中村キース・ヘリング美術館は、同館の設計を手がけた建築家・北川原温氏による展覧会「北川原温 時間と空間の星座」の閉幕を前に、建築と展示をより深く体験できる特別イベントを、4月にかけて開催する。同美術館の開館記念日にあたる4月27日を中心に、建築家本人の解説による一般非公開建築の特別ツアーや、約40年に及ぶ創作活動を振り返るギャラリートークなどが企画されている。
同展は、北川原氏の建築思想を「星」、建築作品群を「星座」に見立て、2007年に開館した同美術館を核に、その方法論や生成過程を読み解く内容となっている。展示後半では、設立者である中村和男氏との出会いを起点に、美術館完成に至るまでの対話や試行錯誤の過程を、ドローイングや模型、建築家自身の言葉によって紹介している。会期は2025年6月から2026年5月17日までと長期にわたり、その総括として今回の特別企画が位置付けられている。
最大の見どころとなるのが、4月12日に実施される「建築家・北川原温と巡る『一般非公開建築』特別ツアー&トーク」である。中村キース・ヘリング美術館を中心に、周囲の森に点在する《スパ・キーフォレスト》《ホテルキーフォレスト北杜》《ヴィラ・キーフォレスト》といった建築群を、北川原氏自らの案内で巡る内容で、通常は宿泊者以外立ち入ることのできない建築を含む。八ヶ岳の自然や縄文文化から着想を得たこれらの建築について、設計意図や空間構成を直接聞くことができる貴重な機会となる。定員は約15人で、予約優先。参加費は無料だが、当日の美術館入館券が必要となる。
続いて4月26日には、北川原氏によるギャラリートーク「『時間と空間の星座』展から紐解く40年の軌跡」を開催する。1978年竣工の《ナジャの家》から、1980年代の《ライズ》、1990年代の《アリア》、さらには《ミラノ国際博覧会2015日本館》に至るまで、代表作の模型やドローイングを前に、自身の建築家としての歩みを語る。2025年には北川原温建築都市研究所を株式会社METへ改組し、新たな立場に就いた同氏が、これまでの活動と現在の視点を来館者と共有する場となる。事前予約は不要で、参加費は無料(入館券別途)。
また、4月12日、19日、26日、27日の4日間には、展覧会をより深く理解するための解説リーフレットを来館者に無料配布する。建築を「星」、それらを結びつける構想を「星座」として整理した図版をもとに、代表作を10項目で解説する内容で、展示室内の模型やテキストを読み解く手助けとなる。配布数には限りがあり、チケット購入者が対象。15歳以下の来館者にはジュニア向けガイドも用意されている。
中村キース・ヘリング美術館
https://www.nakamura-haring.com/exhibition/13607
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