2022年11月28日月曜日

展示「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」開催中

五色橋ビル8階にて展示「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」が
2022年10月3日(月)から2023年3月31日(金)まで開催されている。 


かつて本は鎖で本棚とつながれており、本は本棚の近くでしか読むことができず、本棚は
窓からの光がとどく場所にあったという歴史から今回の展示がスタートしている。
電球や活版印刷が普及し、図書館の在り方は変わっていった。本と本棚と太陽の関係性を
再確認できるような展示となっている。


「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」は、期間限定のライブラリーで
ある。35年前に倉庫兼研究開発施設として建設された五色橋ビルは運河と海岸通りに
挟まれた立地にあり、展示会の会場となっている。朝陽から夕暮れまで豊かな自然光が
差し込む環境から着想を得て、本と本棚と太陽の関係を根源とした図書館に思いを馳せ、
太陽と呼応する個性的な10種類の本棚を点在させている。



それぞれの本棚にはテーマが込められており、それに紐づく本が保管されている。本棚が
居場所となり、本棚と紐づく本に遭遇する、サイトスペシフィックな図書館を目指している
ことが感じられるだろう。本展の開催は、場所固有の本質を紡ぎながら、建物と都市の関係
を読み解く試みであり、建物の価値を高めるリノベーションの下地となることが期待
されている。




「LIBRARIES|鎖でつながれた本と本棚と太陽」


        会期:2022年10月3日(月)-2023年3月31日(金) 
        会場:東京都港区海岸3-5-13 五色橋ビル 8階 
      開場時間:10:00-日没閉館(WEBサイトでご確認下さい)
       休館日:土日・祝日・年末年始(WEBサイトでご確認下さい)
       入場料:無料(予約制)
   企画・会場構成:松井 亮 
        選書:幅允孝 | B A C H アートディレクション:木住野彰悟 | 6D

2022年11月14日月曜日

「TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life?―地球と生きるためのデザイン」開催中

TOTOギャラリー・間にて企画展「How is Life?―地球と生きるためのデザイン」
2022年10月21日(金)から2023年3月19日(日)まで開催されている。 

今回の展示は4人の建築家と建築史家(塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛)を
キュレーターにむかえ、地球と生きるためのデザインについて、古今東西21の
プロジェクト例を展示している。
ティム・ジャクソン著『成長なき繁栄』を支点に産業革命以降の高度成長期を超えた今、
環境負荷を低減させるため、持続的成長ではなく成長なき繁栄を検討していく。 


展示はライブラリーから始まる。建築はもちろん経済学や哲学、農業まで様々な分野の本が並ぶ。キュレーター会議で話題になった書籍を並べると、私たちが暮らす地球を多角的に
捉えるようなラインナップとなった。 


Gallery1 (3F)の「Tool Shed」には棚田での農作業等に使われる道具が展示されている。都市は施設で溢れ、道具を手にすることは少ない。自然と人間の関係を再確認するきっかけとなっている。 


写真は「ReBuilding Center JAPAN」の展示。解体される民家から古材・小道具を
レスキュー(救出)し再利用した家具やフローリングである。丁寧に解体し現代に合わせて
リデザインしていくと無駄なく資源を活用できる。まさに地球と生きるためのデザインと
なっている。


21のプロジェクトはそれぞれ解説資料が用意されている。展示内容やキュレーターの
解説を詳細に知ることができる。今回の展示では自分の気に入った展示や関心のある展示の
解説資料を選りすぐってオリジナルハンドアウトを作成できる。


