2011年1月31日月曜日

寛永寺陸橋上から、建設中の《東京スカイツリー》

根津から北上野へ向かう途中、鶯谷駅付近の寛永寺陸橋大カーブ途上にて。
ホントにこの《東京スカイツリー》というのは、思わぬところからヌゥっと姿を現わす。

2011年1月30日日曜日

「とーはくナビ」体験記

上野の東京国立博物館本館が年頭にリニューアルしたのに伴い、専用スマートフォン無料貸出による館内サービス「とーはくナビ」が試験的に行なわれている(1/18-3/31)。
6つあるコースのうち「リニューアルエリア体験コース(45分)」と「建物めぐりコース(30分)」を体験。

「建物めぐりコース」は、本館外観→同エントランス→表慶館→同エントランス→黒門→法隆寺宝物館→校倉という順路。なお、本館1Fの展示を巡る「リニューアルエリア体験コース(45分)」の詳細は、同ナビを企画・開発したクウジット(株)1/18-blogに詳しい。

本館正面入口の破風に何が鎮座しているかなんて、今まで気にしたこともなく。

本館ロビーに入って正面にある時計の大きさなど、これまで想像したこともなく。イヤホンで聴きながら「へー?」「ほー?」と独りごつ状態からしてかなりヤバい。

表慶館の入口左右に控えるライオンの口は●●●を意味しているとか、内部のドーム天井は実のところ●●●●とか。

ガイドの最後は「校倉」。こんなところに鎌倉時代の建築物=しかも重要文化財が在るなんて、驚きの事実。

一足早く「とーはくナビ」を体験した[telescoweb]代表/鈴木明氏が絶賛していた通り。氏が連載中のコラム(トステム社発行プロユーザ向けメールマガジン「TOSTEM-PRO」の次回2月号)に体験記を執筆予定とのこと(同メルマガはWEB Magazine [イエスト]更新時に合わせて毎月配信される)。

2011年1月29日土曜日

手塚事務所《空中庭園の家》オープンハウス

柏市内にて、手塚建築研究所オープンハウスを見学。
設計:手塚建築研究所+オーノJAPAN、照明:ぼんぼり光環境計画

門柱に四角く空いた新聞入れがシンプルでカッコいい。

地上2階、RC造の住宅で、今回は既に作品タイトルが決まっていた。その名も《空中庭園の家》。ルーフ上と、2階ベランダ腰壁部分にもふんだんに土を入れ、植栽を可能に。オープンハウス案内にあったスケッチ(断面のラフ)を現場でやっと読み解く。

1階:L字廊下の最初のつきあたりから、玄関方向を見返り。右手に部屋が3つ(浴室と居室2つ)が並んでいる。
1階:浴室+トイレ+洗面。スモークガラス越しでもかなり明るい南面の水回り空間。

1階:浴室隣、子供部屋として予定。

1階:西側の寝室。子供部屋との境は収納で仕切っている。

テラス側に近寄ると、足下からほんのり床暖房の暖気が。

2階へ。階段下は収納として活用。


2階:階段つきあたりはトイレ、他は収納。

お施主さんの要望に最初からあったという、手塚作品といえばこの業務用キッチン(OZAKI厨房ホシザキ電機)。

キッチン+ダイニング+リビングは南面の一室空間。天井中央には四角いトップライト。お馴染みの薪のキューブストープもお施主さんのご要望。

ベランダ腰壁の"庭園"。早くもいろんな種類の植栽が始まっている。配布された断面図を見る限り、けっこうな土の深さ。

外壁の仕上げ。この屋上庭園も同様におそらく1mくらい土が入っている。きれいにツラが合っているので、下から見上げた様子からは判りにくいが。

1/31追記:この数時間前に見学、「LEICA Digital Scaling PJ」で実測した編集部noraに拠れば、「屋上の土の深さは約1m、高さ2~3mの木が植えられるよう対応した。この荷重に耐える為、RC造にした」との事。

