サンゲツは6月4日に、カーテン見本帳「2026-2029 AC」を発刊する。
収録は247柄552点に及び、同日からデジタルカタログも公開する。新見本帳では「カーテンで『つながる』豊かな暮らし」をコンセプトに掲げ、窓装飾としての従来用途に加え、間仕切りや目隠しなど空間を柔軟に扱う提案を盛り込んだ。
商品構成では、空間の分節と連続を状況に応じて切り替える「可変性」を重視する。巻頭企画「Just Right Living」では、カーテンを用いて洗練したゾーニングを実現する手法を、住宅に加えてオフィスや施設など非住宅分野の施工例とともに紹介する。縫製面では、吊元のフックを表裏いずれからも見えにくくする「吊元隠し仕様」を新たに採用し、パーティション用途でも両面の意匠性を保つ構成とした。
機能面ではシアーカーテンの充実が図られている。柄物やリネンライクな質感を持つ薄地において、遮熱や紫外線カット機能を備えた商品を拡充し、室内環境の快適性向上と家具の退色抑制の両立を図る。加えて、生地に小さな穴が生じた場合でも揉むことで目立ちにくくなる機能を持つシアーを新規にラインアップに加えた。糸が切断された場合は回復しない制約があるものの、日常使用における外観維持への配慮として、子育て世帯や公共空間にも推奨している。
デザイン領域では、ヘラルボニーと契約する作家の作品をファブリックとして展開する取り組みを導入した。障害のある作家による独創的な表現を製品に取り入れることで、多様性に配慮した商品開発を進める。あわせて、使用済みカーテンを回収し新たな生地へ再生する水平循環型リサイクル商品を掲載し、資源循環の仕組みをカタログに組み込んだ。これにより、製品のライフサイクル全体での環境負荷低減に対応する。
こうした構成の背景には、住空間と働く場の境界が緩やかになる中で、固定的な間仕切りに代わる柔軟な空間運用への需要拡大がある。リノベーション市場の広がりや生活様式の多様化も、用途の可変性を重視する商品開発を後押ししている。また、夏季の高温化や環境配慮に対する社会的関心の高まりが、機能性や循環型素材の採用につながっている。
同見本帳は、カーテンの役割を単なる装飾から、空間の可変性を叶える要素へと拡張する編集方針を掲げた点に特徴がある。サンゲツは、意匠性、機能性、環境対応を組み合わせた製品提案を通じて、住宅・非住宅の両領域での採用拡大を図る構えを示している。
カーテン見本帳「2026-2029 AC」
発刊日:2026年6月4日(木)
収録点数:247柄552点
デジタルカタログ(6月4日より公開)





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