2013年3月12日火曜日

せんだいデザインリーグ2013 卒業設計日本一決定戦

宮城県仙台市にある東北大学川内萩ホールにて「せんだいデザインリーグ2013 卒業設計日本一決定戦」の公開審査が3/11に開催された。応募された600作品の中の予選より選び抜かれた10作品がプレゼンテーションを行った。今年のファイナリストの作品傾向として、一見どれも違って多様に見えるが不思議ちゃんストーリー系の設計が多いと審査員。その他にも実家の米屋の設計や実寸の可動式の小屋を設計したものなどがファイナルの作品に選ばれた。
メディアテークにて事前審査の様子
最終審議は審査員長の高松氏が京都大学・渡辺氏(1970年代の記憶を光と音でめぐる建築の提案)に1票、他審査員4氏が東京藝術大学・高砂氏(寂れた工業団地に新たなランドマークを設計する提案)とのふたつに意見が分かれたが、高松氏の提案により観客の多数決が行われることに。今年の「すべてを巻き込め」というテーマもあり、せんだいデザインリーグ始まって以来初めて、会場を巻き込んで卒業設計日本一を決定するという結果になった。日本一にえらばれた高砂氏は「審査委員だけでなく、会場にいる皆さんに選んでいただけてうれしい」と話した。審査員からは高砂氏の作品はストーリー性が強いだけでなく、建築の視点からもしっかりと考えられていることが評価された。
審査結果
日本一:高砂 充希子 (東京藝術大学)「工業の童話/パブリンとファクタロー」
日本二:渡辺 育 (京都大学)「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
日本三:柳田 里穂子 (多摩美術大学)「遺言の家」
特別賞:田中 良典(武蔵野大学)「漂築寄/旅する建築 四国八十八箇所編」
           落合 萌史 (東京都市大学)「落合米店」

ファイナリスト:
小畑 裕樹 (東京大学)「Surviving Villages with the City」
竹中 祐人 (千葉大学)「水の振る舞いのもとに/2つの水系モデルの提案」
長谷川 駿/森田 龍平/新井 有紀 (早稲田大学)「サーカスがつむぐ小さな日常/医療と居住を結ぶ生活基盤の再編」
石川 真吾 (東京都市大学)「島に刻む記憶」
本田 佳奈子 (東京理科大学)「痕跡と堆積/都市の自然が織りなす風景」
作品展示はせんだいメディアテークにて3/17まで。

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