1階、階段、2階ともに床材はラウン合板。

北側の外階段から"屋上"の空中庭園へ。

前回の《菊名の家(仮称)》オープンハウスに続いての屋上探検に胸躍る。

残念、未だ立ち入り不可でした。

トップライト周りにはかなりの量の土が入っている。お施主さんは何を植える予定なのだろうか。

空中庭園プランは《屋根の家》などの作品を見たお施主さんからの要望なのかナと想像していたら、違った。提案は手塚事務所側からで、早い段階に決まったという。


見学時、TV局による撮影と手塚由比氏への取材が行なわれていた。ONAIRが待たれる(ウッカリ邪魔して映ってませんように・・・)。

2011年1月28日金曜日

「AGC studio デザインフォーラム」難波和彦氏登壇

京橋にある旭硝子の体験型ショールーム「AGC studio」にて、第2回「AGC studio デザインフォーラム」開催。講師は難波和彦氏。自著タイトルでもある「建築の四層構造」をベースに、「箱の家」シリーズと開口部の関係について約2時間のレクチャー。

2011年1月27日木曜日

北川幸治の仕事展 「進化する土鍋」

リラインスのle bain(ル・ベイン)1Fにあるショップ MITATEから届いたこのDM、よくよく見ると、凄いんです。あつあつお鍋を料理ミトン無しで素手で持っている!
これはIHヒーター専用の土鍋で、やきものに特別な塗装が施されていて、ヒーターの熱は伝えるのに、持つところは常温のままという。IH用の鍋でおしゃれでカラフルな器をお探しの方、MITATEで2/6まで開催中の北川幸治の仕事展 「進化する土鍋」にて展示・販売中です。






2011年1月26日水曜日

「公園のような建築」SANAAがNHK「クロ現」に出演

妹島和世氏と西沢立衛氏による建築ユニットSANAAがNHK「クローズアップ現代」に出演、キャスター国谷裕子氏のロングインタビューに応じた。「建築が人をつなぐ 〜妹島和世・西沢立衛の挑戦」再放送は今夜未明(1/27木曜日AM0:15より)NHK-BS2にて。

「建築は職業でなく生き様である」 建築家フォーラム講演会

INAX:GINZAで開催された田紀貞アトリエ企画展最終日に「建築道」講演会が開催された。



国広ジョージ氏による紹介の後、講演会はスタートした。
前田氏は通常の講演会の様に建築作品を並べて話すことはせず、建築とは何かをテーマに講演が行われた。
企画展、講演会のテーマである「建築道」は、「仏道」「茶道」「剣道」などと同様に「道の思想」を用いて建築を実践していく思想。
建築の表面的な事でなくもっと深いところ「生き様」について考え、それが「建築道」へとなっていった。
講演会は前田氏の建築対しての熱い想いを感じるものだった。



講演会後に懇親会が行われ、前田氏が運営する典座の料理が振る舞われた。

2011年1月22日土曜日

昨日のMUJI「未来の家PJ」シンポ参考文献

無印良品の家×東北芸術工科大学「未来の家プロジェクト」シンポジウムで引用された主な書籍:『未来の住宅 カーボンニュートラルハウスの教科書』竹内昌義、馬場正尊、三浦秀一、山畑信博、渡部桂共著(バジリコ 2009)、『世界基準の「いい家」を建てる 日本初「パッシブハウス」は、ここがすごい』森みわ著(PHP研究所 2009)

2011年1月21日金曜日

無印良品の家×東北芸術工科大学「未来の家プロジェクト」

省CO2イベントをハシゴ、北青山へ。無印良品の家×東北芸術工科大学 共同研究「未来の家プロジェクト」記者発表とシンポジウムを聴講。
未来の家プロジェクト」とは、これまで「木の家」「窓の家」「朝の家」を展開してきた無印良品の家と、「山形エコハウス」を手掛けた東北芸術工科大学のコラボレーションで、住まいの快適さを計る新しい「ものさし」を、双方が持つネットワークと実績をベースに、ユーザーと共に考えていこうというもの。
シンポジウムには山形エコハウスプロジェクトメンバーである竹内昌義氏、馬場正尊氏、森みわ氏が出席。


会場となった東京芸術学舎は、昨秋オープンした京都造形芸術大学と東北芸術工科大学の外苑キャンパス(設計:日建設計)。満15才以上なら誰でも公開講座に申し込めるアートカレッジ。

最新LCCM動向「第6回住宅・建築物の省CO2シンポジウム」

すまい・るホールにて終日開催された「第6回住宅・建築物の省CO2シンポジウム」へ。「住宅・建築物省CO2先導事業」の平成22年度(第2回募集)において採択された14事業のプレゼンと、前回採択されたうちの5例のその後の報告(共催:国土交通省、建築研究所日本サステナブル建築協会)。

今回の評価で大きなポイントは、「見える化」により、建物を使う側にも省CO2・LCCM(Life Cycle Carbon Minus:ライフサイクルカーボンマイナス)を喚起させる啓蒙的先導性があり、今後の波及・普及効果が期待できるもの。単に数値を誇るだけでは評価されない段階に。業界の関心は高く、開始時には会場はほぼ満席の状態。
参考LINK:建築研究所発表>低炭素社会の先進的エコ住宅:LCCM住宅

丸の内・ハーマンミラーストアにて、トラフ建築設計事務所トークショー開催

先月東京・丸の内にオープンした、ハーマンミラー社の世界初の直営店「ハーマンミラーストア東京」にて、ストアデザインを手がけたトラフ建築設計事務所によるトークショーが開催された。
空気の器の本」発売を記念して、エントランスには彼らが手掛けたプロダクト「空気の器がディスプレイされている。カラフルで軽快な展示は、一足早く春の訪れを伝えているようでもある。



(写真左)鏡に映った空気の器。表裏の色の違いにより、鏡像に面白い変化が起こる。
(写真右)会場となったストア内にハーマンミラー社の名作椅子が並ぶ。これらの椅子は普段は写真奥のガラス棚にディスプレイされている。


写真左から、鈴野浩一氏、禿真哉氏(共にトラフ建築設計事務所、以下トラフ)、ストアのディレクションを行った天野譲滋氏(ジョージ・クリエイティブ・カンパニー代表、デザインビジネスプロデューサー)、ファシリテーターの中田千彦氏(建築家、宮城大学事業構想学部准教授)。
トラフの二人が目指したのは「人と家具が公演を散策するような空間」。三菱一号館との位置関係に着目し、三菱一号館で寛ぐ人々がその流れの延長で立ち寄りたくなるようなストアを目指してつくられた。

さまざまな床材をピクニックシートを広げたように配置されたデザインが特徴的だ。エンドユーザー向けのストアのため、自宅で家具を配置した様子をイメージしやすいように、との意図が含まれている。
コンペを勝ち抜き採用されたこのトラフのデザインは、全体的に柔らかくフレキシブルな雰囲気。ハーマンミラーが持つ固くロジカルなイメージとは少々趣を異にする。
「このデザインに対して疑問の声が無かったわけではない」と、ディレクションの天野氏。「しかし、初のB to Cストアということもあり、これまでのロジカルで男性的なブランドイメージに新風を吹かせたかった。例えば丸の内に勤務する女性もファンに取りこむなど、敷居を低くし、幅広い世代に受け入れられる店舗デザインをあえて目指した。」と、天野氏は語る。

2011年1月18日火曜日

GALLERY A4 八木マリヨ展

東京・竹中工務店入り口に四角い物体。
これはGALLWRY A4にて開催中の「八木マリヨ展 名和の森をくぐりぬけると...」の展示作品。
石のように見えるが、シュレッダー屑や古紙をセメントで固めてある。

作品名:螺旋の記憶




会場入り口にはGARBO照明具として発売され、現在はGAVINAより発売されているフリンジカーテンが美しい。



入ると目の前に大量の鉋屑が目に入る。
鉋屑の縄が幾本も立ち並び森の様。

作品名:縄の森


木場を中心に全国の木工製材所から廃材となった鉋屑を集め、それを綯って縄の森を製作したとのこと。

展示会場奥には巨大巻き貝が。

作品名:マイマイの遊離


世界中の新聞紙を細かく断裁した物を固めて出来ていて、内部に入ることが出来る。



上を見上げると映像が流れ、とても落ち着いた空間。



3月10日まで。