』をコンセプトとしており、元々大きな厨房のある建物だったことを活かし、共有キッチンスペースが広くとられている。業務用コンロも備え、入居者の日常の食生活を支えるだけでなく、クッキングスクールやレクチャーの場として地域住民にも開放する。

2階 ワークスペース (共用スペース)

2階 ラウンジ (共有スペース)


部屋のタイプは、A TYPE(1R 8.28㎡)とB TYPE(1R 16.56㎡)の2タイプ。
B TYPEのみ2人入居可。


A TYPE モデルルーム

住戸 廊下

トランクルーム

パウダールーム

バルコニー



共用スペースであるキッチンやラウンジでは、プロの料理人や料理研究家による料理教室、食に関するレクチャーや勉強会などを定期的に開催予定。運営は、料理人のインキュベーション等を目的としたシェアハウスを運営する株式会社 Connect Houseが手掛ける。


スタイリオ ウィズ上池台 

2014年4月1日火曜日

安井建築設計事務所創立90周年事業プレス発表

本日4/1に90周年を迎えた安井建築設計事務所の経営戦略や事業についてのプレス向けの発表が3/19に平河町にある東京事務所1Fのロゴバにて行われた。
(画像提供:安井建築設計事務所)
佐野社長より90年目の取り組みとして「YASUI STYLE 1924-2014」をテーマにIPDやBIMを通した社会システムの変革、安井ファシリティーズを活用したマネジメントビジネスを主に、社内だけではなく社会への発信もさらに強化をしていくという方針を発表した。