中庭に展示された藁ぼっちは会期中のワークショップを通して実際に葺く予定である。
さらに詳しい説明を希望の方はギャラリーツアーにあわせた見学をお勧めする。





TOTOギャラリー・間 企画展 How is Life?―地球と生きるためのデザイン


開館時間:11:00‐18:00
休館日:月曜・祝日・年末年始休暇[2022年12月26日(月)~2023年
    1月9日(月)] ただし2023年2月11日(土・祝)は開館
入場料:無料(事前予約制)
    ※TOTOギャラリー・間ウェブサイトよりお申し込みください。
キュレーター:塚本由晴、千葉学、セン・クアン、田根剛
アシスタントキュレーター:平尾しえな、アナスタシア・ゴリオミティー
             (東京工業大学大学院塚本由晴研究室) 
会場デザイン:アリソン理恵(ARA)、飯田将平+下岡由季(ido)

2022年11月11日金曜日

戸田建設、アート事業「ART POWER KYOBASHI」始動

戸田建設(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)は、東京都中央区京橋で進めている自社ビル建替えを含む大規模オフィスビル開発において、隣接街区と共同して芸術文化の拠点形成を目指し、2024年竣工のTODA BUILDING(以下、TODAビル)の低層部(1~6階)で展開するアート事業を発表した。
事業コンセプトは「ART POWER KYOBASHI」で、アーティストやキュレーターなど芸術文化の領域で活動する新進のクリエーターが集い、創作・発表し、評価を受けて自立成長していく仕組みを各種プログラムの実践を通して構築・支援する。また同時に、京橋に息づく文化資産がアーティスト等とともに更新され、成長を続け、京橋の魅力が向上するまちづくりに貢献していく。(以下、パースは戸田建設提供。)
▲11/8 に実施された記者発表にてアーティストやキュレーターの集合写真
▲2024年竣工予定のTODA BUILDING
▲前面道路から約15メートルセットバックした、屋外広場:アートスクエア(仮称)

現在は、そのパイロット版として、TODAビルの建設現場の工事仮囲を活用した公募プロジェクト「KYOBASHI ART WALL」(2021年11月~)や地域のアートイベントとの共同作品制作プロジェクト「Tokyo Dialogue 2022-2024」(2022年10月~)を先行して実施している。
2024年のTODAビル完成からビル共用部を展示空間としたパブリックアート・プログラムを中心に各種プログラムの各プログラムが本格稼働する。
パブリックアート・プログラムは、新進アーティストやキュレーターが都市の風景を担う大規模かつ更新性のある作品発表の場として、TODAビルの共用空間を活用し、更新性のあるパブリックアートを展開するもの。第1回目は、キュレーターに国内外で活躍するインディペンデントキュレーターの飯田志保子氏を迎え「螺旋の可能性――無限のチャンスへ」をコンセプトに4名のアーティストの作品を、1Fエントランスロビー、屋外広場、2Fおよび3F回廊等、共用スペースを活用して展示する。
▲1F エントランスロビー
▲2F 回廊

そのほか、実践型スクールのプログラムやアーティストに作品販売の機会を提供するプログラムなどが実施される予定。

2022年11月10日木曜日

「オカムラグランドフェア2023」開催

2022年11月7日オカムラが「オカムラグランドフェア2023」について記者会見を行った。 

オカムラガーデンコートショールーム(東京・千代田区)にて開催される展示会は、11月9日から11月30日までの期間、密を避けるために人数を制限し完全招待制となっている。12月5日からは完全予約制にて、オカムラガーデンコートショールームで製品をみることができる。 



今回のコンセプトは、「ぶつけろ、本音。組織を超えて、ハートビートするチームへ。Heart Beat Office」。同じ目的に向けチャレンジする仲間との関係性を探求し、本音で語り、心響き合うチームをつくるための環境づくりを提案。チームの結束力を高めチーム内外と交流を生み出すオフィス家具や多様な働き方に合わせた家具、環境配慮製品などを新製品として発表。また、20周年を迎えたオフィスシーテング「コンテッサ」も紹介、展示している。


・新製品:「WORK VILLA(ワークヴィラ)」  「溜まり場」「縁側」「小路」の組み合わせにより、さまざまなコミュニケーションを生み出すクリエイティブ

 ファニチュア。

 (2022年11月発売 

 

・新製品:「Lives Architectural Products(ライブス アーキテクチュラル プロダクツ)」  2017年に発表したオフィスファニチュアシリーズ「Lives(ライブス)」に建材製品3製品を追加

 (2022年11月発売) 

 

・オカムラのフラッグシップシーティング「Contessa(コンテッサ)」発売から 20 周年を記念して

 シーティング「Contessa Ⅱ(コンテッサセコンダ)」よりアニバーサリーモデル(2023年3月発売)と

 サステナブルな製品開発に基づくサーキュラーモデル(2022 年 11 月発売)を追加

 

・新製品:「Potam(ポータム)」  環境面と機能面に配慮した新しいスタンダードとなるタスクシーティング。オカムラ独自のリサイクル

 インフラを確立し、使用済みのオカムラ製品を回収・分別して新たな製品の材料の一部して使用する

 「循環型の製品」の開発をする「Re:birth(リバース)」プロジェクトの初めての製品を

 サーキュラーモデルとしてラインアップ

 (2022年11月)

 

そのほか、未利用材を新たなマテリアルとして製品に活用する取り組みで開発された天板を使用した

 クリエイティブファニチュア「SPRINT(スプリント)」テーブル

 (2022年11月発売)

 

 

・構造を見直し環境配慮と安全性を高めたワークブース「TELECUBE by OKAMURA」 新モデル

 (2023年1月)


 


 また会期中、「FUTURE VISION 203X 働き方開花」の展示を同時開催。203X年の働き方、働く環境はどのような進化をとげるのか?これまでの働き方の変遷と合わせて体験・イメージできる展示となっている。



 

オカムラグランドフェア2023 

 

      会期:2022年11月9日11月30日(完全招待制) 

         2022年12月5日~(完全予約制 

    開館時間:10:00~17:00    

     休館日:土日、祝 

      会場:東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニ・ガーデンコート3F 

     入場料:無料(予約制) 

 

2022年11月8日火曜日

隈 研吾 提案【KuMO】Kuma Mobile Office

コワーキングスペースを兼ねた、サテライトオフィス【KuMO】Kuma Mobile Office  が

 2022年より全国に続々と展開中である。地域性・人との繋がり・空間を探求する新たな

リモートワークの場を目指し、既に開設の北海道と沖縄県にて会員募集している。 


地域に深く根差した建築を提案する、 隈研吾建築都市設計事務所・KKAA(KENGO KUMA

&ASSOCIATES) 2022年始動の進行形プロジェクト【KuMO】Kuma Mobile Officeでは、

 地域らしさを存分に盛り込んだ実験的なサテライトオフィス空間を具体化、北海道(東川町)

 と 沖縄県(那覇市 壺屋) の二つの場所で利用を開始した。 岡山県(真庭市)にも近日オープン

予定である。 



【北海道・東川町 ~ 鉄道、 国道、 上水道がない町にできたオフィス ~】 


素材の木材はすべて北海道産にこだわり、 中でも外壁については東川町の木をふんだんに

採用している。  

東川町は、 世界最高レベルの木工家具の町である。地域の家具工房と共に、 建築の耐震

システムの一部となり、 ワークステーションともなる、 木でできたKAGUユニットを開発

した。 ユニットは棚と机が一体となった家具であり、 家具屋によって建築に

はめこまれる。 

まさに東川の素材と家具の融合の象徴であり、 建築と家具との境界をとっぱらった新しい

実験である。 

 




