2010年4月30日金曜日

アクシスギャラリーにて写真展「SAVE THE FILM」始まる

六本木アクシスギャラリーにて「SAVE THE FILM GELATIN SILVER SESSION」始まる。ゼラチンシルバーセッション(GSS)とは、デジタル画像ではなく、化学反応による銀塩写真でしか表せない写真の美しさを次世代に伝え、フィルムや印画紙などを守っていこうというプロジェクト。開催は今年で5回め、杉本博司、鈴木理策、操上和美、藤塚光政、本城直季、森山大道ら33人の写真家が参加。5/15(土)までの会期中、ワークショップやトークイベントも有。入場は300円(学生は無料)、今夜のオープニングで配られた4色刷A5変型のパンフレットは見応え充分。

2010年4月29日木曜日

丹下健三設計《旧赤坂プリンスホテル》来春閉館へ

昨晩の衝撃的ニュース。
丹下健三設計による「赤プリ」こと《グランドプリンスホテル赤坂》が、老朽化などを理由に来年3月で閉館、取り壊される(画像は朝日新聞4/28夕刊1面)。
X'masのイルミネーションが恒例で、バブル期は此処の予約をとるのが"男子の誉れ"みたいに云われたものだが、もはや隔世の感。

2010年4月28日水曜日

東近美「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」内覧会

竹橋の東京国立近代美術館で明日より始まる「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」内覧会へ。
大規模な建築企画展は1986年以来というから実に四半世紀ふり。その時も出展したという伊東豊雄氏を筆頭に7組の出展者が勢揃い。パーティも大勢の来場者で最後まで大盛況。
屋外の展示1:アトリエ・ワン「まちあわせ」
材料:竹、コンクリート試験体、鉄による"ミニ動物園"。ロビー展示の模型で全容がわかる。


展示2:中村竜治「とうもろこし畑」
バルカナイズドファイバーという特殊紙を糊付けした作品(カッティング技術協力:落合製作所)。よく見ると、支える下の方が太く、上にいくほど極細に(阿野さんに教わる)。計算と根気と忍耐の産物。


展示3:中山英之「草原の大きな扉」
とびらプロジェクトで提案された2棟が1/3スケールで出現。見ているうちに、こちらのサイズと距離感がおかしな具合になってくる。



右奥が展示4:鈴木了二「物質試行51 DOBHOUSE」
伊豆下田で進行中の住宅に連動した作品。「父親が画家だったが、まさか自分が此処でやれるとは」と感慨深げにコメント。



展示5:内藤廣「赤縞」
レーザー下げ振りによる"造形美"にインスピレーションを受けた、暗室で体感する作品。場内床には布が置かれ、振って動かすなど試してみる。7/31には此処でダンスパフォーマンスが開催される。


展示6:菊池宏「ある部屋の一日」
前室と後室の2つの展示に分かれた作品が生まれるまでの経緯は、会場入口で配布される青色リーフレットに詳しい。


最後の展示7:伊東豊雄「うちのうちのうち」
進行中のPJ《今治市伊東豊雄建築ミュージアム(仮)》で予定している多面体空間が1/2スケールで出現。内部にも様々な幾何学世界が展開。




これらの製作過程は特設サイトで公開されている。会場はこれから本格的に撮りおろし(撮影:阿野太一氏)、図録刊行は6月の予定。

本展にあわせてスペシャルなミュージアムグッズも用意。NUNO/安東陽子氏デザインによる"台中オペラハウス柄"のスカーフ(¥6500)。モアレな感じに見える不思議な光沢。会場では伊東さんはじめ男性陣も着こなしていた。


今回の企画展では、マナーとルールさえ守れば作品撮影とWEB掲載が許されていることでも話題。会場の外へ様々に波及していくことを期待している。

2010年4月27日火曜日

夜の銀座界隈

4/23にオープンした田崎真珠の銀座旗艦店《TASAKI銀座本店》はやはり夜が美しい(オープン前日4/22-blog画像有)。ファサードは乾久美子事務所が手掛けている。

向かって左の"花柄のビル"は、MAUBOUSSINの日本旗艦店《モーブッサン銀座フラッグシップストア》。リシャール・ブリア設計+黒田アキ画。

銀座中央通りの街灯が気付いた時(今年1月頃)には一新していた。去年の国際コンペ最優秀案をとった松井淳氏+桜沢拓也氏(前橋工科大学)による「FOUR S FOR S」とのこと(参考:銀座経済新聞 2009.11.21記事)。

2/26にオープンしている《新ヤマハ銀座ビル》も夜の外観がおススメ(日中の画像は3/18-blog参照)。実際はこの3倍キレイ。
向かって左隣はH&M銀座店が入っている《GINZA gCUBE》。道の向かいでは芦原太郎建築事務所の物件が進行中。


帰路、4丁目の地下通路内に「バーバリー銀座マロニエ通りにオープン」の柱広告が目に入る。本日は雨天にて、こちらはまたの機会に(参考:VOGUE.com 4/27FASHION NEWS)。

2010年4月24日土曜日

4/25より「ふたつの住宅論 篠原一男と私の住宅展」

明日4/25(日)より桑沢デザイン研究所 1Fホールにて「ふたつの住宅論 篠原一男と私の住宅展」が開催される(主催:同校総合デザイン科昼間部3年スペースデザイン専攻)。初日14時より、入江経一氏(建築家)×鈴木明氏(神戸芸工大教授,telescoweb主宰)×大松俊紀氏(KDS専任講師)による対談も。会期は4/29(木)まで、無料。

