単位をテーマとした本展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけとなることを考え企画。
単位というフィルターを通して、私たちが普段何気なく過ごしている日常の見方を変え、新たな気づきと創造性をもたらす展覧会。
リサーチは1年をかけて行われ、展覧会チームとしてデザイナーや建築家、研究者など異なるジャンルの10名が集まり、展覧会づくりを行った。会場構成監修は鈴野浩一氏(トラフ建築設計事務所)が担当。
展覧会の中の一部を紹介。
Giraffe's Eye
岡田憲一氏+冷水久仁江氏(LENS)、播本和宜氏+渡邉啓高氏(studio仕組)、劉功眞氏(LIUKOBO)
会場をはいってすぐのイントロダクションのスペースでは、展覧会設営の様子を会場の真上からビデオ撮影した動く地図(手前のインターフェースで拡大縮小可)で単位展がつくられていく様子を見ることが出来る。
りんごってどれくらい?
パーフェクトロン
装置の上でりんごの大きさを自らの手でかたちづくると画面にその大きさに近い球体(りんご、バスケットボールなど)が表示される。
速さの比較:マッハ1ってどれくらい? 情報の比較:1GBってどれくらい?
展覧会企画チーム/構成:菅俊一氏
イメージは出来ても目に見ることが出来ない「マッハ1」と「1GB」を映像化し体感できる。
寺田尚樹氏(テラダモケイ)
「21_21 DESIGN SIGHT」の1/100模型に、ボーリング場のレーンやテニスコートなど競技のフィールドを配置して大きさをあらわしている。1Fショップで1/100建築模型用添景セットも販売。
大工と曲尺
展覧会企画チーム/構成:AXIS+寺山紀彦氏(studio note)
会場の壁面には1cm~100cmまでのモノが並んでおり、いくつか抜けてるcmは募集中の表示が。会場の1階スペースは、展覧会に合わせて無料開放。株式会社ナカダイによる、廃棄物を素材として捉えた他に類をみない量り売り「ナカダイ マテリアルライブラリー」ほか、展覧会チームの関連商品なども多数取り揃えている。
会期中はギャラリートーク、ワークショップの関連プログラムも多々あり。会期は5/31まで。