2022年9月15日木曜日

「第33回高松宮殿下記念世界文化賞」受賞者決定。建築部門はSANAA。

世界の優れた芸術家に贈られる高松宮殿下記念世界文化賞 (公益財団法人 日本美術協会主催)の第33回受賞者が発表され、建築部門では、日本の建築家ユニット、SANAAの妹島和世氏、西沢立衛氏が受賞した。
▲妹島和世 西沢立衛
Kazuyo Sejima Ryue Nishizawa

SANAAは妹島和世氏、西沢立衛氏による建築家ユニット。伊東豊雄建築設計事務所を経て独立した妹島氏と、妹島事務所の所員だった西沢氏が1995年に結成した。初期の代表作は『金沢21世紀美術館』(2004年)。街に溶け込む公園のような空間は、観光客から地元民まで広く愛されている。主な作品に『スタッドシアター・アルメラ』 (2006年、オランダ)、『ニューミュージアム』 (2007年、米国)、『ROLEXラーニングセンター』 (2009年、スイス)、『ルーヴル・ランス』 (2012年、フランス)、『ボッコーニ大学新キャンパス』 (2020年、イタリア)など。プリツカー賞、日本建築学会賞など受賞多数。『シドニー・モダン・プロジェクト』ニューサウスウェールズ州立美術館の増築が2022年12月に一般公開の予定。『新香川県立体育館』や『蘇州獅子山広場芸術劇場』 (中国)など、世界各地でプロジェクトが進行している。
▲『金沢21世紀美術館』2004年
金沢市役所屋上からの全景 2022年
設計: SANAA
21st Century Museum of Contemporary Art,Kanazawa, Japan, 2004
Panoramic view from the roof of Kanazawa City Hall, 2022
▲『ニューミュージアム』2007年
設計: SANAA
New Museum of Contemporary Art, , New York, 2007
©️ Dean Kaufman
▲. 『ルーブル・ランス』2012年
設計: SANAA
Louvre-Lens, 2012
Photo: Hisao Suzuki
© SANAA, IMREY CULBERT, C Mosbach
▲『シドニー・モダン・プロジェクト』の航空写真
ニューサウスウェールズ州立美術館の増築(2022年12月一般公開)
設計: SANAA
Sydney Modern Project, Expansion of Art Gallery of
New South Wales (open to the public in December 2022)
© Art Gallery of New South Wales

他、各部門の受賞者は下記の通り。
第33回 高松宮殿下記念世界文化賞受賞者
■ 絵画部門 ジュリオ・パオリーニ  (イタリア)
■ 彫刻部門 アイ・ウェイウェイ  (中国)
■ 建築部門 妹島和世+西沢立衛/SANAA  (日本)
■ 音楽部門 クリスチャン・ツィメルマン  (ポーランド/スイス)
■ 演劇・映像部門  ヴィム・ヴェンダース  (ドイツ)
第25回 若手芸術家奨励制度 対象団体
■ クロンベルク・アカデミー財団  (ドイツ)

授賞式典は、10/19に東京・元赤坂の明治記念館で行う予定。5部門の受賞者には、それぞれ顕彰メダルと感謝状、賞金1500万円が贈られる。若手芸術家奨励制度の対象団体には、9/15にベルリンでの発表記者会見の席上、奨励金500万円が贈られた。

また、受賞記念建築講演会2022「妹島和世+西沢立衛/SANAA 建築を語る」が10/20に港区赤坂の鹿島KIビルにて行われる。聴講は事前申込の抽選方式。応募の詳細は公式サイトにて。

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