2023年2月3日金曜日

(仮称)恵比寿西一丁目計画

SALHAUS設計による9階建テナントビル

施主のサッポロ不動産はサッポロビールの系列会社。2020年3月の緊急事態宣言中に計画が開始。ポストコロナを見据えた新しい形のオフィスビルを目指した。構造は鉄骨の柱梁フレームの中にアーチ状の木造方杖架構を挿入し耐震性を向上させている。地震力のみに作用する方杖は耐火被覆が不要の為内装を兼ねることができる。当初は鉄骨構造だったが、打ち合わせ時に施主より木造でと希望が出たが、耐火木造だと非現実的となりこの形になった。地震力の大きさに応じ、低層階(1~5階)と高層階(6~9階)で異なる2パターンの方杖架構を設計。低層階はスパンごとに配置した集成材アーチに長手方向に流れる直線材ブレースを噛み合わせた架構、高層階は直線材の組み合わせて合掌状の方杖架構を構成。使用した木材は一般流通材を使用し、汎用性の高い技術の確立を目指した。また、内部空間で木造空間を作ることで建物の付加価値を上げることを目指した。

低層階室内(事務所スペース)
高層階室内(事務所スペース)
事務所スペースは両サイドに机、中心に作業スペースを設定している。
木造方杖構造体は構築鉄骨からファスナーを出し木造構造体を固定。

5階から6階にかけて階段が南北に切り替わりる。6階にはテラスと無人コンビニが設置され、他テナントとの交流の場になるよう設計されている。

テラス

インターオフィスの提案で家具のサブスクリプションを行った。使い方が想定されているのでこの空間に合った家具メニューを用意している。

サブスクリプション家具(例)

SALHAUS

0 件のコメント: