「ナインアワーズ」は、ホテル滞在中の「シャワー」+「睡眠」+「身支度」という3つの基本行動の本質を捉え、機能性と品質を徹底追及し、適切で納得感のあるサービスを提供している。「ナインアワーズ浜松町」の開業により、全国で15店舗目、首都圏で9店舗目の出店となる。
「ナインアワーズ浜松町」はこれまでに開業した、大手町(旧竹橋)、赤坂、浅草、新大阪、水道橋各店の建築、設計を担当した建築家、平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所)が手がける。それぞれの街と呼応するような佇まいと、景観自体に溶け込むような内部空間が、ナインアワーズが提案する、街とダイレクトにつながる新たな滞在スタイルを体現している。
平田晃久氏 10階ラウンジにて。背後には東京タワーが望める。 |
国際都市・東京の玄関である、東京国際空港(羽田空港)へつながる「東京モノレール羽田空港線」の起点駅をはじめ、JR山手線、京浜東北線が乗り入れ、ビジネス街、商業地として発展を遂げている浜松町エリア。
周縁には東京タワーや貿易センタービルなどの高層建築、中央部分には中層建築が林立し、建築物によるすり鉢状の地勢を成している。その中央部分、すり鉢の底にあたる所に位置する「ナインアワーズ浜松町」は、その中でも頭を一つ出すように1階分だけ高く設計し、周辺の高層建築物を望み、都市全体を見渡すことができる屋上テラスを設置。
平田氏は今作で6回目のナインアワーズの設計になるが、街とダイレクトにつながる設計のために浜松町で何をするか、1番難しかったという。
吹き抜けを連続させ、容積率をクリアさせた10階のラウンジへのこだわりは強い。360°街を望める解放感ある空間になった。
屋上へつながる外部階段から10階ラウンジを望む |
内部空間は、四角いグリッドの組み合わせにより、吹き抜けを連続させながら、上下空間がつながる、大きなリビングルームのような構造となっている。
アルミ型押し材や、乗り物に使用される部品を使用したインダストリアルなディテールのインテリアは、空港や大ターミナル駅などを通過してきたばかりの利用者の気分を表すように、ナインアワーズが提案する新たな滞在スタイル「トランジットサービス」をイメージしている。
8階デスクスペース。 吹き抜けを介し7階とつながる。 |
カプセルは新大阪と同じライトグレーのタイプ。 今回は階段や手すりも同じグレーを用い、抽象度を上げた。 |
8階ラウンジから9階を望む |
インダストリアルなディテールのインテリア。 トラックの荷台に使用されるアルミを採用。 |
天井は張らず、被覆した躯体や配管が見える。 グレーやシルバーの濃淡を意識した内装。 |
3階以上にあるバルコニーからの眺めは周縁のビルの屋外階段ばかり。 浜松町の街を体感し、この景色もかっこいいと思ってもらえたらと平田氏はいう。 |
ロッカールーム。 細かいものは棚へ収納し、スーツケースはその下へ置く。 |
シャワーはTOTOウォームピラーを採用。 とぎれない柱状のお湯が静かに流れ落ちる特殊な水流を生む。 |
エントランスには浜松町にかけた松が植わる |
今後ナインアワーズは、6月に半蔵門に開業も予定している。(建築設計:平田晃久建築設計事務所)
Tel 03-6432-4256 東京都港区浜松町1-25-10
都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門駅(A2出口)徒歩2分
JR・東京モノレール浜松町駅(北口)徒歩 3分
都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門駅(A2出口)徒歩2分
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