2011年5月28日土曜日

AGCstudio主催・学生向「ガラス建築ツアー」開催

京橋にあるAGCstudio主催による、建築を学ぶ学生を対象として銀座・京橋にあるガラスを特徴的に使用した建物を巡る「ガラス建築ツアー」が開催された。

AGCstudio発行の「Glass Architect Map GINZA」をテキストに用い、同マップに掲載された建物を中心に銀座の街を徒歩でゆっくり巡る当ツアーは、今回2回目の開催となる。ガイドは前回と同じく、AGCstudioにてアドバイザーを務める松本氏。有名建築が軒をつらねる銀座界隈だが、普段はじっくり観賞することなく素通りしてしまいがち。銀座の新しい楽しみ方に気付くツアーとなったのではないだろうか。

写真は出発前にAGCstudio館内を見学する学生たち。館内には建築関連の本も多く置いてあり、閲覧に立ち寄る学生も多いという。現在1Fにてみかんぐみとのコラボによる企画展を開催中。詳細は下記URLを参照のこと。
http://www.kenchiku.co.jp/event/detail.php?id=2753

2011年5月26日木曜日

MATERIO古今graphics!by サダヒロカズノリ開催中

中川ケミカルCSデザインセンターで開催中の「MATERIO古今graphics!by サダヒロカズノリ」へ。
カッティングシート“MATERIO”を使い、サダヒロカズノリ氏が会場全体をデザインしている。


鉄錆、緑青、金銀など、本物の素材を粘着シートにした「スーパーマテリオ」の発売から10年。「スーパーマテリオ」は、この春「マテリオ」として、新カタログ、新ロゴで生まれかわった。

鉄錆ならではの質感や錆だれがなんともいえない雰囲気。カッティングシートでこんなことが出来るなんて。



緑青、金銀の“MATERIO”も場所によって色味が違い、独特の素材感を醸し出している。




ガラス越しに移るカッティングシートの影。





“MATERIO”鉄錆使用で『機動戦士ガンダム』ザクもオリジナルに。
※本の装丁はサダヒロカズノリ氏。




会期:2011年4月26日(火)~9月3日(土)10:30~18:30  土・日・祝日 休み  
   *夏期休業 8/11~8/15
   最終日のみ土曜オープン
場所:CSデザインセンター 入場無料・予約不要

2011年5月25日水曜日

MARUNI COLLECTION 2011

マルニ木工東京ショールームで開催中の「MARUNI COLLECTION 2011」へ。
ミラノサローネ国際家具見本市で発表された新作「Roundish」「Lightwood」の国内初の展示会。


新作「Roundish」深澤直人氏デザイン。
まるみがあるフォルムが特徴で、後ろにもたれても横にもたれても、背中のフィット感が心地よい。


新作「Lightwood」ジャスパー・モリソン氏デザイン。
メッシュシートの座席部が軽やかさを感じさせる。そして実際持ってみると本当に軽い。女性が片手でもらくらくに持ち運べるほどの軽さ。


ミラノサローネで発表され、今秋発売予定のコーリアン(人工大理石)天板のテーブル。柔らか味のある色が美しい。


レストランだった地下階を改装し、新たにショールームとして生まれ変わった地下空間。落ち着きのある空間で、1F(天井が高く明るい空間)の展示とはまた違った家具の表情を感じることが出来る。


2Fは「MARUNI COLLECTION 2011」に伴い、家具の製造過程や工程がわかる企画展になっており、商品の細部までのこだわりを知ることが出来る興味深い内容になっている。


場所:マルニ木工 東京ショールーム
日時:5月21日(土)〜31日(火)10:00〜20:00 期間中無休

「第5回 AGCstudioデザインフォーラム」開催(AGC studio Exhibition No.01-1 「ガラスにできること その1」 も開催中)

講演者と参加者のコミュニケーションによって、建築用ガラスの可能性を考える講演会「AGCstudioデザインフォーラム」が、京橋のAGCstudioにて開催された。
第5回目のテーマは「地震とガラス」。講師には東京大学大学院准教授・清家剛氏が迎えられた。通常は定員30名程の当フォーラムだが、今回は倍近い席が設けられていた。参加者の多さが「地震対策」という緊急性を要する課題に対し、今まで以上に関心が集中していることを感じさせる。
講演では、震災後清家氏が実際現地に赴き撮影した建築用ガラスの被害写真が、次々とスクリーンに映し出される。清家氏は、非構造部材の耐震性は大変重要で、地震対策面での構造体との関係を今後更に追求する必要がある、と語った。


