東京・赤坂に5/10(木)より開業のカプセルホテル「ナインアワーズ赤坂」の内覧会へ。
「ナインアワーズ」は、都心における機能的かつ高品質なトランジットサービスという独自のカテゴリーを目指し、部屋という空間概念を捨て、睡眠とシャワー、身支度の3つの機能に特化してそれぞれの品質を研ぎ澄ませる、という考えのもと開発。宿泊に限らず、24時間お客様の都合に合わせて仮眠やシャワーのみでも利用できるトランジットサービスを提供している。
7号店となる「ナインアワーズ赤坂」の建築・設計は、2018年3月に開業した「ナインアワーズ竹橋」に続き、平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)が担当。開業したのは竹橋が先だが、設計にとりかかったのは赤坂の方が先。1カプセルを細胞あるは粘菌になぞらえ、その小さな粒子がフレキシブルに大小さまざまな敷地や環境に入り込んでゆき、場所の表情を写し取りながらその街の特性とからまりあう。カプセルの変貌自在さを平田氏らしい生物学的な視点で空間化した。サイン&グラフィックデザインを廣村デザイン事務所が手がけ、アドバイザーとして柴田文江氏を起用。
≪2018.3.30オープン「ナインアワーズ竹橋」内覧会ブログ≫
1階には、スペシャリティコーヒーを提供する「GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)」を併設。
東京の中心に位置し25以上の坂があるといわれる赤坂。大小さまざまな建築物が立ち並び、古くから繁華街、ビジネス街として栄えている。「その街へ開くようにカプセルが置かれるような空間をつくれないか?」という問いから設計がスタート。安全を保ちつつも閉鎖的なイメージを持つ従来のカプセルホテルの概念を覆し、外の視線を遮りながら、開放的で自然光や周辺の緑を感じることができる明るい空間となっている。構造は上下を90度回転させた4つのカプセルで構成される2.4m角のキューブを1単位とし、それをランダムに積むことにより構成。カプセル自体が柱の機能をもち、それ以外の構造体が見えない設計とした。
カプセルの場所により、見える風景が全く違うのも面白い。平田氏のおすすめは2Fにある“246”のカプセルで、道路との距離が近く、都心でキャンプをしているような感覚を味わえる。(※今のところ、宿泊するカプセルの指定は考えていないとのこと。)
水廻りは、B1Fで効率的にまとめられた配置。
7/27(金)には8号店となる「ナインアワーズ蒲田」がオープン予定。
0 件のコメント:
コメントを投稿