本展は、世界的建築家のアルヴァ・アアルトとその妻、アイノ・アアルトが1920年から1930年にかけて追及した、小さくとも豊かに生活するための、住宅デザインに焦点をあてる。
アアルト夫妻は「日常の暮らしにこそデザインが必要である」という思想から建築設計だけでなく、家具、グラスウェアなど現在も使われ続ける名品を多く残した。
また、機能的で衛生面を重視したキッチン設計はアイノ・アアルトが行動力学を追求した効率的なデザインのさきがけとなった。
会場は、1930年にアアルト夫妻が展示した最小限住宅展の再現や、自邸の一部をMITの協力のもとAR(拡張現実)で再現する空間構成となっている。
ZONE1:最小限住宅展
1930年にヘルシンキで行われた「最小限住宅展」の一部を原寸で再現。4~5人家族向けの小規模住宅を想定し、2つの寝室とリビング、ダイニング、キッチンが配置されていた。ROOM2とリビング、キッチンはアアルト夫妻の家具で構成されている。ROOM1の家具は当時、家具デザイナーとして著名だったWerner Westによって手がけられている。
リビング、ダイニング |
ROOM1 テーブル:マルセル・ブロイヤー 椅子:パウリ・ブロムシュテット 卓上スタンド:アイノ・アアルト |
ROOM2 引き出し:アイノ・アアルト ダイニングテーブル:アイノ・アアルト |
ZONE2:アアルト自邸(ヘルシンキ)をAR(拡張現実)で再現
アイノとアルヴァの工夫が詰まった自邸を、現地にいるかのようにARで体験できるコーナー。壁の写真にカメラを合わせると、解説映像も観ることができる。
アアルト自邸入り口 |
壁と床に描かれたキッチン図面にタブレットを向けると・・・ |
AR画面が対応してキッチンを映す |
アアルト自邸3D模型 |
中央の平面図は・・・ |
ARで立体に表示され、 |
近づくことで詳細まで眺められる |
詳細はこちらを参照のこと。
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