今回の大震災の発生を受け、現在AGCstudioではAGCstudioと建築家ユニット・みかんぐみとのコラボレーションによる『AGC studio Exhibition No.01-1 「ガラスにできること その1 」』が展示されている。ちなみにみかんぐみの曽我部昌史氏は、次回のAGCデザインフォーラムにて登壇予定。
地震とガラスに関する様々な資料も自由に閲覧することが出来る。

地震発生の際どのようなガラスがあったら良いか、安全対策や廃材利用等について、来場者からのアイデアも募集中だ。応募されたアイデアは『AGC studio Exhibition No.01-1 「ガラスにできること その2」』にて展示される。
地震の強さを表す世界地図を用いた貯金箱を見つけ、思わず写真を撮る。
こちらの企画展は6月7日(火)まで開催している。

2011年5月24日火曜日

遠藤照明LEDZ新商品展示会

遠藤照明「LEDZ」新商品“LEDZ vol.4”の展示会へ。ラインナップが豊富。様々なシーンを想定した多数のブースで、従来商品と製品比較できる構成になっており、新商品の明るさの質を体感することが出来る。また、LEDの性能・利点などの話も盛り込まれ充実した内容となっている。
プロユースのみの展示会、青山ショールームは5/25(水)~5/27(金)10:00-18:00で開催。
他、仙台・名古屋でも同時開催。
詳細は下記ホームページ参照。
http://www.endo-ledz.jp/whatsnew/news/1983/

2011年5月23日月曜日

過去を忘れず。

海抜0m地帯の東京都江東区。
江東区役所前には水位表示塔が立つ。
側面には国内で起きた水害の水位が記載されている。



一番上は昭和34年の伊勢湾台風(5.02m)



江東区HPにある大雨浸水ハザードマップを見ると区の多くの地域が浸水してしまうのが分かる。

この塔を見て、過去の出来事を忘れず活かす事の重要性を感じた。

2011年5月20日金曜日

「五十嵐淳展 状態の構築」日中の会場の様子

TOTOギャラリー・間で開催中の「五十嵐淳展 状態の構築」会場では、ルールを守った上での作品撮影が可能に。1/10または1/20スケールの模型の中に、実際に入り込んだような視点を獲得できる。昼間の方が、模型の中に陽が差し込んだりしてよりリアルな印象。

1:《矩形の森》2000年(五十嵐氏の自邸、処女作)


2:《風の輪》2003年


3:《トラス下の矩形》2004年


4:《原野の回廊》2006年


6:《Annex》2005年

7:《Ordos 100》2008年(プロジェクト)


8:《豊田市逢妻交流館》2006年(プロジェクト)


9:《大阪現代演劇祭仮設劇場》2005年 1/1再現
チューブの中に入ることもできる。18時閉館なので見られないが、夜間の情景が幻想的でとても美しいそうだ。

11:《相間の谷》2008年


12:《間(あわい)の門》2008年



13:《House M》2009年


14:《House O》2009年


15:《Small Atelier》2010年


16:《ファーム富田 回廊》2010年


17:《ファーム富田 SignalBarn》2009年


18:《書庫》2010年(プロジェクト)

会期は7/9(土)まで。6/9(木)に開催される講演会への申し込みは明後日5/22(日)まで。

2011年5月14日土曜日

永山祐子氏がファサードを手掛けた《Mirror》でランチ

オープニングパーティに行ったKENCHIU編集omやライターNさんより「料理もすっごい美味しかったですよ!」と聞き及び、東京江戸博物館「五百羅漢展」の帰りのランチは《Mirror》にすべしと、隅田川を越える。

晴天下、厩橋の上から浅草方面の眺め。フィリップ・スタルク設計の《アサヒビール本社ビル》と《東京スカイツリー》。

目指す《Mirror》は7階建ての四角い白いビル。この眺めも味わえるであろう2~3階のテラス席が既に満席のようで(ここまで来て喰いっぱぐれたらどうしようかと胃袋が)焦る。

橋を渡りきった角にこんなの(公衆トイレ+右側は交番)があって驚いたり。

複合商業施設《Mirror》に着。1~3Fにリバーサイドカフェ「Cielo y Rio(シエロイリオ)」が入っている(丸の内仲通り「ガーブ丸の内」の姉妹店。施設概要とオープニングの模様は5/13更新のブログをご覧あれ)。土曜日の13時頃、オープンから未だ数日だというのに、ひっきりなしの来店状況。ピンク越しに見えるロフト席はやはり満席。

土日祝は9-11時でブレックファストメニューもやっていた(パンケーキの写真にグラっとくる)。近所のNさんが羨ましい。

「禁煙」を希望したら1Fに通される(上階は喫煙フロアかな?)。

川沿いテラス席からの風が実に心地良い。

ビルファサードの色が、店内をほんのりピンクに染めている。ショーケースのデザートも美味しそうでした。

パスタの種類も豊富なランチメニュー。本日のランチ「やわらかい豚バラ肉と野菜のトマト煮込み」をセレクト。ゴハンとパン(おかわり自由)が選べて¥850+ドリンク付けて=¥1000ナリ。男子でも腹いっぱいのボリューム、しかもこのロケーション。再訪を誓う。

2011年5月13日金曜日

東京の下町・蔵前に複合商業施設「Mirror」がオープン


蔵前駅から徒歩3分。隅田川沿い、厩橋のたもとに、(株)バルニバービプロデュースによるカフェやアートの複合施設「Mirror」がオープンした。11日のオープニングでは東日本大震災の復興支援のためのチャリティイベントとしてINO hidefumi氏のライブなども開催され、大勢の人が詰め掛けた。

写真左より、REBIRTH PROJECTの横田光隆氏、亀石氏、建築家の永山祐子氏、THINK GREEN PRODUCEの関口正人氏、当プロジェクトのプロデューサー・バルニバービ代表の佐藤裕久氏、グラフィックデザイナーの曽根友星氏。

プレスプレビューで配布された著書『日本一カフェで街を変える男』(グラフ社)を片手に、「Mirror」への思いを語る佐藤氏。
東京・大阪をはじめ全国で約30店舗のレストラン・カフェやスイーツを経営する佐藤氏にとって、スカイツリーの膝元として徐々に盛り上がりを見せる東東京エリアへの進出は、まだ始まったばかり。バルニバービが得意とする「食」の側面だけではなく、音楽を聴いたり運動をしたりといった、生活を営む上での多様な時間の過ごし方を提供する空間としたいと語った。

プレスプレビューでの関口氏と永山氏。
ブランディングとして当プロジェクトに携わった関口氏によれば、古くは江戸の城下町として栄えた東東京は、豊かな歴史を持つ奥行きの深い街。例えばニューヨークにおけるブルックリンのように新しいムーブメントが生まれつつあり、未来への可能性を大いに感じさせる土地であると言う。地域全体の価値を向上させるような事業展開を目指したいと語る。
1~3F部分のカフェ「Cielo y Rio」ファサードデザインは、建築家の永山氏が手掛けた。新旧の境目のような場所に建つ「Mirror」はベイエリアのリデザインの起点となり得るため、エリアラインを意識し設計に当たったとのこと。新旧が切り替わるきっかけの表現としてピンクのカラーガラスを採用し、施設への入場の前後で風景の切り替わりを感じられるデザインとなっている。

特徴的なロゴはグラフィックデザイナーの曽根氏によるもの(ロゴは写真参照)。ロゴデザインを決定するにあたり開かれたコンペティションの中から採用されたアイデアである。「Mirror」を「ミラー」とカタカナ表記しそれぞれの文字を繋ぎ合わせたというこのデザインには、「Mirror」が人と人とのコミュニケーションツールとして活用されるように、との願いが込められている。

「Ciero y Rio」3Fのパーティースペース。Cieloは空、Rioは川という意味。

同じく3F「EAST GALLERY」では、REBIRTH PROJECTと横田光隆氏によるアートインスタレーション「ART PIECE "harmonization"」が展示されている。”生命の調和”をテーマに捕食者と被捕食者の関係性を表し、地球上の生命の一員として人類がすべきことを問いかける。

宮城県にあった横田氏のアトリエは今回の東日本大地震で被災し、全壊してしまったとのこと。こちらはその廃材を用いて制作された作品。

6F「”Mirror”Logo Gallery」では、今回のコンペの際に応募されたロゴデザインを展示している。

窓から見下ろす隅田川。ちょうど屋形船が通りかかった。(4F「LOUNGE & Ping-Pong」より)

「Cielo y Rio」2Fには、国内外でアート活動を展開しているオカナオヤ氏の東京初となるショールーム「gaveta」が併設されている。













「Cielo y Rio」1Fは、開放的な吹抜けが設けられたカフェ&レストラン(お食事は大変美味でした!)。