2017年1月16日月曜日

資生堂ギャラリーにて「吉岡徳仁 スペクトル」 開催

1月11日、資生堂ギャラリーにて開催されている「吉岡徳仁 スペクトル」のプレス内覧会へ。

デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから作品を生み出す吉岡氏の新作は、「スペクトル」と名付けられたインスタレーション。本展では、プリズムでつくられた彫刻から放たれる虹の光線によって生み出された光を体験することができる。
 ▲真っすぐに伸びる光線は、フロアに届くと心地よく揺らいでいた。
これは、絶えず変化する「自然の光」を表現しているのだそう。

神秘的な光を生み出すのは、空間の壁面に取り付けられた200個のプリズムガラスの彫刻。
そこに光が交わり合うことにより、放たれた自然の光が数千の虹の光線となり、空間全体に輝きを放つ。
▲三角柱状のプリズムガラスと光が交ざることで
普段は目に見えない色鮮やかな太陽の光を再現している。
▲内覧会で展示作品の説明をする吉岡氏。
「自然の光を超える美しいものはないといつも感じてきた」と語る。

また、今回のもう一つの新作「KATANA」は、2002年に制作され、2011年パリのオルセー美術館でリニューアルプロジェクトのためにコレクションされたガラスのベンチ「Water Block」に続くガラスの作品。このガラスは日本古来の技術でつくられており、プラチナのモールドによって生み出された水面のような造形が魅力で、それはまるで日本の刀のよう。三角形の無垢のガラスによって、自然が生み出す美しさを表現し、水の塊の彫刻のように、透明な力強い造形を現している。
▲新作のガラスのベンチ「KATANA」
▲この水面のような模様は、各作品ごとに異なった表情を見せるのだそう。

「光と共に生み出される時間を知覚化することで、物質的なものから解放され、光と一体化することで、感覚の中に存在する自然観の本質を見ることができる」と吉岡氏。この機会に、神秘的な世界観を体感してみては。





【開催概要】
吉岡徳仁 スペクトル ― プリズムから放たれる虹の光線
会   期:2017年1月13日(金)~3月26日(日)
開館期間:11:00~19:00(日祝~18:00)
休 館 日 :月曜日
会   場:資生堂ギャラリー
住   所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F

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