2022年11月28日-30日の3日間、慶応義塾大学にて建築特別公開イベントが行われた。
通常は公開していない演説館、旧ノグチ・ルームの公開を含めた三田キャンパスを見学する
ことができた。
演説館は1875年に建てられた、木造2階建ての建物である。特徴的な外観は板瓦貼り
なまこ壁となっている。慶応大学一帯の三田山上は戦争の被害があったが、奇跡的に破損を
免れ、1967年に国の重要文化財に指定されている。
旧ノグチ・ルームは鉄筋コンクリート構造で建てられた第二研究室の談話室部分を移築した
ものである。彫刻家 イサム・ノグチ と建築家 谷口 吉郎 によって空間が生まれ、ノグチが
デザインした家具類や関連して制作された彫刻3体が残されている。建築家 隈研吾が移築
デザインを担当している。その他、キャンパス内に点在する建築や彫刻など戦前から残る
造形物に思いをはせることができるだろう。
2022年10月3日-12月16日まで同じく慶応義塾大学三田キャンパスのアートスペース
にて、アート・アーカイヴ資料展「XXIII 槇文彦と慶應義塾 II:建築のあいだをデザイン
する」が開催されている。建築物同士の関係性を重視した思想を持つ槇文彦による慶応大学
湘南藤沢キャンパスの計画について展示されている。三田キャンパス内にも 槇 文彦 設計の
図書館、大学院校舎があるため併せてみることができる。
慶應義塾三田キャンパス 建築プロムナード ー 建築特別公開日
アート・アーカイヴ資料展XXIII 槇文彦と慶應義塾 II:建築のあいだをデザインする
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