【沖縄県・那覇市 壺屋~ 焼き物と市場の街で、 那覇の歴史と現在を感じるオフィス ~ 】 


昭和43年に建てられた、 コンクリートブロック造の3階建ての建築のリノベーション。 

交差点に面して建ち、 かつては、 和菓子や居酒屋として営業していた。 サテライト

オフィスは2階に位置し、 1階には新しい沖縄を代表する店舗、 リカーショップ

「LIQUID」とソーセージショップ「TESIO」による、 「LIQUID THE STORE」がある。

 ストリートに開かれて、 飲み食いも楽しめる、 現代のマーケット的な空間となっている。 

オフィスは、 集中して仕事のできるカウンターを窓際に設置し、 中央部には小さな丸

テーブルを並べオープンな雰囲気をつくっている。 ガラスによって仕切られた打ち合わせ

スペースでは、 メインスペースと連続しながらも、 囲われた空間で快適なミーティングが

可能である。 3階のゲストルームは、 オフィスと連携して、 ワーケーションとして、 

数日、 那覇で働くというライフスタイルも提案している。 





ホームページ:KuMO (Kuma Mobile Office) 

2022年11月7日月曜日

三協アルミ「未来のとびらコンテスト2022〈大学生版〉」一次審査通過者及び三協アルミ賞発表

三協立山株式会社・三協アルミ社が実施する、全国の大学生を対象にした「未来のとびらコンテスト2022〈大学生版〉」の一次通過者及び三協アルミ賞が発表された。 
同コンペは、2015年にスタートした学生建築デザインコンペで第7回となる今年度のテーマは『共有したくなる宿』。審査委員は、審査委員長の西沢立衛氏ほか、大西麻貴氏、百田有希氏、三協アルミ役員1名。
一次審査を通過した7組は、12/8(木)に開催される最終審査会にて、作品プレゼンテーションし、質疑応答・公開審査を経て、最優秀賞を含む各賞を決定する。
▲一次審査会の様子

一次審査通過者および三協アルミ賞は下記の通り(氏名は代表者のみ)。
<1次審査通過者>
MT0065 井戸 航太郎
MT0112 吉田 真緒
MT0120 中谷 祐紀
MT0121 渡邉 純平
MT0157 今村 倫里伽
MT0159 本多 響
MT0210 飯田 夢
<三協アルミ賞>
MT0154 飯島 隆也 

一次審査の結果は、公式サイトにても公開中。

2022年11月2日水曜日

2022年度グッドデザイン賞「大賞」決定



本年度グッドデザイン賞受賞1,560件(審査対象数5,715件)より選出された大賞候補である

ファイナリスト5件。97人の審査員と本年度グッドデザイン賞受賞者および一般の方から

最多投票数を得て決定した2022年度グッドデザイン大賞は

「地域で子ども達の成長を支える活動 [まほうのだがしやチロル堂] 」である。 



駄菓子屋という地域に根差した場をプラットフォームとし、支援を必要とする子どもたちが

気軽に集まりやすい点に加え、この仕組みを支える大人にとっての「学びの場、議論の場」

である点にも支持が集まり、同様の仕組みが日本各地へ広がっていくことへの期待を反映

しての大賞受賞となった。 


(左から:坂本大祐(さかもとだいすけ)合同会社オフィスキャンプ代表 、吉田田タカシ 

(よしだだたかし)アトリエe.f.t.代表 、石田慶子(いしだよしこ)一般社団法人無限代表理事) 


アトリエe.f.t.代表である 吉田田 タカシ 氏は 

『チロル堂が奈良で始まってまだ1年余り、金沢に2号店がオープンして、いよいよ2023年

には全国各地でのさらなるチロル堂の展開が本格的に始まります。 この場は子どもたちに

とっての「楽しい魔法の場」であるだけでなく、実は大人たちがこれから先のより良い

社会について学び合うことができる、寺子屋のような場としてもさらに充実させていきたい

と考えています。 この受賞をきっかけにさらに多くの皆様から関心を持ってもらえること

を望んでいます。』 

とコメントしている。 


チロル堂HP:トップ | まほうのだがしや チロル堂 (tyroldo.com)

グッドデザイン賞HP:GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org)

受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2022」:GOOD DESIGN EXHIBITION 2022 | 建築コンペ・イベント情報 --【KENCHIKU】