2010年4月23日金曜日

ロイター発、北京の超狭小カプセルマンション

Yahoo! ニュースで情報を確認、ロイター発:住宅難の北京に「カプセル・アパート」、広さ2平米、だそうだ。

スパイラルにて「林雅之写真展」開催中

Spiral Garden にて「林雅之写真展 Building Building」開催中。これまで無印良品arflexなどの撮影を手掛けている。都内の工事現場を撮影した、モノクロ大判の写真がズラリと並ぶ。1Fのレストランからも眺められる。パネルの序文に編集者の橋場一男氏が寄稿していた。会期は4/25まで。参考:AXIS jiku (2010/4/4)。

2010年4月22日木曜日

乾久美子事務所《TASAKI銀座本店》明日リニューアルオープン

細長ーい青の工事囲いがかかっていた、改修中の田崎真珠の銀座旗艦店《TASAKI銀座本店》がお目見え。ロゴも「TASAKI」に一新、明日4/23オープンする(参考:FIGARO.jp 2009/11/16NEWS、2010/3/16KEN-Platz)。設計は乾久美子建築設計事務所+清水建設。TASAKIサイトでは特徴的なファサードを訴求した映像が流れている。

2010年4月21日水曜日

丹下都市建築設計《渋谷桜丘町計画》

渋谷区桜ヶ丘で建設中の丹下都市建築設計《渋谷桜丘町計画》。2年前に工事看板を見ていたが、着工したらしい。地上9F+地下2F、停電にも耐えうる次世代ITオフィスビル(PJ名称:渋谷インフォスプロジェクト)になるとのこと。

2010年4月16日金曜日

ギャラ間「竹原義二展」関連講演会

一昨日より乃木坂ギャラリー・間で開催中の「竹原義二展 素(そ)の建築」関連講演会へ。冷たい雨降る晩だったが、会場津田ホールは満席。竹原氏の地元大阪からの来場者も多数(ロビーで柳々堂のMさんと2年半振りにお会いする)。講演会の前後のサイン会では共に長い列ができていた。画像は極太の黒いマジックで一人一人丁寧に著作(展覧会図録、写真:絹巻 豊氏)にサインする竹原氏。なお閉幕時のアナウンスによれば、5/6,22,29の土曜日に竹原氏が展覧会場に来られるとのこと(詳細はギャラ間サイト参照)。追記:5/7 report updata

2010年4月15日木曜日

INAXブックギャラリーにて話題の新刊2点購入

INAX出版から今春の新刊より2点。[建築のちからシリーズ]の最終巻となる、山本理顕氏らによる『地域社会圏モデル 国家と個人のあいだを構想せよ』は増刷中、貝島桃代氏初の単著『建築からみた まち いえ たてもの のシナリオ』は店頭に出たばかり。

schtuccoによる『地域社会圏モデル』の装丁は、表4のISBNコードまわりも凝っている。貝島本は手の中のおさまりもしっくりと良い文庫サイズ、著者によるスケッチが映える薄い桃色の装丁、栞紐もシャーベットオレンジで可愛らしい(ブックデザイン:藤田美咲)。

2010年4月14日水曜日

日本橋界隈を走るおシャレな無料巡回バス

八重洲北口〜日本橋〜京橋〜宝町を、流線型のフロントガラスがカッコイイ無料巡回バスが走っている(開業は2004年3月)。「メトロリンク日本橋」は低公害・低騒音で、動力や燃料にも目配りしたエコ車らしい(画像はタービン電気バス)。車体には出光美術館蔵の「江戸名所図屏風屏風」の日本橋・京橋界隈が描かれている。




2010年4月13日火曜日

ギャラ間にて明日より「竹原義二展」

ギャラリー・間にて明日から始まる「竹原義二展 素(そ)の建築」の内覧会へ。会場3Fは120点の手描き図面で壁面をぐるりと囲み、中庭いっぱいに杉と檜を使ったインスタレーション作品、4Fには1/100スケールの模型が001から150までずらりと並ぶ。来場者には竹原氏のイラストによるPOSTCARDがプレゼントされた♪ 右から「海椿葉山」「山坂の家I」「延命湯」。

なお、竹原氏は、大阪市立大学大学院小池研究室と共同で、リノベーションPJ《豊崎長屋》で日本建築美術工芸協会(AACA)選考による第8回芦原義信賞を昨年末に受賞している。

2010年4月9日金曜日

「粉体塗装」によるプロダクト展「+P project」明日まで

ライターNさんに勧められ、カドワキグループによる「+P(プラスパウダーコート)project」展へ(新宿パークタワー1Fにて、明日4/9(土)まで開催)。
粉体塗装とは、溶剤塗料と異なり、帯電させたパウダー状の塗料を静電気を利用して付着させ、焼き付ける技法。工程の過程と仕上がり後に揮発性有害物質が発生しない為、エコ塗料としても需要が高いという。色数も豊富で、光沢ある鮮やかな発色もカスタマイズ可能。会場には主力のバイク、自転車をはじめ実に様々な製品が並ぶ。2010年バンクーバー五輪に出場した「車いすチェアスキー」オリンピックモデルも。
デザイナーとのコラボレーションも数多く、arflexTIME&STYLEの家具などnendoの地球儀「361°(イチド)」、落合製作所OTTIのプロダクト、中村竜治建築設計事務所デザインのいす「ぬけがら」、「±0」の加湿器などなど。

ホイールから駐車場の発券機まで、きっと一度は目にしたことがある筈。出展リストはカドワキGサイトリリースを参照。