2015年10月16日金曜日

21_21 DESIGN SIGHT「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」

21_21 DESIGN SIGHTで本日10/16より開催の「建築家 フランク・ゲーリー展 "I Have an Idea"」の内覧会へ。
今回の展覧会は、建築家の田根 剛氏(DGT.)を展覧会ディレクターに迎え、世界的に活躍する建築家フランク・ゲーリーの「アイデア」に焦点を当てた内容で、アイデアが詰まった数々の模型をはじめ、建築を体感できるプロジェクション・マッピング、スケッチや映像等を数多く展示。会場は、5つのエリアで構成されており、ゲーリー建築のうち10のプロジェクトを紹介している。内覧会では、田根 剛氏による会場の説明、ゲーリー氏によるQ&Aも行われた。
①「ゲーリーのマスターピース」
まず入り口を入ると最新作の美術館『ルイ・ヴィトン財団(パリ・2014)』の1/50模型。複雑に重なり合うガラスの外壁は、帆船をイメージして作られた。
階段を下ったスペースには、ゲーリーの代表作より3つの作品(『ビルバオ・グッケンハイム美術館(ビルバオ・1997)』『ウォルト・ディズニー・コンサートホール(ロサンゼルス・2003)』『ルイ・ヴィトン財団(パリ・2014)』)の外観・内観の撮りおろし映像を壁面にプロジェクション。空間を体感できるような展示とした。
②「ゲーリー・ルーム」
ゲーリーの事務所内にある、ミーティングルームに着想を得て構成。ゲーリー自邸の模型や映像のほか、アイデアの原石となるようなオブジェ、かつては選手だったというアイスホッケーのユニフォームなどを展示。ひとりの人間としてのゲーリーに触れる。また、ゲーリーがデザインした椅子「ウイグル・サイド・チェア」「ウイグル・スツール」には座ることもできる。
③「アイデアの進展」
ゲーリー事務所では、日々膨大な模型とスケッチが制作される。ここでは6つのプロジェクトから、90点近くの模型と竣工写真、スケッチを展示。アイデアを試し、壊し、ときに捨てながら、アイデアが形になっていくプロセスを紹介する。
*6つのプロジェクト:『ル・ルボ脳研究所(ラスベガス・2010)』『UTS(シドニー工科大学)ドクター・チャウ・チャク・ウィング棟(シドニー・2014)』『エイト・スプルース・ストリート(ニューヨーク・2011)』『メイク・イット・ライト(ニューオリンズ・2012)』『ルマ財団(アルル・2018完成予定)』『Facebook本社 西キャンパス(メンローパーク・2015)』
④「アイデアの実現」
ゲーリー建築に使用されている発色チタンの展示や外壁素材のバリエーションを写真で紹介。さらに最先端の設計技術“ゲーリー・テクノロジー”を映像で解説するほか、建設現場写真のプロジェクションを通して、アイデアが実現されるまでのプロセスを追う。
⑤「ゲーリーのシークレット」
ゲーリーの描いた魚のスケッチと模型、彼自身が撮った数々の工場の写真を展示。これまで語られたことのない、ゲーリーのアイデアの秘密に迫る。
このほかにもこれまでゲーリーが出演したインタビュー映像や映画などを通して、ゲーリーの様々な表情を見ることができるインスタレーション「ゲーリーTV」や、関係者がゲーリーを語る撮り下ろし映像も展示。会期中は、関連プログラムとしてトークやワークショップなども多数企画されている(詳細)。展覧会は、2016/2/7(日)まで。

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