2022年10月21日(金)から2023年3月19日(日)まで開催されている。
今回の展示は4人の建築家と建築史家(塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛)を
キュレーターにむかえ、地球と生きるためのデザインについて、古今東西21の
プロジェクト例を展示している。
ティム・ジャクソン著『成長なき繁栄』を支点に産業革命以降の高度成長期を超えた今、
環境負荷を低減させるため、持続的成長ではなく成長なき繁栄を検討していく。
展示はライブラリーから始まる。建築はもちろん経済学や哲学、農業まで様々な分野の本が並ぶ。キュレーター会議で話題になった書籍を並べると、私たちが暮らす地球を多角的に
捉えるようなラインナップとなった。
Gallery1 (3F)の「Tool Shed」には棚田での農作業等に使われる道具が展示されている。都市は施設で溢れ、道具を手にすることは少ない。自然と人間の関係を再確認するきっかけとなっている。
写真は「ReBuilding Center JAPAN」の展示。解体される民家から古材・小道具を
レスキュー(救出)し再利用した家具やフローリングである。丁寧に解体し現代に合わせて
リデザインしていくと無駄なく資源を活用できる。まさに地球と生きるためのデザインと
なっている。
21のプロジェクトはそれぞれ解説資料が用意されている。展示内容やキュレーターの
解説を詳細に知ることができる。今回の展示では自分の気に入った展示や関心のある展示の
解説資料を選りすぐってオリジナルハンドアウトを作成できる。
中庭に展示された藁ぼっちは会期中のワークショップを通して実際に葺く予定である。
さらに詳しい説明を希望の方はギャラリーツアーにあわせた見学をお勧めする。
TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life?―地球と生きるためのデザイン
開館時間:11:00‐18:00
休館日:月曜・祝日・年末年始休暇[2022年12月26日(月)~2023年
1月9日(月)] ただし2023年2月11日(土・祝)は開館
入場料:無料(事前予約制)
※TOTOギャラリー・間ウェブサイトよりお申し込みください。
キュレーター:塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛
アシスタントキュレーター:平尾しえな、アナスタシア・ゴリオミティー
(東京工業大学大学院塚本由晴研究室)
会場デザイン:アリソン理恵(ARA)、飯田将平+下岡由季(ido)
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